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2005.08.31
▼30日のヒデ▼
日本代表に招集されている中田英寿は30日、クラブの練習に参加した。各国代表選手の大半が帰国して不参加の中、5対5のミニゲームなどで汗を流した。代表招集に関して協会とクラブ間でファクスを通じて交渉している状況のようだ。
 
▼小野は残留▼
フェイエノールトは30日、クラブの公式ホームページ上で、小野伸二が今夏の移籍を断念し、チームに残留することを発表した。これで移籍騒動も一件落着した。小野がクラブの公式HP上で「フェイエに100%忠誠を尽くします。ここで優勝することしか考えてません」と残留を表明した。クラブ側も「シンジは残る。ボルトン移籍はなくなった」と移籍交渉終了を発表。クーマン監督も「シンジはクラブにとどまる。ボルトンへの移籍もなくなった」と語った。ボルトンとの交渉も10億円とみられている移籍金など条件面で折り合わなかった。代理人のデッカー氏は30日付の地元紙で「中田がプレーしているクラブでプレーしたがっているが、フェイエノールトは固定の移籍金を下げようとしない。4年間も信頼関係を築いてきたのに、残念だ」とクラブの対応を批判していた。一方、移籍先の有力候補だったボルトン側もクラブ広報が「時間的に移籍書類などを揃えるのは不可能。今回の移籍は流れる」と否定的発言をしていた。
 
▼オコチャのコメント▼
ヤンナコプロス同様にクラブに残留することになったオコチャは、「僕達がここで成し遂げたものがあるからクラブに残ることに決めたんだ。クラブを離れたくないね。それを継続するためにボルトンに留まらなくてはならない。みんな幸せだよ。」
オコチャのこのコメントは昨シーズンのアラダイス監督の身の振り方の影響を受けている。昨シーズン、アラダイス監督はニューカッスルを退いたボビーロブソン監督の後任のオファーを断っているのだ。
更にオコチャは「アラダイス監督が昨シーズンその決断を下したように、今シーズン僕たちも残ったんだ。僕たちは向上しないといけないんだ。それは非常に難しい事だと分かっている。シーズンはまだ長い。我々は自分自身を知っているし、お互い分かり合っている。今シーズンは僕にとってプレミア4シーズン目だ。僕はほとんどのクラブを知っているし、どのようにプレーするかも知っている。そしてそのことによってプレーしやすいんだ。」と語った。
 
▼スピードのコメント▼
30日付け英大衆紙のミラーは、9月3日(土)に行われる2006W杯欧州予選・ウェールズVSイングランドに関するギャリー・スピードのコメントを掲載した。
元ウェールズ代表のスピードは、「ウェールズのホームで行なわれる試合において、イングランドは観客、雰囲気、いろんな状況によって、非常に困難な試合を強いられるであろう。」と語った。
元ウェールズ代表で84キャップの経験があり、2006W杯欧州予選の前に代表を引退しているスピードは、自身のキャリアにおいて代表引退が”最も困難な決断”だったという。しかしスピードは代表引退によりキャリアが2シーズン延びたと確信している。
スピードはさらに語った。「私は15年間ウェールズのためにプレーした。しかし、代表引退による恩恵は、代表でプレーすることによる恩恵に勝る。私の年齢でプレミアシップを戦うことは大変なんだ。」と語った。
 
▼UEFA杯第2戦、開催地変更か▼
UEFA杯1回戦の対戦相手のプロブディフのスタジアムがUEFAの認可を受けていないことが分かった。これによりアウェーで行われる第2戦の開催地が変わることになりそうだ。同クラブの広報によると、ブルガリアのプロブディフではなく、ブルガスで行われる可能性があるということだ。もう一つの候補地はソフィアらしい。
ブルガスはプロブディフから約320km離れており、電車で4時間の距離。ソフィアは160km離れており電車で2時間の距離だ。
 
▼トゥドールはシエナへ▼
レンタルでの獲得の見込みであったユヴェントスDFトゥドールは、昨季同様セリエAシエナでプレーすることが決まった。トゥドールにはパルマ、ラツィオ、ボルトンが興味を持っていたとされている。
 
▼アリ・アル・ハブシが早期加入を希望▼
来年1月から3年半の契約でボルトンに加入することが決まっているオマーン人GKアリ・アル・ハブシ(23歳、ノルウェーのクラブ、SFK リン・オスロに在籍)は、31日の移籍期限までにボルトンに加入することを望んでいる。
ハブシは「僕の心は既にボルトンにある。だから今のクラブがボルトンからの賠償金を受け取り、僕が新しいキャリアをスタートさせることを可能にして欲しいんだ。クラブがそれに同意してくれると嬉しいんだけど。アラダイス監督は、僕に第1ゴールキーパーに値することを証明するチャンスをくれると言っていたんだ。」
と語った。一方、現在の所属クラブであるSFK リン・オスロは予定より早い移籍を嫌がっているようだ。
(ハブシのプレーを見たことがありますか?いい場面だけだったのかもしれないけど私は見たことがあります。全身バネです。ただ経験地は低いけどね…)
 
▼ファブリス・フェルナンデス獲得間近▼
ボルトンはサウサンプトンMFファブリス・フェルナンデスと契約間近のようだ。同選手はもう1年間サウサンプトンと契約が残っているが、クラブ側は同選手に対して、移籍先が見つかれば移籍金なしでクラブを離れることを許可している。
フェルナンデスは30日、ボルトンのメディカルチェックを受けた。フェルナンデスの代理人ウィリー・マッケイ氏は、「ファブリスは現在メディカルチャック中だ。全てはうまくいくだろう。そして彼は契約を交わすことができる。彼とボルトンの間では全て合意しているし、彼はプレミアでプレーしたがっている。」と語った。
 
2005.08.30
▼ヒデ代表召集▼
日本サッカー協会の川淵三郎会長は29日、「今日、欧州の6人のクラブに招集のレターを出した」と、9月7日のホンジュラス戦に向け、中田英寿ら欧州組6人を招集したことを明らかにした。試合日の9月7日はFIFAが定める国際試合日であることから、川淵キャプテンは「ヒデ本人も来たがっている。クラブは断れない。今の状況では来ないことは考えられない」と説明した。残り17名の国内組とあわせては9月2日に正式発表される。チケットが約1万2000枚売れ残っていることもあり、ブラジルに帰国中の同監督に代わって、川淵三郎会長が事前に欧州組の参加を発表した。 
 
▼小野との交渉は続いている▼
小野伸二が29日、契約する代理人デッカー氏、フェイエノールトのウォッテ・テクニカルディレクター(TD)とクラブ事務所で約1時間にわたり三者会談を行った。同TDは、ボルトンとの間で小野の移籍交渉が続行中であることを明かし、移籍市場が閉鎖される31日まで予断を許さない状況であることが分かった。同TDは、「まだ交渉中だ。ボルトンのオファーは来たが最初のものは断った。あとはボルトン次第。あさって(31日)には最終的に決まるだろう」と語った。クラブ関係者によるとボルトンの他、スペインリーグ・セルタの獲得オファーが検討されたが、条件的に低くフェイエ側は「移籍容認は無理」との意向を示した。ボルトンからさらに上積みされた好条件を引き出せれば、ボルトンが実現する可能性もある。
28日時点で小野は取りざたされていた移籍について「とにかく今はフェイエノールトでやるしかない。とにかく体をフィットさせたい。クラブはいい状況にあるようなので、集中してやっていきたい」と今季も残留する方向を明らかにしていた。
 
▼リザーブリーグは延期▼
中田英寿は、30日の控え組中心で行われるリザーブリーグ、ニューカッスル戦(アウエー)に出場するプランもあったが、試合が延期されることが決定した。代替開催日は未定。次戦のリザーブリーグは9月5日にエバートン戦(ホーム)があり、日本代表に参加しなかった場合、調整のために出場する可能性が高い。
 
▼雑誌ネタ▼
SPORTS Yeah! No.125:中田英寿「ファーストコンタクト」で移籍会見の模様がレポートされています。
 
▼トゥドール獲得暗礁に?▼
ユヴェントスのクロアチア人DFイゴール・トゥドールの獲得が暗礁に乗り上げる可能性が出てきた。ボルトンは同選手との1年間レンタル契約に合意したと発表していた。トゥドールと契約について会談を行う予定だったアラダイス監督は、「我々はトゥドールがこの国に到着したのを確認していない。我々のクラブが彼にとってのビッグクラブではないからだろう。我々は彼のことを好きだし、長い間調査してきたんだ。」と語った。トゥドールにはスペイン・ビジャレアルへの移籍も噂されている。
 
▼ヤンナコプロス移籍の交換条件▼
新たに3年間の契約をボルトンと交わしたステリアス・ヤンナコプロスだが、もし彼が移籍した場合にはリバプールからハマンを交換獲得する条件を提示するつもりがあったことが分かった。アラダイス監督は「ステリアスがリバプールに移籍するという噂があった。私はベニテス監督に電話したんだ。ステリアスを獲得するなら交換条件に誰か出すつもりはあるかと聞いたんだ。そういう可能性があったか分からないが、結局はステリアスは我々と契約したんだ」と語った。
 
▼ヤンナコプロスのコメント▼
ステリアス・ヤンナコプロスはボルトンとの契約を断ることができなかったという。ヤンナコプロスはクラブの公式サイトで「悪戦苦闘、忍耐、このクラブで2年間頑張ってきて、ピッチ上の仕事の報酬を得たと思う。僕は金曜日の朝に”イエス”というしかなかったんだ。僕は家族や将来のことなど多くのことについて考える必要があった。そしてその日の終わりに素晴らしい解決を得たんだ。良い契約を交わすことができて本当に嬉しいし、サッカーに集中することができるよ。ガートサイド会長、ファン、チームメイト、そしてボルトンにいる全ての人に感謝したい。彼らは僕を自分の子供のように接してくれた。本当に彼らの愛には感謝している。彼らのためにベストを尽くすよ。たくさんのものを彼らに与えることができるように望んでいる。僕達は長大なシーズンを控えている。僕はそれに専念したい」と語った。
 
▼ノーランのコメント▼
MFケビン・ノーランが「アストン・ビラ戦、エヴァートン戦を振り返ると、どちらかの試合で3ポイントを獲得できていたら勝ち点10になっていた。残念なことだよ。4試合で7ポイントは悪くはない。でも、最初の10試合で18ポイントを獲得したいんだ」とシーズン序盤のチームの目標を語った。
 
▼オコチャ招集辞退▼
ナイジェリア代表のオコチャが代表召集を辞退していることが分かった。オコチャは先日のウエストハム戦でソケイ部を傷めて途中交代しており、代表の試合までに間に合う見込みがないと判断された。ナイジェリアは9月3日(土)にアルジェリアと対戦することになっている。オコチャは「怪我のため検査を必要としているから私は行けない。」と語った。
 
▼ファブリス・フェルナンデス▼
ボルトンは近日中にサウサンプトン(1部)の左利きフランス人MFファブリス・フェルナンデス(25)を獲得する見込みがあるようだ。フェルナンデス獲得興味は、ヤンナコプロスが移籍した場合の対処として計画されていた。アラダイス監督は明言を避けているが、移籍期限までに獲得する可能性がある。
また、トライアルを受けているオリヴィエ・バーナードの獲得も可能性がある。
 
2005.08.29
▼アラダイス監督がヒデの代表召集に難色▼
ボルトンのアラダイス監督は27日、日本代表がホンジュラス代表と対戦する9月7日の国際親善試合(宮城スタジアム)への中田英寿の代表招集に対して難色を示した。27日のウエストハム戦後にアラダイス監督は中田の招集を拒否し、英国内でリザーブリーグなどに起用して調整させる考えを示した。
アラダイス監督は「日本には帰さないと思う。今後のことを考えれば、中田が帰国せずに最高のコンディションを維持することが、日本代表にとってもボルトンにとっても有益だと思う。今は親善試合に出るよりは、ここで実戦へ向けての体調を上げていったほうがいい」と語った。
 
▼帰国しなければ▼
もし、中田英寿が帰国せずにボルトンで調整をすすめるのであれば、30日にニューカッスルと、9月5日にはエバートンとのリザーブリーグ戦がある。30日の起用についてアラダイス監督は「まだ考えていない」と言葉を濁したが、その2戦で試合勘を取り戻させる方針のようだ。アラダイス監督の当初の思惑通り、9月11日のブラックバーン戦で満を持してプレミアデビューを飾ることになるのだろうか。
 
▼ジーコ監督は▼
日本代表ジーコ監督は中田英寿の招集について、「俊輔と中田英に関しては、代表に戻りたくないと言ってきたら、配慮はするが、そんな心配はいらないだろう」と招集に自信を見せていた。帰国か、居残りか。今後、大きな話題となる問題だが、ヒデの腹は決まっているのだろう。これからはクラブと代表の話し合いになるだろう。FIFA規約では試合3日前から日本代表に拘束力が発生するだけに、ジーコ監督の決断が注目される。
 
▼ボルトンは5位▼
ボルトンは28日に行われた2試合が終了した時点で5位となっている。
 
▼アラダイス監督の心配事▼
アラダイス監督は今季のボルトンの試合予定数の増加によってチームが弱くなることを心配しているようだ。同監督は「ウエストハム戦で選手達は最大限の努力をした。しかし、試合後の選手がどんなの疲れていたかを見ると心配でならない。水曜日に行なわれたニューカッスル戦で使ったエネルギーのために疲れていたんだ。もし我々がUEFA杯のグループステージに入ればそういった状況に直面しなければならない。」と語った。中田英寿を帰国させたくないのもうなづける…。
 
▼セキュリティとリサーチ▼
大衆紙ミラー紙は、ボルトンのUEFA杯1回戦の対戦相手ロコモティフ・プロブディフ(ブルガリア)の会長が射殺されたことについて以下のように掲載した。
「イリエフ会長は麻薬取引の調査を受けており、1986年には婦女暴行罪も犯している。彼の兄弟も1995年に殺害されている。一方、ガートサイド会長は、来月ブルガリアへ向かう選手やスタッフ、ファンの安全を約束した。同会長は『恐怖は感じていない。非常に悲しいことです。そして我々にとって少し不安を感じる。これらの出来事について考える必要がある。私はイリエフ氏の家族、彼らがどのように感じているか非常に気の毒に思う。もちろん私達がその地へ向かう時のセキュリティーについて考える必要がある。警察にアドバイスされ、我々自身の警備関係者を用意するだろう。セキュリティは非常に大きな要素だ。』と語った。さらにガートサイド会長は『我々はロコモティフ・プロブディフについてあまり知らない。でもアラダイス監督は既に6本のビデオを入手していると言っていたよ。我々は我々のリサーチをするよ。これはアラダイスの夢だ。彼はプレミアに留まることと欧州でプレーすることを望んでいる。』と付け加えた。」
 
▼ヨッシ・ベナヨン▼
ウエストハム戦を観戦した人はご存知だろう。ウエストハムでその才能を知らしめたイスラエル人攻撃的MFヨッシ・ベナヨン(25)は1ヶ月前はボルトンに加入する予定だった。しかしウエストハムに入団したのだ。アラダイス監督は「結局は金だよ。我々はウエストハムほどお金を持っていなかったんだ。だから彼はウエストハムへ行った。」と語った。ボルトンでプレーするイスラエル人DFタル・ベンハイムもボルトンに来るようにベナヨンに話していたのだが…。ドリブルやボール扱いが全般的に上手く、パスセンスにも秀でた攻撃的MFのベナヨンは、線は細いがキープ力にも優れた所を見せる。イスラエル国内では若くして天才の名を欲しいままにし、アイドル的な存在らしい。
 
2005.08.28
▼ベンチ入りも出場なし▼
27日、中田英寿がウエストハム戦(アウエー)で今季初めてベンチ入りした。チーム合流から10日目。準備期間は短かったが、チームは故障者続出の緊急事態。アラダイス監督は試合直前に中田のベンチ入りを決断した。中田は後半10分からアップを開始。体を温めながらピッチサイドで冷静に戦況を見守った。ボルトンが先制したことにより、中田の出番は遠のくことになった。90分間で出番はなく、試合は1−2で勝利した。
 
▼今後のヒデ▼
中田英寿は今後は日本代表招集のため帰国。30日のリザーブリーグ・ニューカッスル戦に出場の可能性を残しているものの、9月7日のホンジュラスとの親善試合は、6月のコンフェデレーションズ杯以来のぶっつけ本番になる。プレミアリーグデビューは9月11日以降にお預けとなったが、日本代表としての帰国を挟み、長距離移動と過密日程を考慮され、9月15日のUEFA杯1回戦第1戦Lプロブディフ戦にずれ込む可能性もある。
 
▼第4節ウエストハム戦▼
アウェーで行われたウエストハム戦は、ケヴィン・ノーラン、イヴァン・カンポのゴールで1−2の勝利。ボルトンは2勝1敗1分けの勝ち点7として、暫定ながら3位に浮上した。
試合はウエストハムの繋ぐサッカーに支配され、GKヤースケライネンのファインセーブと、決定機を外しまくったウエストハムFWヘアウッドに助けられた。ボルトンはロングボールとセットプレーからチャンスを見出した。先制は後半14分、左CKのこぼれ球をオコチャがミドルシュート。これはゴールライン上でDFに阻まれたが、ケヴィン・デイビスの折り返しをノーランが左足でトラップ、混戦の中で右足で流し込んだ。2点目は後半39分、途中出場のカンポが中盤でボールを奪うとオコチャとのワンツーからDF裏に抜け出して冷静に決めた。試合終了間際にシェリンガムにPKを献上したものの、アウェー、アプトンパークで41年ぶりの勝利を挙げた。
 
▼試合詳細▼
◎出場メンバー
GK:ヤースケライネン
DF:ハント、ベン・ハイム、エンゴティ、ペダーセン
MF:オコチャ(87分ボルヘッティ)、ノーラン、スピード
FW:ヤンナコプロス、デイビス(83分ファイ)、ディウフ(52分カンポ)
 
◎サブ
GKウォーカー、MF中田
 
◎イエローカード
ディウフ、デイビス、ヤンナコプロス、スピード
 
◎stats

ウエストハム チーム名 ボルトン
得点
枠内シュート
枠外シュート
オフサイド
GKセーブ 11
CK
14 ファウル 18
警告
退場
55% 支配率 45%

 
◎採点(sky sports)
ヤースケライネン:8 いくつかの素晴らしいセーブ
ハント:7 堅実
ベン・ハイム:7 頑丈な存在
エンゴティ:6 十分素晴らしい
ペダーセン:7 慣れないポジションでも堅固
オコチャ:8 気品あるパス
ノーラン:7 決定的なゴール
スピード:7 ハードワーク
ヤンナコプロス:6 ただよっていた
デイビス:7 力強い存在
デイゥフ:6 ベストではない
カンポ:8 カメオを割った
ファイ:6 仕事はした
ボルヘッティ:6 時間がなかった
 
▼アラダイス監督コメント▼
「我々の全てのパフォーマンスで価値ある3ポイントを得ることができた。ウェストハムとの試合はいつも難しくなる。それに我々はミッドウィークに試合をしていたし、ウエストハムは試合がなかったということも、より試合を難しくしたね。ハーフタイムには前半のディフェンスのことについて話さなければならなかった。ヤースケライネンに助けられていたからね。それだけでなく、我々のチャンスを逃がしていた。我々は攻撃的サッカーよりも守備的な戦術に切り替えたんだ。選手はまとまって、よくプレーしてくれたよ。我々の特徴や経験からそれは難しいことだったよ。アウェーでの初勝利はボーナスだよ。我々が勝利に値したかどうかは重要ではない。たぶん値しなかっただろうね。」
 
▼ウエストハム・パーデュー監督コメント▼
「たとえヘアウッドが良いプレーをできなかったとしても彼を悪くは言いたくない。別の試合であれば、彼は我々のために得点したかもしれないからね。このゲームの結果によって新しいストライカーが必要だとは言いたくないね。
 
▼雑誌ネタ▼
papyrus(パピルス)創刊第2号:特集・中田英寿が選んだ新しい“拠点”<すみか>、インタビュー「特別なことではない やりたいことをやるだけ」、中田英寿の軌跡THE WHITE BAND PROJECT「あなたの知らない世界の貧しさ」
 
AERA 8月29日号:「念願の地への遠い道−中田プレミアリーグへ移籍」
 
週刊ポスト9月2日号:『台風/中田獲得は「極東のギャンブル」英プレミアリーグの冷たい洗礼』
 
2005.08.27
▼遠征メンバー入り!▼
中田英寿が本日のウエストハム戦(アウエー)の遠征メンバーに入り、チームバスでロンドン入りした。アラダイス監督は「中田をウエストハムに連れていく。中田をできるだけ長くチームと行動させて環境に慣れさせたい。雰囲気に慣れさせるのが一番の目的だ。メンバーは疲労やケガ人の状態を見て決断する」と、試合直前にベンチ入り16人を決める方針だ。中田英寿がベンチ入りする可能性もある。中田英寿は合流してまだ1週間だが、チーム練習では徐々に呼吸が合ってきているとも報道されている。また、チームスタッフの1人は「中田は監督から『20分くらいプレーさせるから準備するように』と言われている」と証言した。21日から1週間で3試合の過密日程で、レギュラー陣に疲労が蓄積されている。試合展開により起用法は変わるが、現段階で最も可能性が高いのは後半30分前後からの出場だ。
 
▼UEFA杯対戦相手決定!▼
クラブ史上初めて欧州の舞台に参加するボルトンのUEFA杯1回戦の相手が26日、決まった。ボルトンはグループ8に入り、ブルガリアのロコモティフ・プロブディフと対戦することになった。1回戦は9月15、29日にホーム&アウエー方式で行い、勝利すればグループリーグに進む。ロコモティフ・プロブディフは現在ブルガリア・リーグで6位という位置にいる。
 
<グループ8>
ランス(フランス)−グロツリン(ポーランド)
トロムセ(ノルウェー)−ガラタサライ(トルコ)
ボルトン(イングランド)−ロコモティフ・プロブディフ(ブルガリア)
シャフタル・ドネツク(ウクライナ)−デブレツェン(ハンガリー)
ゼニート(ロシア)−AEKアテネ(ギリシャ)
 
▼対戦相手の会長射殺▼
UEFA杯1回戦でボルトンと対戦するロコモティフ・プロブディフのゲオルギ・イリエフ会長(39)が25日夜に射殺された。犯行目的は不明。地元紙によると、マフィアの抗争に巻き込まれ、胸に銃弾を浴びて射殺されたとのこと。同会長は婦女暴行などで11年間も服役した前科があるらしいが、UEFA杯1回戦進出を決めた試合の終わった40分後の銃撃事件は、ブルガリア国内に大きな衝撃を与えている。会長はリゾート地に所有していたバーで勝利の祝杯をあげているときに撃たれたらしい。ボルトンのガートサイド会長は29日のアウエー戦に向け「不安はある。治安面を念入りに事前調査する」と話した。
 
▼ヒデよりパクチソン?▼
朝鮮日報によると、ナイキがモデルを交代させるらしい。朴智星(24)が世界的なスポーツメーカーであるナイキのグローバル広告に選ばれた。2006年ドイツ・ワールドカップに向け新商品を準備しているナイキは、最近朴智星をマンU所属のファンニス・テルローイ、リオ・ファーディナント、ウェイン・ルーニーなどとともにグローバル広告に起用し、27日英マンチェスターで紙面広告撮影にとりかかることを明らかにした。ナイキ側は来年W杯がライバルであるアディダスの本土ドイツで行われることから、大々的な広報戦略を進めていることで知られている。その一環として、ナイキはサプライヤー契約を結んでいる世界的なサッカー選手を総動員したグローバル広告の制作に着手し、当初アジア大陸を代表するスターとして日本の中田英寿を選んでいたといわれている。しかし、ナイキは朴智星がスター選手がしのぎを削る英プレミアリーグで素晴しい活躍を見せていることに加えて、アジアにおける人気も想像を超えるほど沸騰していることから電撃的にモデルを交代した。記事はこちら
 
▼小野の代理人がボルトンと接触▼
フェイエノールトの小野伸二が、プレミアリーグの強豪エバートンに移籍する可能性が26日、浮上した。関係者によると、小野と契約する大手事務所「SFX」に所属するヒール・デッカー代理人がこの日、リバープール入りし、エバートンと移籍交渉を行ったという。一方、同代理人は25日にボルトンとも交渉を行っており、プレミアリーグの2クラブが新天地の最有力候補となっているようだ。
 
▼ヤンナコプーロスと3年契約▼
ボルトンのギリシャ代表ウインガー、ステリオス・ヤナコプロス(31歳)が、クラブと新たに3年契約を結び、移籍に関する憶測に終止符を打った。ヤナコプロスに対しては、ここ数週間、マンチェスター・シティやリバプールが獲得に関心を示していた。だが本人は、リーボック・スタジアムでプレーし続ける決意を固めた。
昨日まで「クラブ残留の確信はない」と語っていたアラダイス監督だが、一転して「我々は十分にチャンスがある。ヤンナコプロスに素晴らしい条件を出したんだ。彼がこのオファーを受け取ると確信している」と語っていた。新契約が結ばれると、同監督は「憶測を払拭できて嬉しいよ。ステリアスはプロだ。今週はじめは彼を失うことになっていたかもしれないが、彼はボルトンでサッカーすることを楽しみにしている」と語った。また、「移籍市場が閉まるまでチームにメンバーを加えるように進み続ける」と新しく選手を獲得する意向があることをコメントした。
ヤンナコプロスは、「クラブが僕にとどまることを望んでくれて、そして、僕の要求を理解してくれて非常に嬉しいよ。新しい契約について、会長や監督に恩があるから、僕のキャリアの中での最高のプレーをすることで恩返しするよ。僕は長期の契約を結びたかったんだ。今年はUEFA杯もあってクラブにとっては刺激的な一年だ。僕はそれを待っていることができないよ。」と語った。
 
▼ガートサイド会長コメント▼
「我々はこの夏に行なうこと(移籍市場)全てに確信を持っている。ニューカッスル戦で得点を決めたヤンナコプロスは我々にとって感動的なプレーヤーだ。あのような移籍話の憶測が飛び交う中での彼のパフォーマンスを賞賛しなければならない。もう3年間ここにいることは非常によいニュースだ。」
 
▼トゥドールをレンタル獲得▼
ボルトンは、ユベントスと合意し、クロアチア代表DFイゴール・トゥドールを1年間の期限付きで獲得することになった。本人との個人条項が合意に至り次第、移籍が正式に決定する。トゥドールは昨季、セリエAのシエナにレンタルされていた。
 
▼雑誌ネタ▼
週刊サッカーマガジン9月6日号に『SPECIAL.2 欧州を駆けろ!中田英寿』があります。
 
▼オリヴィエ・ダクール▼
獲得が噂されるローマのMFオリヴィエ・ダクールについて、アラダイス監督は、「私はダクールにボルトンに来て欲しい。しかし、悲しいことに、我々が彼を獲得するには高価すぎるかもしれない。お金がなければ”グッドラック”と言うしかないね」と語った。
 
▼オリヴィエ・ベルナルド▼
大衆紙ミラー紙によれば、ボルトンが、昨季サウサンプトンでプレーしていたフランス人左サイドバックのオリヴィエ・ベルナルド(25)を獲得する意向があるようだ。ベルナルドは現在フリーであり、ボルトンのトライアルを受けていた。ここ2,3日のうちに獲得が発表されるかもしれない。獲得となれば、手薄な左サイドバックのサブメンバーとなる人材だ。
 
▼デニウソン▼
25日のWorld Footballersによれば、ボルトンはこの夏、スペインのベティスに在籍していたブラジル人FWデニウソンと契約するチャンスを拒否していたことが明らかになった。デニウソンはプレミアリーグでのプレーを望んでいたが、今季からフランスリーグのボルドーへレンタル移籍している。
 
▼ウエストハム情報▼
・ウエストハムには怪我人なし。
・ウエストハムはブラックバーンとの開幕戦に3-1で勝利、ニューカッスル戦は10人となりながらもドロー。2試合消化で勝ち点4の7位につけている。
・DFポール・コンチェスキーは前節のニューカッスル戦で退場処分を受けたが、彼のレッドカードは取り消されたため、ボルトん戦に出場可能となった。
・GKのロイ・キャロル(昨季までのマンチェスター・ユナイテッドGK)は背中に痛みを抱えているものの出場すると見られている。
・ジェレミー・アリアディエールはベンチスタートの見込み。同選手はアーセナルのベンゲル監督によって才能を見出されたフランスの若き天才FW。アンリ、トレゼゲ等を生んだフランスの育成施設『クレールフォンテーヌ』の超優良児。テクニックと試合の読みに定評のあるCFです。
・ウエストハムはミッドウィークに試合がありませんでした。このことはベテランFWのシェリンガム(39歳、元イングランド代表)のコンディションに有利に働いているでしょう。
 
▼ボルトン情報▼
・ウエストハムのホームでは1964年以来勝ち星なし。
・FWペデルセンは前節に続いて左サイドバックで起用される見込み。
・DFブルーノ・エンゴティが3試合出場停止から明けて、出場可能。DFベン・ハイムと共にセンターDFを務めるだろう。一方、ニューカッスル戦でよいパフォーマンスを見せたアブドゥライエ・ファエもポジション争いに加わると思われる。
・ジャイディ、ガードナーは怪我のため欠場の見込み。
・GKヤースケライネンが出場すればプレミア150試合出場となる。
イヴァン・カンポが出場すればプレミア100試合出場となる。
 
▼アラダイス監督コメント▼
アラダイス監督は26日、「今日の夜遅くにガードナーの出場の可否が分かるだろう。ジャイディは出場不可能だ。でも優秀なエンゴティが出場停止から明けて戻ってくる。残念なことにMFカリル・ファディガは機能の練習で再び離脱してしまった。そしてついに中田の出場が可能な状態になった。必要と感じれば、彼は出場するだろう。」とチーム状況を語った。更に、「6日間で3試合をこなすという理由で、ウエストハムは偉大な挑戦だ。」と語った。
 
▼徹底比較▼

ウエストハム チーム名 ボルトン
試合数
7位 順位 8位
総得点
1.50 1試合平均得点 1.33
18 シュート数 38
33% 枠内シュート率 29%
17% シュート得点率 11%
519 ショートパス数 555
203 ロングパス数 318
78% パス成功率 68%
37 クロス数 91
19% クロス成功率 23%
総失点
0.5 1試合平均失点
68 タックル数 69
75% タックル成功率 72%
125 ブロック、クリア、
インターセプト数
104
24 ファウル数 46
警告
退場

 
▼対戦成績▼
アウェーのウエストハム戦では、プレミアシップになってから勝利なしの0勝3敗1引き分けとなっている。通算では5勝14敗3引き分け。ホーム、アウェーを問わなければ、通算でボルトンの20勝17敗7引き分けとなっている。
 
▼予想▼
Skysportsによる予想では、両チームともこれまでのパフォーマンスは良く、1-1のドローとなっています。また、注目選手はウエストハムのFWシェリンガムとしています。一方、ブックメーカーのウイリアムヒルによる予想では、ウエストハムの勝利に2.40倍、ボルトンの勝利に2.60倍、 引き分けが3.10倍となっています。
 
2005.08.26
▼移籍手続き完了!▼
ボルトンの広報担当者は25日、中田英寿の移籍手続きが完了したことを明らかにした。
 
▼デビューはやはり9月11日か?▼
アラダイス監督は「連戦で選手に疲労が見える。次の試合でメンバー変更の可能性はある」とした上で、中田英寿の起用に関して「準備ができていない段階で起用して、プレミアで通用しないという早まったレッテルをはられることは避けたい。しっかり準備ができてから起用したい。状態を見て、成果が上がるよう正しい時期に投入したい」と慎重な姿勢を見せた。一時は27日のウエストハム戦(アウエー)でのデビューを示唆したが、当初の予定通り9月11日のブラックバーン戦(ホーム)以降になりそうだ。ただ、万全デビュープランの一方で、今週3連戦で選手が疲労気味であることも事実であり、監督の方針とは裏腹に、ウエストハム戦でベンチ入りさせる可能性も残っている。
 
▼ホンジュラス戦招集に難色▼
中田英寿の日本代表vsホンジュラス戦招集に、アラダイス監督が難色を示した。早ければ、27日のウェストハム戦後にも帰国を許可する予定だが、「困ったね。調整不足の選手を代表中断期間中にじっくりみたかったけどね。まあ、仕方ない。でも、なあ…」とあきらめきれない表情。チームは代表招集に関してはまったく問題視しないが、本音はボルトンに残り調整させたいところだろう。
 
▼ファンサービス▼

24日のニューカッスル戦をスタンド観戦した中田英寿だが、周囲の期待は高まるばかりだ。試合前には中田英寿を目当てとするサポーターがスタジアムの関係者入り口付近に殺到。ヒデは英語での会話やサインなど丁寧なファンサービスで声援に応えた。
 
▼雑誌ネタ▼
Number635号に、戸塚啓による『◆ゲームの支配者2中田英寿「不在の存在感」』があります。
 
▼ステリアス移籍は50-50▼
アラダイス監督は、噂されるステリアスのリバプール移籍について以下のようにコメントした。「私は全く確信がない。ステリアスはボルトンを離れるかもしれない。確率はせいぜいフィフティ・フィフティだ。例え私が24日の夕方にアンフィールド(リバプールのホーム)にいたとしても、ベニテス監督には話し掛けなかっただろうね」
 
▼ニューカッスル戦後の監督コメント▼
「スピードは最高のポジションにいて、ゴールを防いでくれた。ついに我々は本当の意味でゲームをコントロールした。少し我慢強くなったね。ニッキー・ハントは素晴らしいクロスを入れたよ。」
 
▼ペデルセン▼
ニューカッスル戦で本来のFWではなく左SBとして起用された昨季のチーム得点王ペデルセンは以下のようにコメントした。「監督がそこでプレーしろと言えば、そこでプレーするよ。ベストを尽くすさ。本来の左SBガードナーは怪我で離脱していたし、僕とスピードだけが左利きだしね。プレミアでは初めての経験だったけど、日本とタイでのツアーでそれを試してみたよ。そりゃ、前線でプレーするほうが好ましいけど、ベンチに座っているよりはましだね。監督がそれを望めば僕はそのポジションでベストを尽くすよ。」
 
▼ニッキー・ハント▼
ニューカッスル戦で2つのゴールをお膳立てした右SBのニッキー・ハントは、「僕達はアストン・ヴィラ戦とエヴァートン戦の後は本当に落ち込んでいたんだ。僕達は4ポイントではなく9ポイント獲得しているはずだった。週末のウエストハム戦ではしっかりと3ポイント獲得するよ。ニューカッスル戦では、ジャイディが怪我で交代してファエが入ったけど、良くプレーしたよ。ディフェンス陣は素晴らしかった。」とコメントした。
 
▼ニューカッスル戦stats▼
(ボルトン-ニューカッスルで表示)
得点:2-0
枠内シュート:2-3
枠外シュート:6-3
ブロックされたシュート:6-1
CK:4-3
ファウル:12-18
警告:0-1
ボール支配率:50.6%-49.4%
 
2005.08.25
▼初勝利▼
ボルトンが今シーズン初勝利をあげた。第3節ホームでのニューカッスル戦に快勝、今季3戦目で初勝利を挙げた。前半37分、FWディウフが先制点を決めると、後半5分に、リバプールへの移籍が濃厚と言われているMFヤナコプロスが追加点を挙げた。尚、新加入のメキシコ代表FWボルゲッティは後半42分から途中出場し、プレミアシップデビューを飾った。中田英寿は出場していない。次節27日のウェストハム戦でデビューの可能性がある。ボルトンは8位に浮上した。
 
▼私はベッカムではない▼
英国の週刊誌「SUNDAY EXPRESS」は21日付で、中田英寿の英プレミアリーグ、ボルトン入団の際のフィーバーぶりを報じた。同誌はかつてボルトンでプレーした西沢明訓(C大阪)と中田英との入団会見を比較。「中田英寿の入団会見には、リーボックスタジアムの一番大きな部屋が用意された。カメラマンや記者が待つ場所に姿を現した中田英の服装も英国の伝統的なスタイルで、日本語しか話せない西沢とは違ってアジアのベッカムこと中田は英語でスピーチした」としている。同誌は、中田英の人気に対抗できる日本人プレーヤーは最近、セルティックに加入した中村俊輔だけで、ボルトンは人気を当て込み日本のサポーター向けに、入団会見の直後からシーズンチケットの販売を開始したことにも触れている。ただ、中田英寿本人が「私はベッカムじゃない」と、人気者扱いに不快感を示すコメントも掲載されている。
 
▼200万ポンド▼
リバプール移籍の噂が飛び交っているMFステリアス・ヤンナコプロスだが、ボルトンのガートサイド会長は200万ポンド(約4億円)以上の提示がないと交渉しないことを明言した。一方、リバプールのベニテス監督は「ステリアスの件は我々にとって一つの可能性だ。我々は移籍期限ギリギリまで補強を考える」とコメントした。
 
2005.08.24
▼ヒデに助言▼
セリエAとプレミアリーグでプレーした経験を持つ元イングランド代表主将デビッド・プラット氏(39)が、中田英寿の成功に太鼓判を押した。同氏は、セリエAでの中田英寿のプレーを何度も観戦しており、特徴なども把握。「ナカタはこの地で十分やれる」とした上で、注意すべき点を2つ挙げた。
(1)速いテンポとペースに慣れること
プラット氏「プレミアは、ベンゲルのような大陸の理論を持つ監督が入ってきたことで、ここ数年でかなりスタイルが変わった。昔に比べてずいぶん戦術的に複雑なサッカーをするようになった。しかし、戦術的にはセリエAの方がいまだに上だと私は考えている。戦術面の理解、監督の戦術を実行する面では、ナカタは問題はないだろう。ただ、プレミアはペースや試合のテンポが速い。慣れるには少し時間を要するかもしれない」。
(2)サッカーの違いに戸惑い、気を落とさないこと
プラット氏「実は私がイタリアから帰国した時、やたら前に仕掛けたがるサッカーを展開するこの国のスタイルにがっかりしたんだ。ボルトンもMFを省略するケースが多いので、もし彼が純粋なMFの位置に入ったら、初めは戸惑うだろう。そこで気落ちしてはいけない。ボルトンは、彼のような創造性豊かな選手が必要で獲得したわけだから」。
 
▼27日デビューも!?▼
中田英寿のプレミアデビューが早まるかもしれない。その日が8月27日、アウェーでのウエストハム戦になる可能性が出てきた。少ない登録選手、怪我人、の影響でメンバーのやりくりが苦しい台所事情を受けて、アラダイス監督が中田英寿を同カードに“スーパーサブ”として待機させることを示唆、「彼は出場するとなれば最大限の衝撃を与えたい、と考える選手。心身ともに100%が必要だが、けが人や出場停止があれば使わざるをえないかもしれない。ウエストハム戦でベンチに座らせ、チャンスがあれば出場機会を与えたい。今季初勝利を挙げてプレッシャーがなくなってから使うのがベターだろう」と語った。
また、「できれば早く使いたい。彼は代表に招集されるし、その前に何らかの形で使いたい」という思いもあるようだ。アラダイス監督によると、日本代表の9月7日の親善試合・ホンジュラス戦への参加は決定的。そうなれば27日のウエストハム戦後に一時帰国となる。
 
▼23日のヒデ▼
合流6日目の中田英寿は既にボールを使った練習を開始。MFディウフが「チームには彼のような存在が必要」と話すなど選手間の評価も上昇中のようだ。
 
▼移籍証明書まだ届かず▼
23日時点で移籍証明書が届いておらず、24日(日本時間25日4時)のニューカッスル戦(ホーム)はベンチ入りできない。だが、フィオレンティーナはすでにイタリアサッカー協会に提出しており、一両日中にもイングランド・サッカー協会を通じて証明書が届く見込みだ。
 
▼ホンジュラス戦招集へ▼
アラダイス監督が「中田は代表に招集される」と供出を認めたことにより、日本代表が9月7日に予定するホンジュラスとの親善試合に、中田英が招集される可能性がさらに強まった。9月3、7日は世界各地で06年ドイツW杯最終予選が組まれている。今週末の試合を最後にプレミアリーグは一時中断に入るため、すぐにも帰国することが可能だ。
 
▼ステリアス▼
23日付の英大衆紙ザ・サンは「ボルトンのギリシャ代表MFステリアス・ヤナコプロスのリバプール移籍が決定的」と報道した。一方、アラダイス監督はステリアスの残留を望んでいる。同監督はステリアスの状況について以下のように語っている。「ステリアスの状況は、極めてデリケートな問題であり、できるだけ早く解決する必要がある。私は望んではいないが、もし彼が移籍することになれば、早急に彼の代わりの選手を見つけなければいけない。それはとても難しいことだ。ステリアスと同等の質を持った選手がいるか非常に疑わしい。そういった状況にならないことを願うよ」
 
▼リカルド・ガードナー▼
エバートン戦で左SBを務めたリカルド・ガードナーがハムストリングスを傷めている。もし、彼がニューカッスル戦に間に合わなければ、FWペデルセンが左SBに起用される可能性がある。
 
▼アラダイス監督コメント▼
ここまで2試合を消化してともに勝ち点1のボルトンとニューカッスルがミッドウィークに戦う。この一戦を前にアラダイス監督は、「(メンバー不足について)少しの苛立ちと不安を感じているよ。両チームには回復を待たなければいけない選手がいる。それにこの2チームが勝ち点1とは思いがけないことだよ。予想できる範囲だけどね。我々は、選手たちに良いパフォーマンスで、勝利を確信させるようにする必要がある。ニューカッスルとは運命を共にしている。勝利に向けて必死な試合になる。攻め続けたエバートン戦のようにプレーしなければならない。ゴールの前では心配しすぎずに忍耐が必要だ。」と語った。
 
▼データいろいろ▼
◆ニューカッスルに勝利すれば、アラダイス監督にとって、プレミアシップ50勝となる。
◆ボルトンは昨シーズン最終節以来勝ち星なし。
◆スピードが出場すれば、プレミア454試合出場。ニューカッスルは彼の古巣。
◆オコチャが出場すれば、ボルトンでの100試合出場となる。
◆昨シーズンの同対戦は2−1でボルトンの勝利。(ディウフとデイヴィスの得点)
 
▼対戦成績▼
ボルトンのホームでは通算25勝13敗12分とボルトンが大きく勝ち越しているが、ホーム、アウェーを問わなければ通算36勝47敗17分と負け越している。プレミアシップでの対戦だけに限れば、ホームでは4勝2敗0分、アウェーでは0勝5敗1分。
 
▼雑誌ネタ▼
週刊サッカーダイジェスト9月6日号:「母国に挑む」、「復活への提言」、「代理人が明かすナカタの本音」など。
 
2005.08.23
▼ヒデの写真集発売へ▼
サンケイスポーツによると、中田英寿が自身初となるサッカーシーンのみの写真集『NAKATA1998−2005』(税込3990円)を9月下旬に発売するようだ。98年ペルージャから始まり、ASローマでの優勝などセリエAでの7年間5クラブ、全182試合の模様を時系列にたどる384ページオールカラーの豪華版(E・Calderoni/AFLO SPORT)。23日から公式HP「nakata.net」で先行予約が開始されるとされている。
所属事務所サニーサイドアップ関係者は「イタリアの7年間の集大成となるもの」と説明する。
 
▼中田待望論▼
21日、ホームででエバートンと対戦し、0―1で敗れたボルトン。サポーターからは中田英寿の早期出場を望む声があがった。「一日も早く中田にデビューしてほしい」など、50人へのアンケートで9割がヒデの起用を期待していた。
 
▼移籍証明書まだ届かず。仮登録へ▼
ボルトンが中田英寿のプレミアリーグ仮登録を完了した。イタリアリーグから国際移籍証明書が届いておらず、出場が凍結されているが、書類が用意され次第、すぐにプレーできるようイングランド協会に手続きを済ませた。チームの広報担当者は「あとは正式な書類を待つだけ」と、移籍証明書の到着を待っている。
 
▼22日のヒデ▼
22日のリザーブリーグ・ブラックバーン戦に出場するプランもあった中田英寿だが、イングランド協会への登録が完了していないために出場はなかった。この日、トップチームはオフ。中田英寿はフィジカル中心のメニューで精力的に汗を流したようだ。(ちなみにリザーブリーグは1−1のドローでした)
 
▼水曜日の起用はあるか?▼
ミッドウィーク(24日水曜日)に行われる第3節ニューカッスル戦でのヒデの起用はあるのだろうか?現地のボルトンやニューカッスルの非公式サイトのいくつかは、中田とボルへッティの起用を示唆するコメントを書いている。現地サイトは、「アラダイス監督は2人を起用する誘惑にかられるだろう。”もし中田とボルヘッティをエバートン戦で起用できていたら?”の問いに対し、アラダイス監督は”そう願ったよ。このゲームで我々に不足していたのはシュートの精度だからね”と語った。」と掲載した。
(水曜日までに移籍証明書が届いたとすれば、得点力不足打破のためにヒデの起用の可能性は、”以前よりも”高くなっているといえるかもしれない…?)
 
▼オリヴィエ・ダクール▼
ボルトン地元紙は、アラダイス監督がASローマのMFオリヴィエ・ダクール獲得に動いていると報道した。移籍市場の最終期限を前に安くなると見られている。また同紙は、「イタリアの情報源によると、今週中にも交渉がある」と掲載した。ダクールはプレミアシップではエバートン(98〜99)、リーズ(00〜03)でプレーした経験がある。
 
2005.08.22
▼お披露目▼
中田英寿が、ボルトンのホーム開幕戦・エバートン戦の試合前にファンにお披露目された。2万5608人の観衆からスタンディングオベーションに迎えられ、4人の新加入選手のうち中田とメキシコ代表FWボルヘッティと2人がピッチに登場。白シャツに黒のブレザー、ジーンズ姿の中田は笑顔で両手を叩いて声援に応えた。
 
▼パンフレットで紹介▼
サポーターに配られた公式パンフレットでは3ページにわたって中田英寿が紹介された。「28歳のダイナミックなMFがボルトンに加わった」と紹介され、18日の会見の内容、プロでの経歴などが詳しく紹介された。アラダイス監督も「彼には長い間あこがれていた。ついにボルトンに来てくれた。攻撃心のあるプレーヤーだ」と褒め言葉も掲載されていた。
 
▼アラダイス監督は補強に不満▼
サム・アラーダイス監督が今夏の補強に不満を示した。21日付のサンデーミラー紙に激白したもので、同紙は「サムの悪夢」という見出しを付けて約1ページを割き大きく報道。中田を獲得したものの、思うような補強ができていないチーム状況に本音を漏らした。地元紙に「私の監督の経歴の中で今夏の補強は最悪のものになりそうだ。私は混乱している」と語った。昨季リーグ6位となり、今季はUEFA杯の出場権を獲得。クラブ史上初の欧州舞台を前にした不安もあり、十分な補強をできなかったフロントへ間接的に不満をぶつけた形だ。ボルトンは例年、5人程度の新戦力を獲得するが、現時点で今夏の主な補強はメキシコ代表FWボルヘッティーと、中田の2選手のみ。
 
▼リザーブリーグ出場は微妙▼
22日にはリザーブリーグ・ブラックバーン戦が行われるが、中田英寿の出場は微妙な状況だ。
 
▼小野も獲る?▼
21日付の英紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」が「MF中田を獲得したばかりのボルトンが、フェイエノールトの日本代表MF小野を移籍市場の閉まる31日までに獲得する意向を示している」と報じた。小野は足の故障でフェイエノールトに合流していないが、水面下で欧州の複数クラブと交渉中。ボルトン関係者は「そんな話はない」と小野の獲得を否定している。
 
▼敗戦▼
第2節ホームで行われたエバートン戦は0−1で敗戦。ボルトンは多くのシュートを放ったが得点を挙げることはできず、逆にエバートンの唯一の枠内シュートが決勝点となった。
ボルトンは終始圧倒的に攻めたが、後半7分に左サイドを突破されてマーカス・ベントに決勝弾を許した。後半17分にMFノーランが至近距離からの右ボレーを外したり、ディウフのシュートがバーを叩くなど決定力不足に泣いた。
中田はスタンド観戦したが、ハーフタイムに地元テレビ局のインタビューに応じ「ボールは支配しているが、ゴールにつながるアイデアが必要」と分析していた。
 
◎出場メンバー
GK:ヤースケライネン
DF:ニッキー・ハント(78分イヴァン・カンポ)、ジャイディ、ベン・ハイム(83分リカルド)、ガードナー
MF:ケヴィン・ノーラン、オコチャ、スピード
FW:ペデルセン(67分ステリアス・ヤンナコプロス)、ケヴィン・デイヴィス、ディウフ
 
◎stats
(ボルトン−エバートンで表示)
ポゼッション:51%−49%
シュート数:16−4
枠内シュート:6−1
CK:9−3
オフサイド:1−2
ファウル:11−13
入場者数:25608人
 
◎sky sportによる採点
ヤースケライネン:6 失敗はなかった
ニッキー・ハント:6 良かった
ジャイディ:6 チャンスを逃した
ベン・ハイム:7 エバートンを鎮まらせた
ガードナー:7 ポジティブな影響
ケヴィン・ノーラン:5 不経済
オコチャ:6 ゴールを演出できなかった
スピード:7 脅かした
ペデルセン:7 努力した
ケヴィン・デイビス:8 攻撃のお守り
ディウフ:6 影響を与えた
イヴァン・カンポ:6 遅くに登場
ステリアス:6 わずかな時間
リカルド:6 終了間際の登場
 
▼アラダイス監督コメント▼
「プレミアシップで多くのチームがアウェーそうする様に固いディフェンスだった。それを破るために決定力、正しい質、正しいランニングが必要だ。我々は何度かそれを行ったが、ゴールを奪うための決定力がなかった。最初から最後まで攻撃してゲームを支配したが、得点できなかった。プレミアシップは残酷だよ。素晴らしいシーズンのスタートを切りたかったが、大きな代償を払ったよ。」
 
▼オコチャがシーズン後の移籍を示唆▼
カタールのクラブ、アル・ライヤンとの接触が噂されたオコチャが、同クラブとの何らかの接触があったことを認め、シーズン後の移籍を示唆するコメントをした。オコチャは、「カタールのクラブの接触が違法であるという理由で、僕は移籍したくない。僕の契約はあと1年あろ。それ以上ここにいるとは言いにくい。カタールのクラブは私の弁護士、兄弟と接触したようだ。僕はシーズンの準備に専念していたよ。フットボールの世界では物事は素早く起こる。私は単に長くボルトンにいたいんだ。そうでなければ移籍する可能性がある」と語った。
 
▼ヒデに2800万のファン▼
ESPNは「ボルトンは日本で成長する」というコラムの中で、「中田はプレーする前に2800万人のファンがいる」と掲載した。また、中盤の3つのポジション争いで、オコチャとの共存、ノーランの立場などについて書かれています。
 
▼中田効果▼
sportnetworkは、Mark Heys氏の「中田の契約はスポンサーのドアを開く」というコラムを掲載、商業面での効果を論評した。そのなかで、「ボルトンは日本の最も人気があるサッカー選手と契約した。これは日本、アジアのクラブに対する関心を高めるだろう」、「数年前、パルマはアジアで6番目に人気があるクラブだった」、「ペルージャは稲本がいたアーセナルよりも日本で人気があった。2000万人以上がプレミアシップに興味を待つことになるだろう」などと書かれている。
 
2005.08.21
▼移籍証明書届かず▼
中田英寿の選手登録がまだ完了されていないようだ。ボルトンのルーベン広報部長は、中田の国際移籍証明書が届いていないことについて「発行元がイタリアだからいつものこと。対応が遅い」と嘆いた。しかし、過去の例から慣れっこの様子。「月曜には届くと願っている」と期待した。現場サイドに焦りはなく、デビューは9月11日のウェストハム戦が有力視されている。
 
▼ケヴィン・デイヴィスのコメント▼
FWケヴィン・デイヴィスが中田英寿について語った。「中田については多くの誇大報道があるね。僕は彼のプレーを見たことがないから、彼のプレーを楽しみにしているよ。彼は我々に何か違うものを与えてくれるだろう。我々はそれを楽しみにしているんだ。」と語った。
 
▼小野の移籍先は?▼
ボルトンとの接触が噂された小野伸二だが、sky sportは、小野がオランダを離れてプレミア移籍を模索中だと報道。また、小野の代理人であるデッカー氏のコメントを掲載した。同氏は、「ボルトンは小野に興味があったと思う。しかし、中田と契約した今、ボルトンは小野を欲しがらないだろう」とコメントした。
また、「小野は新しい挑戦がしたいので、4年間在籍したフェイエノールトを離れたいようだ。イングランドとスペインのクラブから興味を待たれている。昨年、彼が日本代表でイングランドと対戦した時、多くのイングランド人を印象付けた。我々は移籍市場が終わるまで何が起こるか待っている。彼は足の骨を骨折したが、すぐにフィットすると楽観している」とも語った。
 
▼スピードのコメント▼
「もう1年間クラブに留まることになって喜んでいるよ。私の年齢では、そんなに多くの交渉がないからね。私とクラブにとって良かったと思う。私は、いつ自分がピッチに出ることができないか知っているし、監督も知っている。35歳だが、私はまだフィットしているし、全てのゲームでプレイしたい。もし私の調子が良くなければ出場しないだろうし、監督が休むように決定すればそうするよ。私は自分の得点よりも、ボルトンで何かを勝ち取りたいんだ。トロフィーを勝ち取りたいという欲望がある限りはプレーを続けるだろうね。プレミアシップは1992年から著しく変わった。全く異なるものだ。フットボールは日毎に、週毎に変わる。適応していかなければならないんだ。」
 
▼移籍話が動揺させた▼
サム・アラダイス監督は、ステリアスやオコチャに関する移籍の噂によって選手が動揺したことを認めた。そして、エバートン戦に起用するかどうか考慮中のようだ。アラダイス監督は、「ステリアスやオコチャの移籍に関する推測は結果待ちだ。しかし、彼らは賢く、成熟したプレイヤーだし、持っているもの全てを発揮してくれるものと確信しているよ。ステリアスについては会長に委ねてある。彼は移籍について私に何も言わなかった。従ってステリアスはまだ我々の選手の一人だ。スタメンに選ぶことができる。」とコメントした。ステリアスとオコチャがエバートン戦で先発起用される見込みだ。
 
▼BBCの予想▼
BBC sportのサッカー専門員、マーク・ロウレンソン氏は、「エバートンは前節のマンチェスター・ユナイテッドに敗れたものの、多くのチャンスを作り出した。また、ボルトンはアストン・ヴィラとジェットコースターのような試合を演じた」とし、本日のエバートン戦を1−1のドローと予想している。
 
▼リバプールがステリアスに再び興味?▼
英紙ミラー紙は、リバプールがボルトンのステリアス・ヤンナコプロスに再び興味を持っているようだと報じた。マンチャスター・シティーが開幕前夜にステリアスへのオファーを公表したことで、ボルトンとの間に悪感情が芽生え、それがリバプールに獲得のチャンスを与えたという。
 
2005.08.20
▼ヒデ、21日は欠場▼
中田英寿が、21日のエバートン戦(ホーム)を欠場する見込みだ。アラダイス監督が19日、メンバー外とする意向を明かした。実力的なものではなく、コンディションを万全にしてから試合に挑めるように配慮したもので「早い時期にデビューできるはず。今後は30試合、もしくはそれ以上は出場してもらうことになるだろう」と期待を寄せた。デビュー戦は9月11日のブラックバーン戦(ホーム)となる見込み。
 
▼9月11日も厳しい?▼
中田英寿がボルトン加入早々、強行日程を強いられる。日本代表ジーコ監督が9月7日のホンジュラス戦に欧州組を招集する意向を示したことを受けて、ヒデの関係者は「正式に契約したばかりで、まだチームと代表の話はしていない。これから調整するが、呼ばれれば基本的には行くことになる」との見解を示した。プレミアデビューが有力視されている9月11日のブラックバーン戦(ホーム)はホンジュラス戦から中3日。長距離移動も伴うため、デビューがずれ込む可能性も出てきた。1週間前に「2週間後にプレーできるように準備させたい」と言っていたアラダイス監督は「エバートン(21日)とニューカッスル戦(24日)でチームがいい形で勝つと、すぐに中田を入れるのは難しい」と、デビュー戦の日程を明言しなかった。
 
▼19日の練習▼
18日の会見後から練習に合流した中田英寿は既にボールを使ったトレーニングを開始。急ピッチで調整している。19日は本格練習を開始。はつらつとした動きに、周囲の選手たちも好感を持った。チームの中心MFスピードは「彼はいい選手。素晴らしい補強になると思うよ」と絶賛した。アラダイス監督も「うまく練習に溶け込んでいたね」と評価した。
 
▼英各紙の報道▼
入団会見から一夜明けた19日、英各紙はヒデに関して好意的に報道した。一般紙の「インディペンデント」は見開き2ページを使い、「中田は素晴らしい司令塔であり、プレーボーイとしても有名。ゲイにも非常に人気があり、最も優雅な独身貴族として知られている」とファッショナブルな素顔を紹介。ピッチ上だけでなく「営業面も含めてボルトンにとって多大な利益をもたらすだろう」と伝えた。
また、「ザ・タイムス」紙は中田が通訳を通さず、すべて英語で対応したことを取り上げ、「『未熟な英語で申し訳ないけれど、ベストを尽くす』と会見の冒頭にあいさつしたことには感心させられた」と、中田の紳士的な態度と英語力を絶賛。さらに、かつてボルトンに在籍した元フランス代表MFジョルカエフと、現在も主将を務めるナイジェリア代表MFオコチャのボルトンの功労者の名を挙げ、「アラダイス監督は彼らと同じようなインパクトのある働きを中田に求めている」と報じた。
 
▼21日エバートン戦予想▼
英ブックメーカーのウィリアムヒルによると、第2節ボルトンvsエバートン戦はボルトン有利となっている。ボルトンの勝利に2.05倍、引き分けは3.20倍、エバートンの勝利は3.10倍の掛け率が設定されている。また、SNAI社の予想でも、順に2.00倍、3.20倍、3.30倍とボルトン有利になっている。
 
▼徹底比較▼

ボルトン チーム名 エバートン
試合数
8位 順位 18位
総得点
1試合平均得点
11 シュート数
55% 枠内シュート率 38%
18% シュート得点率 0%
193 ショートパス数 180
81 ロングパス数 114
59% パス成功率 74%
24 クロス数 27
21% クロス成功率 30%
総失点
1試合平均失点
27 タックル数 32
59% タックル成功率 81%
37 ブロック、クリア、
インターセプト数
63
20 ファウル数 18
警告
退場

▼選手情報▼
ボルトンでは、前節先発でなかったMFオコチャ、ステリオスが先発の見込み。中田は欠場の予定。CBのエンゴッティは3試合出場停止処分の2試合目で欠場。DFベン・ハイムは先日のイスラエルvsウクライナ戦でソケイ部を傷めており、出場は微妙。
エバートンでは、MFサイモン・デービスが先日のウェールズ代表での試合で怪我をしたため欠場の見込み。13日のリーグ戦で、足指の関節にひどい打撲を負ったFWジェームズ・ビーティーも欠場、マーカス・ベントが起用される見込み。
 
▼対戦成績▼
プレミアシップで、ボルトンはエバートンと12回対戦しているが、通算成績はボルトンの3勝5敗4分けとなっている。ボルトンのホームでは2勝1敗3分けという成績だ。創立以来の対戦成績は124試合で33勝62敗29分け。ホームでは25勝25敗12分けとなっている。
 
▼データいろいろ▼
21日(日)13時30分(現地時間)にキックオフされるボルトンvsエバートンの情報、見どころは・・・
◆前回対戦時(05年5月)は、退場者を出したものの、ボルトンが3−2の逆転勝利を収めている。
◆ボルトンが勝利すれば、サム・アラダイス監督政権下でのプレミア50勝となる。
◆ボルトンは対エバートン過去4試合のうち3勝を挙げている。
◆ボルトンはホームの過去9試合で5勝1敗3分け。
◆ボルトンのギャリー・スピードはプレミア最高の453試合出場という経験を待つ。
◆エバートンはリーグ戦過去3試合で12失点を喫しており、全て敗戦している。
◆エバートンはアウェーの過去5試合で全敗。そのうち3試合が無得点。
◆エバートンのFWダンカン・ファーガソンは、ボルトンとの過去5試合で5得点を挙げている。また、1度の退場もある。
◆エバートンのFWダンカン・ファーガソンはスコットランド、イングランドで通算98得点を挙げており、通算100ゴールまであと2得点。
◆エバートンの右SBトニー・ヒバートが出場すればプレミア通算100試合出場となる。
 
▼ボルヘッティ▼
8月17日、W杯北中米予選のメキシコvsコスタリカ戦(アステカスタジアム)にて、今季ボルトンに加入したボルヘッティが得点を挙げ、代表通算36得点とし、メキシコ代表最多ゴール記録者となった。また、2006W杯予選でも13得点を挙げており、世界一となっている。ボルヘッティは、「自分が記録に近付いているなんて知らなかった。記者が僕に言わなかったら今でも知らなかっただろう。本当に嬉しいし、僕が心から愛するこのシャツを着てゴールを重ねていきたい」とコメントした。ボルヘッティは今週末にもイングランドに戻ってくる。アラダイス監督は、「チームはいい状態だ。彼をすぐに起用するということはないだろう。今週末の起用は早すぎるし、彼がボルトンに戻ってきてからじっくり彼の体調について話し合い、それからいつデビューさせるか決めるよ」と語った。
 
2005.08.19
▼入団会見▼
中田英寿が18日、リーボック・スタジアムで記者会見し、「ワンダラーズのメンバーとなれてうれしい。1日も早くプレーしたい」と抱負を語った。背番号はボローニャで活躍した時と同じ『16』に決まった。英国と日本のメディア約50社、約100人の記者たちの視線が集まる中、ヒデはブルージーンズ、グレーのベストと黒のジャケットにネクタイという姿で新しいユニホームを披露した。記者会見冒頭で「最初に僕のつたない英語をお許しください。できるだけゆっくりしゃべってください」と英語で断りを入れたが、その後は通訳を介さずに全て英語で質問に応じた。
 
▼一問一答集▼
−プレミア移籍決断の理由は?
「幸運にもイタリアでは多くの経験を積めた。UEFA杯でリーズやリバプールと対戦したときに、プレミアリーグの環境に感動した。UEFA杯出場はクラブにも自分にとっても重要。一日も早くチームのためにプレーしたい。ここ数年プレミアリーグでプレーしたいと思っていた。スタジアムや人々、ファンの雰囲気がとてもよかった。ボルトンというここ2〜3年健闘しているクラブでプレーできて幸せだ。」
 
−環境の変化には?
「プレミアと同じようにタフなイタリアで7年間やってきて、ここでプレーする準備はできている。自分には挑戦することが大切。新しい経験を積むことで、人間としても大きくなれる。最近は故障や監督との問題があった。新しい環境でサッカーを楽しみたい」
 
−また海外でのプレーとなるが?
「これまでも異なるチームでプレーしてきたし、適応するのにそれほど時間はかからないと思う。チームメートも良くしてくれる」
 
−移籍はワールドカップに向けた動き?
「ワールドカップのことは考えていない。ここで活躍することだけを考えている」
 
−英国で新しいキャリアをつくりたい?
「キャリアを考えてサッカーはしてない。経歴は重要じゃない。しかし、新しい挑戦は常に自分を成長させる」
 
−どんな貢献ができるか?
「それは監督に聞いてほしい。彼が僕をここへ呼んだのだから。自分はベストを尽くすだけ。それ以外は言えない」
 
−プレミア経験のある日本選手に相談したか?
「正直言って、話していない。決断は自分でする。もちろんアドバイスを求める時もあるが、大事なことは自分で決める」
 
−このクラブは16カ国もの選手がいるが?
「国籍は重要ではない。同じひとつの言葉で意志の疎通ができれば、ピッチの上でとけ合うことができる。僕はこれまで5つの違うチームでプレーしてきた。彼らと話すことは僕にとって非常に有意義な時間だった。そのようにやっていきたい」
 
−楽しむ、楽しむ、と強調するが?
「もちろん楽しむためにはいいプレーをしなければならない。僕自身いいプレーを心掛けるし、楽しめるよう技術を磨き、努力し続けなければならない」
 
−イタリアを去った理由は、けがとプランデリ監督と合わなかったことも理由の一つか?
「その通り。残念ながら肉体面と、技術面での監督との問題があった。ただ幸運にもW杯最終予選とコンフェデ杯では貴重な経験が積めた。自分の世界の中での力量を再確認できた。もちろんよりコンディションを上げ集中力を養わないといけない。そうすればよりよいプレーができる」
 
−意気込みは?
「プレミアに来られてとても幸せに感じている。ここでプレーする可能性を持つことができてうれしい。ただ、ベストを尽くしていきたい」
 
▼ヒデの英語力▼
地元デーリー・テレグラフ紙の記者は「英語がうまいので驚いた。静かで抑えめだが、とてもプロフェッショナルだった」と印象を語った。日本メディアからの質問も英語に限られ、「今後も日本語は使わないのか」との質問に「自分たちがどこにいるかを考えなければいけない」と応じ、将来も英語だけを通す意向を示した。
 
▼練習合流▼
ヒデは会見後にはクラブの練習場へ直行し、チーム練習に初合流。ボールを蹴って汗を流し、チームメートと英語で交流して、早くも新天地でのスタートを切った。
 
▼21日お披露目▼
中田英寿は、21日のエバートンとのホーム開幕戦の試合前にファンに紹介されるお披露目イベントで一足早く“プレミアデビュー”を果たす。
 
▼アラダイス監督コメント▼
「我々にはお金がない。我々は、ロイヤリティーを受けることができるので、多くの日本人がナカタのユニホームを買うことを望む。彼は日本やイタリアでとても人気がある。この国でも人気が出るようにしたい。彼にはここで評判を構築して欲しい。契約は商業的理由からではない。高い資質を持つ良い選手と契約するという事実のもとで契約したんだ。欧州や日本で経験を積んできた彼のような人材が欲しかった。物事に絶対にということはありえないが、私はナカタがイングランドで成功すると考えている。私が最初に見るのはその選手に資質が備わっているか否かだ。彼にはその資質がある。彼は自分自身への新たな挑戦を望んでいるが、それならここはうってつけの場所だ。中田はボルトンをさらに強くできる。私の言いたいことも中田と同じ。練習を楽しみ、サッカーを楽しみ、我々とともに勝利をつかむことを楽しんでほしい」
 
▼東本貢司の「プレミアム・コラム」▼
「中田を待ち受ける新天地ボルトンでの“試用期間”」と題してのコラムがあります。Let's go!
 
▼ホンジュラス戦招集へ▼
サッカー日本代表のジーコ監督は18日、来月7日に宮城スタジアムで行なわれるキリンチャレンジカップ2005・ホンジュラス戦に中田英寿(ボルトン)ら欧州組を招集する意向を明らかにした。この日、母国ブラジルに向けて帰国の途に着いた成田空港で語った。来月7日は、各大陸で予選が行なわれ各国リーグ戦が中断するため招集しやすい日程だが、中田英寿は移籍後、間もない時期。それだけにジーコ監督は「本人が参加を難しいと言うなら別」と配慮は見せたが、「呼びたい気持ちは変わらない」と話した。
 
2005.08.18
▼オフィシャルHP更新▼
昨日付けで中田英寿の公式HPが更新されています。Boltonの紹介と、プレミアリーグの試合日程がUPされました。こちらです。
 
▼一部の英紙は懐疑的▼
ボルトンへ1年間の期限付きで移籍した中田英寿に、英メディアが懐疑的な目を向けた。英各紙は16日の正式契約を17日に一斉に報道。スポルティング・ライフが「ギャンブル」と報じれば、スター紙は「アジアでのクラブの知名度が上がり、巨額の資金が流れ込む」とジャパンマネー目当ての獲得と指摘した。
 
▼専属通訳なし▼
中田英寿が専属通訳を置かないことが分かった。18日の移籍会見も英語で行うが、通訳は置かない。中田は以前から独学で英語の勉強を続けており、日常会話には支障がない程度に上達している。英語だけの質問に限定される会見では、返答に詰まった時だけ手助けをするサポート役を置く予定だが、基本的には1人で対応する予定。関係者は「まだ英語はたどたどしいかもしれないが、ボルトンでも通訳は置かない方針」と明かした。
 
▼年俸2億▼
1年間の期限付き移籍した中田英寿のレンタル料は10万ポンド(約2000万円)、年俸100万ポンド(約2億円)と推定されている。
 
▼雑誌ネタ▼
週刊サッカーマガジン8月30日号:『プレミアシップに挑戦 中田英寿ボルトンヘ』にて中田英寿のボルトン移籍の詳細を、現地からのリポートで伝えられています。
週刊サッカーダイジェスト8月30日号:『中田英寿「今度の舞台はプレミアだ!」』
 
▼オコチャの移籍を否定▼
サム・アラダイス監督は、カタールのクラブ、アル・ライヤンが300万ポンド(約6億円)でオコチャに興味を持っていることを確認したが、移籍はないことを主張した。
アラダイス監督は「何かがあったと思う。しかし、オコチャを移籍させる可能性は少しもないと思う。オコチャを移籍させるのに我々を納得させるような金額の提示を受けていない。彼がクラブを離れる唯一の理由は、財政的見地から我々にとって正しいと思える時と、選手の観点からだ。それらの点で移籍は極めて起こり得ないことだ。」と語った。
同監督はクラブの公式サイトで「どんな人間でも、カタールからの金銭オファーをはねつけることは困難だ。もし誰かがそんな金額の提示を受ければ、興味を持つ。カタールのクラブは契約の終わり際にオコチャのようなビッグプレイヤーを連れて行く。しかし、オコチャは我々と契約している。余程の金額でない限り、我々は移籍を考えない。我々はオコチャに関するオファーを受け取っていない。オコチャがどんな接触をしたのかは分からない。多分接触はあったのだろう。しかし私は彼がここで幸せであると知っているし、家族も落ち着いている。子供も素晴らしい学校に行っている。オコチャはいつかはカタールのクラブに興味を持つだろうと思うが、この瞬間だとは思わない。なぜならコントロールしているのは彼ではなく、我々だからだ」と語った。
 
▼ヤンナコプロスは400万ポンド▼
マンチャスター・シティーから100万ポンド(約2億円)で獲得オファーが届いている噂の背番号『7』ステリオス・ヤンナコプロスについて、サム・アラダイス監督は「ステリオスが残ってくれれば素晴らしいことだ。もし彼が移籍するとしたら、それは他の誰の条件でもなく、我々の条件でだ。我々が400万ポンド得ることができるのであれば、ステリオスを送る」と語った。
 
▼イ・ヨンピョ?▼
オランダのフットボールインターナショナルによると、ボルトンがPSVのDFイ・ヨンピョ(28歳、韓国代表)に興味を持っていると報じられている。一方、PSVの会長は「我々は1つのオファーも受け取っていない」と語っているという。イ・ヨンピョにはトッテナムも興味も持っているようだ。PSVとの契約があと2年残っているイ・ヨンピョは、「今週の終わりには移籍するか、PSVに残るか知らせるだろう」と語っている。また、イ・ヨンピョの代理人であるキム氏は、「イ・ヨンピョは素晴らしい時間を過ごしてきている。しかし彼は他国のビッグリーグに行くことができる。そしてそれが彼のキャリアの進展だ」と語った。
 
▼U21イングランド代表▼
16日に行なわれたU21イングランド代表対U21デンマーク代表の試合に、ボルトンのDFニッキー・ハントが出場し、勝利に貢献した。ニッキー・ハントはU21イングランド代表8試合目の出場であった。試合は90分に決勝ゴールを挙げたU21イングランド代表が1−0で勝利した。
 
2005.08.17
▼正式発表!▼
ボルトンは16日、中田英寿の1年間の期限付き移籍での加入が決まったと正式発表した。尚、入団会見は18日午前11時(日本時間同日午後7時)から行われる。一部報道によると、英語による質問のみに限定されるようだ。ボルトンの公式サイトで中田英寿は「プレミアリーグで新しい経験を始めることができてとても嬉しい。ボルトンの一員として、ボルトンにとっても自分にとっても非常に大事なシーズンで、プレーするのを楽しみにしている」とコメントした。また、アラダイス監督は公式サイトで、「契約を結ぶことができて喜んでいる。メディカルチェックは無事済んだし、就労ビザも解決した。彼の獲得は我々にとって刺激的であり、我々の中盤に必要だった力強さが加わった。」とコメントした。
 
▼フィオレンティーナも発表▼
16日、フィオレンティーナもクラブの公式サイトで中田英寿のボルトン移籍を発表した。重ねて、移籍項目にはボルトンに優先権のある買い取りオプションが付いていると報じた。。
 
▼契約がここまで延びた理由は?▼
ボルトンの広報は、報道陣に対し「契約が延期になった理由については明らかにできない」とだけ話した。本当にメディカルチェックや就労ビザの問題だけだったのだろうか。だったらなぜすぐに会見を行わないのか?背番号問題もあるかもしれない。
 
▼一旦はイタリアへ▼
既に施設見学の際にチームメートとの対面は済んでいるようだ。現在はビザの手続きなどのためにイタリアに滞在しており、18日に再び英国入りする予定。入団会見後、チームに合流する。
 
▼経歴を紹介▼
ボルトンの公式サイト上でヒデの経歴が紹介された。以下直訳です。
「過去に2度のアジア年間最優秀選手を獲得した彼は、1995年、18歳の時にJリーグのベルマーレ平塚でキャリアをスタートさせた。そして最初のシーズンで平均3試合に1得点を挙げた。顕著な若い才能として、国際試合26試合で8得点を挙げ、2年の間に日本代表に召集されたのみならず、最初のアジア最優秀選手を勝ち取った。1998年にイタリアのペルージャに移籍し33試合で10得点をマーク。翌シーズンの途中に、ペルージャが中田に払った金額の6倍以上の1300万ポンド(約25億円)でローマに移籍した。中田は2001年にローマで優勝したが、スタメンを確保できず、01/02シーズンの前にパルマへ移籍した。2004年1月、2シーズン半でパルマを離れ、かつてペルージャを指揮していたカルロ・マッツォーネのボローニャに移籍。中田はそこでよいプレーを見せたが、昨夏フィオレンティーナに移籍した。中田は日本代表で60試合以上高いレベルでプレーしている。」
 
▼ドイツW杯後に完全移籍か?▼
16日付けの日刊スポーツによれば、中田英寿がドイツW杯後、ボルトンと完全契約を結ぶことが濃厚となったという。同紙は、ボルトンのガートサイド会長の「我々の過去の記録を調べてもらえば分かると思うけど、1年レンタルで取った選手を1年後に放出したケースは少ない。多くの選手たちが完全移籍している。1年後に買い取ることになるが、ナカタが力を証明できれば問題ないだろう」というコメントを紹介した。また、今回の1年間の期限付き移籍は、クラブの慣例によるものだという。同会長は「こういった方法を用いるのは、我々のようなクラブにとってとても重要なんだ。ボルトンでの成功に対していかにハングリーであるか、どれだけ我々に自分の力を証明できるか、そういったものを測ることができる、いいビジネス戦術だと考えている。ニシザワは未知数の獲得だったが、ナカタは既にセリエAで7年も活躍した」と語ったらしい。現在のほとんどのレギュラーが、レンタル移籍後の完全移籍で加入しており、負傷などの長期離脱などの特別な理由がない限り、フィオレンティーナに戻る可能性は低くなったとしている。
 
▼ヒデは金のなる木になる?▼
ボルトン地元紙は、「中田がプレミアで活躍すれば、ボルトンのドル箱になりうる」と報じた。同紙は、ボルトンの宣伝スタッフとユニホームのスポンサーであるリーボック社は、既に強力なブランド名となっているナカタのユニホーム売り上げの潜在性をすでに調査したが、売上増を当然のものと思っていないようだと報じた。
また、同紙はボルトンの広報担当者のコメントを紹介し、「中田が日本サッカーにおけるビッグネームという理由で、我々はいくらかの需要を予想している。彼がどこにいってもファンはついてくる傾向がある。しかし、この初期段階において、ボルトンブランドがどれだけ人気があるか語ることは困難だ。可能性はあるが、我々はプランを実行する前にマーケットの詳細を理解する必要がある。そしてもちろん、英寿はフィールドで衝撃を与える必要がある。優先されるものはフットボールだ。中田がここにいる理由は彼がプレーするということだ。西澤がそうであったように、そのようなお金は当てにしていない。しかしもし可能であればそれはすばらしいことだろう。中田は日本から出てきたトップ選手の一人だ。そして欧州で活躍したという理由で、より多くの人がボルトン・ワンダラーズに注意を向けようとしている。そしてアジアへの糸口がある。」とのコメントを掲載した。(結局商業価値をあてにしてるのか、していないのか、私の語学力ではこれが限度ですm(__)m)
中田が成功すれば、ボルトンがプレシーズンのJAPANツアーで得た75万ポンド(約1億5千万円)以上の利益があがるだろうとしている。たとえ中田効果による副産物(商業的収入)に懐疑的であったとしても、かつて所属した西澤よりは商業価値があるとみているようだ。(西澤は今2部でプレーしていると書かれていました)
 
▼小野もボルトン!?▼ 
小野もボルトン!?オランダ誌が移籍報道
オランダのフットボールインターナショナル誌の公式サイトは15日、フェイエノールトMF小野に関し「小野はフェイエノールトに戻ることを拒んでいる。移籍期限ぎりぎりまで新しいクラブを探す」との見出しで、移籍を考えていると報じた。小野は右足疲労骨折のため日本でリハビリ中だが、移籍可能な今月31日まで日本に滞在して移籍先を探す構えで、MF中田英寿の入団が決まったイングランド・プレミアリーグのボルトンと交渉したという。この点について小野の代理人、ヒール・デッカー氏はこれを否定した上で、別な交渉を進めているとした。また同氏は「移籍市場が閉まるまであと2週間ある。フェイエノールトも伸二の移籍の希望を理解している。私個人はスペイン1部、プレミアリーグのクラブと交渉を続けている」と明かした。
一方、クーマン監督はクラブ公式サイトで「小野は非常に重要。今月下旬にオランダで会えるのを楽しみにしている」とコメントしている。
 
▼雑誌ネタ▼
WORLD SOCCER MAGAZINE 8月18日号 No.114 [直前特集]2005-06プレミアシップ大予言、現地ジャーナリストが「未来」を読み解く、ジェイジェイ・オコチャ「ボルトンにはやすらぎを感じる」などの記事あり。必読ですね。
 
▼イアン・ウォーカー▼
今季レスターからボルトンに加入したGKイアン・ウォーカー(33歳、元イングランド代表、4試合出場の経験あり)の目標はボルトンの第1GKになることだ。ウォーカーは、「私は、(今の第1GKである)ヤスケライネンに多くの尊敬を抱いているし、彼がボルトンで成し遂げたことを尊敬している。私に可能なことは一生懸命練習して、何が起こるか確認することだけだよ。ホットボールでは何が起こるかわからない。そして、プレミアリーグに戻ってくる機会を得ることができて嬉しいんだ。」と語った。また、イングランド代表のGKについて、極めて明るい将来があると確信しているコメントをした。
 
2005.08.16
▼ヒデmail▼
昨日付けでヒデからメール「イタリア発 → イギリス着」が届いています。就労ビザもメディカルチェックもパスしたようですね。こちらから。
 
▼正式契約は今日か?▼
中田英寿の入団が、16日にも発表される。ガートサイド会長は13日に「就労ビザは12日に取得できた。健康診断の結果待ちだ」と15日に正式契約を交わすと話していたが、この日更新された中田英寿自身の公式HP上で、ビザ、メディカルチェックとも無事クリアしたことを報告しており、移籍に対する障害はなくなった。中田英寿は正式契約発表後、本拠地リーボックスタジアムで入団会見を行う。
 
▼背番号は?▼
アラダイス監督は14日、「15日にメディカルテストを終え、背番号も決まるだろう」と明かした。現在の空き番号は「3」「13」「16」「17」など。ただ、ボルトンの背番号「7」MFステリオス・ヤンナコプロス(31)の獲得にマンチェスター・シティが乗り出しており、この移籍が決まれば中田英寿が「7」をつける可能性がある。
 
▼リーボック・スタジアムは高速ピッチ▼
ボルトンの本拠地リーボックスタジアムが“中田仕様”に整備された。21日のホーム開幕戦(対エバートン)に向けて行われていた芝生の改修工事が15日までに完了。芝生は約25ミリと短めに刈り込まれており、「キラーパス」を含め、速くて強いパスが代名詞となっている中田英寿の特長が生きるピッチとなった。自らピッチの案内役を買って出たガートサイド会長は「毎年、開幕に向けて芝生を張り替えるが今季は特に状態がいい。アラダイス監督の要望で、芝生は短めにしたんだよ」と明かした。アラダイス監督の掲げるサッカーは速いパス回しでサイドにボールを預け、アーリークロスを入れるスタイル。それに合わせて、リーボックスタジアムは日本の平均と同等の約25ミリに刈り込まれ、高速パスを前線に供給する中田英寿にとっては自身の特長が最大限に生かされるピッチになった。
 
▼アラダイス監督うんざり▼
今日にもボルトン移籍が正式発表される中田英寿の話題が、開幕戦直後のアラダイス監督をうんざりさせた。アウエーのアストンビラとの開幕戦で2−2で引き分けた直後の監督会見で、中田英に関する質問が集中。地元記者から「ナカタは日本でベッカムのような存在?」と聞かれ、同監督は「シャツの売り上げが上がるかもしれないね。そうすればクラブにもっと金が入ってくるだろう」と苦々しく答えた。勝ってもおかしくない内容の試合を引き分けたことで、機嫌はよくなかった。そこへまだ正式に移籍していない選手に関する質問が続いたため、イライラ感を隠せなかったようだ。
 
▼MFスピードが1年契約延長▼
ベテランMFギャリー・スピードは、ボルトンとの新しい契約にサインした。契約は1年延長されて2007年までとなった。アラダイス監督は「ギャリーはもう1年ボルトンでプレーすることに同意した。彼はまだ最適なプレーヤーの一人だし、彼の年齢は全く問題ない」とコメントした。スピードは、昨夏75万ポンドでニューカッスルからボルトンに加わった。
 
▼オコチャにビッグオファー▼
MFオコチャにカタールのクラブ、アル・ライヤンからオファーが届いた。過去にPSGでともに働き、今年からアル・ライヤンを指揮するルイス・フェルナンデス氏がフランスのテレビ番組で、オコチャに関する取り引きが間近であると発表した。条件は移籍金250万ポンド(約5億円)、2年契約だとされている。一方、ガートサイド会長は不法接触が行われたかどうかの調査を行なうことを考えているようだ。また、同会長はクラブの公式サイトで「オコチャは我々に不可欠な存在だ。我々はいかなるオファーも受け取らない。彼はキャプテンだし、最も重要な選手の一人だ」とコメントした。
 
▼ヤンナコプロス▼
ヤンナコプロスに100万ポンドで獲得オファーを出しているマンチェスター・シティーに対して、アラダイス監督は「100万ポンドでは不足だ。もしシティーが交渉したければ、もっとお金を出さなければならない。この件がが明るみにでたため、我々は、ヤンナコプロスとミーティングをして、マンチェスター・シティと話しをするだろう。それからだ。」と語った。
 
2005.08.15
▼ボルトンでも専属トレーナー▼
中田英寿がボルトンでも専属トレーナーをチームに帯同させる方向で調整を進めていることが判明した。平塚時代から10年来の付き合いがある山本孝浩氏(36)は00年に個人契約を結んでいる。鍼灸(しんきゅう)マッサージの国家資格を持ち、フィオレンティーナ時代には合宿、遠征などチームに帯同。中田の体を知り尽くしており、フィジカルコンタクトの激しい英国で戦うためには欠かせない存在となる。2―2のドロー発進となった13日のリーグ開幕戦アストンビラ戦(アウエー)を観戦した中田は14日、滞在先のマンチェスター市内で室内調整を行った。
 
▼本日契約へ▼
ボルトンのサム・アラダイス監督は本日(月曜日)にも中田英寿と正式契約する見込みを語った。同監督は「月曜日にはメディカルレポートが全て明らかになる。そして中田をチームに加える。彼の才能はプレミアシップを戦う我々に大きな助けとなる。焦点はプレミアシップのサッカーをすることのみだ。」と語った。 更に「中田は、プレミアでプレーすることが数年来の望みだったと私に言った。そして我々は彼のそのチャンスを与える。彼は成功をおさめたがっているし、プレミアでも良いプライヤーであることを証明したい。我々はできるだけ早く彼をチームに加えたいんだ。彼が加わることで多くの国籍、宗教を持つ選手が揃う。食堂にはファンタスティックなメニューが並ぶだろうね。真剣な話、私は中田について相当に興奮しているんだ。彼は早く適応するだろうし、大きな成功を収めるだろう。彼は完成したプレイヤーだし、代表のみならず、欧州で多くの経験を積んでいる」と語った。
 
2005.08.14
▼就労ビザ取得▼
ボルトンのフィル・ガートサイド会長は13日、中田英寿の就労ビザが取得できたことを明かし、契約は15日になるとの見通しを明らかにした。同会長は、「就労ビザを取得したので、現在はメディカルリポートを待っている状態。問題がなければ15日にも契約書にサインする」と述べた。また、レンタル移籍で合意しているが、来季以降の契約形態について同会長は「1年後に完全移籍させるか、レンタル元に帰るかのオプションは我々が持っている。フィオレンティーナとは話し合いがついている」と説明した。
 
▼13日のヒデ▼
中田英寿はボルトンの近くのマンチェスターに滞在し、自主練習を続けているようだ。13日は今季初戦のアストンビラ戦(アウエー)をVIP席から観戦した。
 
▼ターンオーバー▼
日本メディアによると、ボルトンがターンオーバー制を導入することが濃厚になった。今季、クラブ史上初めてUEFA杯に出場するボルトンだが、クラブ関係者が「リーグ戦とカップ戦で選手を大幅に入れ替える可能性が高い」と明かしたという。MFオコチャらとの定位置争いに敗れればカップ戦要員に回る可能性もある中英寿だが・・・。ボルトンの登録選手はたった20人なんですけど?
 
▼オコチャの3か条▼
ボルトンのオコチャが、中田英寿へプレミアリーグで成功するためのアドバイスを送った。
(1)いち早くベースを持つこと。「なるべく早く家を探した方がいい。安定したベースがあってこそサッカーに専念できる」
(2)言葉の問題。「新加入選手は言葉をまず覚える必要がある」。
(3)サッカースタイルの理解。「うちのペースに慣れないといけない。テンポの速い攻撃を仕掛けるので、ボールを持ちすぎるとよくない。全員が守備も積極的にこなしている」
中田英寿のポジションは右か左のMFが予想される。右MFオコチャとはレギュラー競争をする可能性もある。それでも2年前に主将に選出されたオコチャは、「オレに手伝えることがあれば、何でも気軽に言って欲しい。外国人の悩みは外国人が一番分かる」と中田英寿をバックアップするコメントを残した。
 
▼更なる選手補強▼
ボルトンの公式ウェブサイトに掲載されたインタビューで、アラダイス監督がUEFA杯への執念を見せた。同監督は「中田で最後というわけではない。UEFA杯を戦い抜くにはまだ戦力不足。さらなる補強を目指したい」と語った。具体的な選手名を挙げることは避けたが「中田と同様、クオリティーの高い選手が必要」と発言した。
 
▼第1節・アストンビラ戦▼
アウェーで行なわれたプレミアリーグ第1節アストンビラ戦は2−2のドローに終わった。試合開始わずか9分間で全4得点が生まれる奇妙なゲームだった(笑)しかし、終了間際にMFケヴィン・ノーランが挙げたゴールがオフサイドと判定されたことは現地で議論を巻き起こしているようだ。
 
アストンビラ 2−2 ボルトン
得点者:前半4分(ア)フィリップス、前半6分(ボ)ケヴィン・デイヴィス、前半8分(ボ)イヴァン・カンポ、前半9分(ア)デイヴィス
 
◎出場メンバー
GK:ヤースケライネン
DF:ハント、イヴァン・カンポ (54分・MFオコチャ)、ジャイディ、ベン・ハイム
MF:ケヴィン・ノーラン、スピード、ガードナー
FW:ペデルセン、ケヴィン・デイヴィス、ディウフ
 
◎アストンビラ−ボルトン
得点:2−2
枠内シュート:2−5
枠外シュート:1−8
CK:7−8
被ファウル:15-17
オフサイド:4−2
警告:0−2(ディウフ、ベン・ハイム)
ボール支配率:58%−42%
観客数: 33,263人
 
▼選手採点・評価▼
sky sportによる選手評価は以下の通り。
ヤースケライネン:6
ハント:6 安定していた
イヴァン・カンポ:7 偉大なゴール
ジャイディ:7 空中の脅威
ベン・ハイム:6 堅実な努力
ケヴィン・ノーラン:9 完璧な成果
スピード:7 加齢の兆候なし
ガードナー:6 堅実な努力
ペデルセン:6 無駄使い
ケヴィン・デイヴィス:8 アストンビラを休ませなかった
ディウフ:6 ジキルとハイド
オコチャ:7 良質のひらめき
 
▼アラダイス監督コメント▼
「ケヴィン・ノーランは疑いもなくオンサイドだった。あの副審の判定は我々にとって重大な判定だった。副審は適切なポジションにいなかったんだ。審判団があの出来事を見て、彼らがそれ(オンサイド)を認めることを望むよ。シーズンの始まりを3ポイントでスタートできなくて失望している。我々は特に後半において素晴らしいパフォーマンスだった。アストンビラの背後を突いて十分なチャンスを作り出したからね」
 
▼ケヴィン・ノーラン▼
ケヴィン・ノーランも自身がオンサイドだったことを主張しています。
 
▼ヤンナコプーロスをめぐる騒動▼
13日のアストンビラ戦開始の1時間にマンチェスター・シティーからMFヤンナコプーロスに約2億円で獲得オファーが届いた。マンチェスター・シティーとしては、ショーン・ライト・フィリップスをチャルシーに移籍させたことで得た金銭で右ウイングを探していたようだ。この件についてサム・アラダイス監督は、「我々の観点から言えば、新しいシーズン開幕の直前にシティーから情報が漏れるのは明らかに大きな失望だ。明日になって報道されても良かったはずだ。」と不快感を表わした。さらに同監督は、週明けにヤンナコプーロスと話し合いの場を設けることを明言した。
ボルトンはヤンナコプーロスと来年夏までの契約があり、シーズン後に無償で失うよりは、今のうちにキャッシュを受け取る、つまり移籍させるかもしれない。ちなみにヤンナコプーロスの背番号は『7』です。
 
2005.08.13
▼12日英各紙の報道▼
ボルトン移籍が内定しているヒデに対し、12日付の英各紙の「中田英報道」はごく一部に紹介されただけだった。サン紙が写真付きで16行の記事を掲載、その他はインディペンデントなど数紙がミニ情報として数行程度掲載しただけだった。大半の新聞に、「NAKATA」の文字は躍らなかった。大衆紙サンはヒデについて「日本最大のスターで、日本における人気度はベッカムの最大のライバルとなる存在」と日本での人気の高さを伝えた。また、同紙はボルトンのサム・アラダイス監督の「この中田獲得は商業的な利益目的ではない。選手としての能力を認めた上での契約」というコメントを掲載。昨季、ボルトンにとってクラブ史上初のUEFA杯出場を決めた名将が、ヒデの実力を高く評価していることを伝えた。
 
▼サム・アラダイス監督ベタぼれ▼
サム・アラダイス監督が、ヒデと初めて交渉したのは7月末の日本ツアーだったことを明かした。「初めて会ったのは大阪。中田とは英語で話したが、彼の英語力は私の日本語では足元にも及ばないレベルだった。彼は自分をはっきり主張できる人間。サッカー選手としてだけでなく、一人の人間としても素晴らしいと感銘を受けた」と、その人柄にもほれ込んでいるコメントを残した。
 
▼ヒデの予定▼
ヒデは本日のアウエーのアストン・ビラ戦を観戦予定です。
 
▼オコチャの挑戦状▼
ボルトンのキャプテンであり、指令塔、ナイジェリア代表のオコチャはヒデの加入について、「彼ほど国際経験豊かな選手の加入はボルトンに大きなプラスだ。定位置争い?それは監督に聞いてほしい。でも、僕は調子はいいしポジションを譲るつもりはない」と挑戦状を叩きつけた。出場機会を求めて移籍を決断したが、フィオレンティーナ時代以上の激しい定位置争いが待っている。
また、オコチャは、もし昨季6位の順位を維持したいならば、安易な失点を喫しない必要性を強調した。ボルトンは昨季44失点でリーグで8番目に少ない失点だった。「僕達は昨季に喫したような安易な失点を止める必要がある。それが僕たちの主な目標だ。僕達は少なくとも昨季同様6位で終わりたいし、更に上位に行きたいんだ。僕達は自分達の弱点に熱心に取り組んできたし、チームを強くする良いプレシーズンを送ったよ。」とコメントした。
 
▼更なる選手補強を目指す▼
サム・アラダイス監督は更なる新選手獲得を目指しているようだ。「我々は試合数のわりには、まだ多くの選手が不足している。ボルトンの登録選手は少ないが、重要なのは数ではなく、質だ。その質を見つけることはシーズン前の最も困難なことだ。」と質の高い選手の獲得を示唆するコメントをした。
 
▼12日のボルトン▼
ボルトンは12日、午前中の軽い練習後、本日15時から行なわれるアストン・ビラとの開幕戦(アウエー)に備えてバーミンガムに移動した。ヒデは正式契約前ということもあり練習には参加しなかった。
 
▼予想スタメン▼
地元紙のスタメン予想は、多くが国籍も異なる多国籍軍となりうる。GKのヤスケライネンはフィンランド、DFベン・ハイム(イスラエル)、MFオコチャ(ナイジェリア)、スピード(ウェールズ)、FWディウフ(セネガル)などなど・・・。アストン・ビラ戦では、CBのエンゴッティ(フランス)は3試合出場停止となっているため、ジャイディ(チュニジア)が起用される見込み。トップはケヴィン・デイヴィス(イングランド)が務めることになりそうだ。昨季のアストン・ビラは10位(ボルトンは6位)だったが、直接対決は1分け1敗(アウエー△1−1、ホーム●1−2)と相性はよくないだけに油断できない。
 
▼サム・アラダイス監督コメント▼
「プレミアシップは、いつもそうであるように非常に重要なものだ。クラブが生き残る道だからね。我々にとってビラ・パーク(アストン・ビラのホーム)で戦うことはいつも非常に困難だ。4シーズンあそこでは勝っていないからね。私は明日の試合がそうなるとは予想しないよ」
 
▼予想▼
sky sportの予想では、ホームの利を生かしてアストン・ビラが2−1で勝利すると予想している。アストン・ビラではコロンビア代表のFWアンヘルに注目したい。またアストン・ビラは04/05シーズンにおいて、総失点の3分の2を前半に喫していることから、前半早い時間に得点を挙げることが期待される。
 
▼対戦成績▼
ボルトンの対アストンビラ対戦成績は、52勝55敗31分けとなっており、ほとんどイーブンだ。アウェーでは15勝37敗17分け17と負け越している。
 
▼雑誌ネタ▼
8月11日発売の週刊サッカーマガジン 別冊盛夏号【ドイツ・ワールドカップ・シリーズ】に『日本代表、ドイツへ躍る・中田英寿 3度目の夏』という記事があります。
 
2005.08.12
▼24時間以内に契約へ!▼
ヒデがボルトンと本日中にも正式契約できることが濃厚となった。ボルトンの会長がイギリスBBC放送で明らかにした。同会長は、「メディカルチェックを終え、24時間以内にも契約書にサインできると思う。あとは英国での労働許可証の問題が残っているが、これについても何の問題もないだろう。中田がイギリスサッカーに早く馴染むことを願っている。彼は国際経験豊かな完成されたプレイヤーだ」と語った。なお移籍はこれまでの報道どおり1年の期限付きのレンタル移籍となる模様。
 
▼アラダイス監督も明言▼
サム・アラダイス監督も「希望に満ちて、我々は、中田のメディカルチェックが終わった後の24時間以内に契約するでしょう」と語った。また、「その他の問題は、中田が労働許可書を得ることができるかどうかだ。しかし我々は、そこが問題となるだろうと思っていない。遅くても月曜日(15日)には出る。日本サッカー協会が(公傷の)証明書を出せば大丈夫だ。彼は単に怪我によって国際試合に出場できなかっただけだ。彼は非常に熟達したプレイヤーであり、代表チームと同じくらいヨーロッパのサッカーを経験している。彼は早く適応し、成功を収めるようになる」とも語った。
 
▼デビューは9月11日か?▼
サム・アラダイス監督が11日、本拠地リーボックスタジアムで会見し、ヒデを、9月11日のブラックバーン戦でデビューさせる方針を示した。アラダイス監督は「デビューまで2、3週間かかる。チームメートが中田の特徴を知る必要があるし、彼も環境に慣れる必要がある」と、リーグ中断が明ける9月11日のホームのブラックバーン戦でデビューさせる方針を示した。一方、サンケイスポーツは、リーグ中断前の27日、第4節・ウエストハム戦(アウエー)以降が有力としている。
また同監督はヒデについて、02年W杯日韓大会で存在を知り、その後も調査を続けており、「スペースをつくることができ、正しい場所にボールを運べる。自らゴールもできる選手。タイトな守備の中でも高い能力を発揮する。プレミアは現在、世界一のリーグ。中田にチャンスを与えることを楽しみにしている」と高く評価した。ヒデは12日に正式契約し、就労ビザ発給を待ち、週明け16日に移籍会見を行う予定だ。ボルトンの広報担当も「来週に発表する予定だ。メディカルチェックと就労ビザの取得が来週早々に完了する」と述べた。
 
▼戦術について話し合う▼
ヒデとサム・アラダイス監督は日本遠征中の7月下旬に大阪で接触。11日午前にもチーム戦術に関する話し合いを持ったようだ。ポジションなどは今後も話し合いを続けていく見込み。
 
▼アラダイス監督のジョーク?▼
サム・アラダイス監督は7月末に日本遠征を行った際、大阪でヒデと代理人のブランキーニ氏を交えて密会したことを明かした。その中で、「彼の英語は私の日本語よりもうまかった」とヒデの英語力を評価。また「西沢より良くなかったら問題だよ」とクラブ2人目となる日本人選手・中田英寿への期待を語った。
 
▼川淵キャプテン▼
ヒデのボルトン移籍について日本サッカー協会・川淵三郎キャプテンは、「パルマの最後の年(03年)に試合を見に行ったときから“イングランドに行きたい”と言ってたから、念願かなってよかった。先を見据えて英語の家庭教師もつけていたしね。ヒデのサッカーもひと回り大きくなるだろう。活躍を楽しみしている」とコメントした。
 
▼レンタル料は?▼
ヒデのボルトン移籍について、夕刊フジなど一部報道では無償レンタルとの情報もあったが、日刊スポーツは、9日にヒデのブランキーニ代理人とフィオレンティーナのコルビーノSDとの会談が行われ、レンタル料は10万ポンド(約2000万円・推定)でボルトンへの1年間のレンタル移籍が決まったとしている。
 
▼就労ビザは?▼
既に申請したと伝えられている就労ビザだが、順調にいけば11日にビザが下りると報道されていた。プレミアリーグでは、EU外の選手は申請日から起算して「過去2年間で代表チームでの試合出場が75%以上」という実績が必要である。この点についてボルトンのチーム弁護士は「その件は、ウチでなんとかする。過去の実績や負傷といった理由で再申請すれば大丈夫だろう」と語った。
一方、asahi.comによれば、ヒデは怪我などで対象となる試合のうち40%以下しか出場しておらず、イングランドサッカー協会の担当責任者は「特例は聞いたことがない。残念ながらルールは厳格だ」と話していると報道した。事実、英国の労働許可取得はかなり厳しく、多くの選手が壁にはねかえされている。02年8月に三都主(現浦和)は、清水からプレミアリーグのチャールトンに移籍しようとしたが、認められなかった。規定の試合数に達していなかったため、日本代表のトルシエ監督(当時)らの推薦状を添えて申請。一度は認められたが、契約内容を巡って再審査になり却下された。
とにかくビザさえ下りれば移籍が正式発表されるのだ。
 
▼コルヴィーノSD▼
フィオレンティーナのコルヴィーノSDは「ボルトンと交渉したが、まだ最終的には決まっていない」と語った。また、今回の移籍はヒデの強い意向によるものだという。「フィレンツェでは試合に出場できないから、他のチームでプレーしたいという中田の意思を尊重することにした」と同SDがコメントした。
 
▼フィオレンティーナ、ヒデかレデスマか▼
レッチェのアルゼンチン人MFレデスマ(24歳)の獲得を狙っているフィオレンティーナに対し、同選手の代理人はフィオレンティーナに早めに決断を下すよう要求した。「フィオレンティーナとは交渉をしている。しかしフィオレンティーナが早めに決断を下さなければ、交渉は決裂するかもしれない。新シーズンの開幕が近づいているので、もしレッチェがレデスマを手放すことになれば、即座に代役を探さなくてはならない」とコメントした。もしフィオレンティーナがレデスマの獲得に成功すれば、ヒデの放出(1年後も含めて)がより確実なものになってくるだろう。将来が有望視されているレデスマに対し、ミランやユベントスなどといったビッグクラブも興味を示している。
 
▼ボルトン日本ツアーの収益▼
ボルトンは今夏、初めて単独日本ツアーを実施、J1の神戸、川崎と親善試合を行ない1億円近い収益をあげたとされている。
 
▼第1節はアストン・ヴィラ有利▼
13日、アウェーのアストン・ヴィラ戦で開幕する05/06シーズンのボルトンだが、英ブックメイカー、ウィリアムヒルによる予想では、
ホームのアストン・ヴィラの勝利に2.20倍、ボルトンの勝利は2.80倍の掛け率が設定されている。引き分けは3.20倍となっている。
また、SNAI社の予想でも、順に2.20倍、2.85倍と、こちらもアストン・ヴィラ有利となっている。引き分けは3.25倍。
 
▼サム・アラダイス監督の紹介▼
「ビッグ・サム」とも呼ばれる50歳のサム・アラダイス監督は次期イングランド代表監督有力候補の一人とも言われている。有名選手や不調に喘いで出場機会が減っている選手を激安価格で獲得し、再生させる「選手再生工場」の異名をも持つ。
試合において、アラダイス監督は一風変わった行動をとる。なんとキックオフの笛が鳴るときにベンチにいないのだ。彼はスタンドで座っている。スタンドからピッチを眺め、選手の動きを確認し、ベンチにいるヘッドコーチに指示を送る。その後にベンチへと降りてくるのだ。
監督経歴は、94/95〜95/96シーズンはブラックプールで指揮をとり、96/97シーズン途中から99/00シーズン途中までノッツ・カウンティで指揮をとった後、45歳の誕生日であった99年10月19日よりボルトンの監督に就任している。現役時代はボルトン、サンダーランド、ミルウォール、コヴェントリーなどでセントラル・ディフェンダーとしてプレーしていた。余談ではあるが、ダーツの腕前はプロ並と言われているようだ。
 
2005.08.11
▼ボルトン移籍決定!▼
ついにヒデのボルトン移籍が決定した。ヒデは10日、入団契約のために空路で英国入り。ボルトンに近いマンチェスター国際空港へ降り立った。本日に、ボルトンの本拠地リーボック・スタジアムで入団会見を予定している。
ジーンズの上下に黄色いTシャツというラフないでたちで、大型のスーツケースを数個携えてイングランド上陸したヒデは、ボルトン関係者や代理人ブランキーニ氏らの出迎えには笑顔で応じ、意気込みを新たにしていた。
10日午後のフィオレンティーナのチーム練習に姿を見せず、地元記者たちは「ヒデはどこだ」と騒然とした。そのころヒデは、フィレンツェ近郊のピサ国際空港から空路での移動を開始していた。
契約は1年間のレンタル移籍で完全移籍のオプション付きとなることが濃厚のようだ。
 
▼移籍はヒデの希望▼
関係者によると、今回の移籍はヒデ自身が強く求めたものだったようだ。昨季は故障で満足なプレーができず、セリエA残留を争ったシーズン終盤は9試合連続で出場機会を与えられなかった。しかも今オフにはプランデッリ新監督が就任し、中田の獲得に尽力したルッケージGMは解任。イタリア杯1回戦チスコ・ロディジャーニ戦(7日)では出場機会なし。ヒデは関係者に「昨季のような経験は絶対に繰り返したくない」と明かしていたそうだ。
 
▼13日デビューは?▼
プレミアリーグへの完全移籍には就労ビザの取得が必要不可欠。これを手にするにはFIFA主催の各国代表の国際試合に75%以上出場することが条件で、ヒデは故障などでこの条件を満たしていないため期限付き移籍となったとの報道がある。また、移籍基準を満たしていないが、W杯に2度出場した実績から特例として認められるのは確実との報道もある。(実際はどうなのでしょうか?)いずれにしてもボルトンはビザ取得と同時に出場登録を行う予定で、間に合えば13日の開幕・アストンビラ戦の出場も可能となる。
気になるメンバーだが、中盤はナイジェリア代表MFアウグスティン・オコチャ(31)、元スペイン代表DFイバン・カンポ(31)、ウェールズ代表MFガリー・スピード(35)と高齢。ヒデが持っている力を発揮すれば、スタメン出場に大きな障害はないとの見方もある。
 
▼fiorentina.it▼
現地サイトfiorentina.itに寄せられたフィオレンティーナサポーターの声には、移籍を認めつつも、無償レンタルとの噂に反論している。以下、一部のファンの声です。
「僕はスター選手獲得のために彼を売却することには賛成だね。でもレンタルでの放出だったら、僕らには何が残る?これでは来季、チームに復帰することになるだろ。とにかく、彼の後釜に誰を獲得するの?誰か知ってたら教えて!」
「もっと遠いボストン(アメリカ)に行った方がいいだろう」
「何?無償レンタル?そんなのありえないよ。もし中田がチームを出るなら、オレらは金を取り立てなきゃいけないだろ。冗談だろ、なあ ミスター・コルヴィーノよ」
「代役を立てずに彼を放出するのは大きなミスだね。それに、彼はとてもいいプレイを披露したということを、僕らは忘れちゃらないと思うよ。」
「無償レンタル?それじゃ商売あがったりだ。だったら残留させた方がいいだろ。」
 
▼ガゼッタ紙▼
「フィレンツェ、さようなら中田」、「この日本人はボルトン移籍」
永久の別れを告げるための50分。セレッソ大阪、サンフレッチェ広島、ヴェルディ東京との3試合の親善マッチで、日本のスポンサーを満足されるために、フィオレンティーナでのアドベンチャーに終止符を打つために、中田は、契約どおり2時間30分に渡りピッチへ立った。この日本人は、ボルトンに移籍する。きのうフィレンツェでは、フィオレンティーナのパンタレオ・コルヴィーノ強化部長と、中田の代理人ジョバンニ・ブランキーニ氏の間で最終的な話し合いが行われた。当て外れの中田、無償でのレンタル移籍。きょうにも英国での滞在許可書問題を解決するためにロンドン入りする。
注:レンタル移籍は普通、選手を借りたクラブが貸したクラブ側にレンタル料を払う。だが無償レンタルの場合、そのレンタル料が発生しない。
 
▼英国メディア▼
英紙インディペンデントはボルトン・アラダイス監督の「西沢がいた時よりいい環境でプレーできるだろう」と期待感を紹介した。
英紙サンは「アラダイス監督は、もし中古車セールスだったら随一の手腕を発揮する」と同監督が過去のスターを次々再生させている実績を紹介。中田にとって最適の人物としている。
 
▼サム・アラダイス監督▼
ボルトンのアラダイス監督は「私は中田を高く評価している。彼がチームに加われば大変素晴らしい」と歓迎した。今夏に日本ツアーを実施したボルトンは、ヒデの商業的な価値にも関心が高かったとみられる。
 
▼ボルトン・ワンダラーズ▼
1874年創立。過去にリーグ優勝はないが、23、26、29、58年にFA杯優勝4度。最近で99年から3季を2部で過ごし、02年のプレミア復帰後も16、17位と低迷。04年に8位、そして昨季は6位に食い込んでUEFA杯出場権を獲得した。01年7月からFW西沢(C大阪)が半年間在籍も出場はカップ戦だけ。主力選手には、セネガル代表FWディウフ、ナイジェリア代表MFオコチャらがいる。本拠地はリーボック・スタジアム(2万7879人収容)。フィリップ・ガートサイド会長、サム・アラダイス監督(選手再生工場と呼ばれる)。
 
2005.08.10
▼移籍へ過熱▼
ヒデのプレミア移籍の噂が日を追う毎に増している。現地サイトFiorentina.itも8日、「中田はおそらく移籍」、「中田がフィレンツェから遠ざかる」というタイトルの記事を掲載、チーム関係者が移籍を示唆しているほか、代理人がイギリスのあるひとつのチームを交渉をしていると報じた。 また9日付けのコリエレ・デッロ・スポルト紙は、ヒデの獲得に、イングランドのシェフィールドとノーウッチが獲得に名乗りを挙げていると報じた。興味を示しているクラブは他にも存在するようだが、中でも上記の2チームが熱心だという。しかし2部相当のクラブへの移籍はないだろう。 また、9日付のラナツィオーネ紙も「中田放出の声が強くなっている。中田はクラブの用意した移籍の提案の価値を計るだろう」と報道した。
 
▼ボルトンか!?▼
サンケイスポーツは、ヒデのボルトンへの移籍が10日にも決まると報道している。プレミアリーグ開幕戦が行われる13日にもデビューするとのこと。既に日本からマネジメント事務所の幹部も渡英しており、早期の就労ビザ取得ができれば、13日のリーグ開幕・アストンビラ戦(アウエー)でのデビューの可能性もあると伝えている。契約は1年間のレンタルで、完全移籍のオプションが付く内容となる見込みらしい。関係者によると、パルマ時代に起用法で対立した同監督との確執も再燃。和解は不可能な状況という。ウディネーゼMFピンツィら中盤選手の獲得も濃厚になっており。もはやフィオレンティーナでの復権は難しいかもしれない。ボルトンは昨季6位でUEFA杯本戦への出場権があるのも魅力だ。
また日刊スポーツは今週中にもボルトン中田誕生を示唆している。同紙によると、今オフもFWにメキシコ代表ボルゲッティ、右ウイングにセネガル代表ディウフを完全移籍で獲得するなど補強を進めており、中盤の中央の元スペイン代表MFカンポは31歳ということもあり、ヒデはこの位置での起用が濃厚だという。就任7年目のサム・アラーダイス監督も実力を高く評価しており、積極的に交渉を進めていると伝えた。
一方、イタリア在住の酒巻陽子氏は中日スポーツに紙面で移籍成立は16日以降としている。同氏によると、フィオレンティーナはヒデに移籍を許可する一方、移籍先は自分で探すよう求めたという。これを受けて9日、ミラノ市内で中田のブランキーニ代理人と、所属事務所のモラーナ・マネジャーが協議。近日中にも結論を出すことを確認したらしい。関係者によるとプレミアリーグが開幕する13日以前の合意は難しく、15日はイタリアの祝日であることから、移籍成立は早くても16日以降になる可能性が高くなったとしている。
 
▼フィオ関係者は交渉を容認▼
フィオレンティーナの幹部は8日、ロンドンを本拠地とするチャールトンとの交渉も容認。フィオレンティーナにはこれまでにもPSVやシュツットガルト、パナシナイコス、フェネルバチェから接触があったが中田側が拒否。交渉はプレミアリーグ一本に絞られているようだ。
 
▼川淵キャプテンも後押し▼
日本サッカー協会の川淵キャプテンは9日、ヒデを後押しする気持ちを明かした。「ヒデはプレミアに行きたいとずいぶん前から言っていた。これで決まってくれればボクはいいと思うけど。そうなったらうれしいね。もうセリエも長いし、新しいリーグに行けば、また新しい面も見られると思う」と、ヒデにプレミア入りをしきりに勧めていた。
 
▼ペルージャの2選手▼
9日付けコリエレ・デロ・スポルト紙によると、すでにクラブと選手間で合意に達しているペルージャのDFマルコ・ディロレートとブラジル人FWド・プラドが10日にも、フィレンツェにやって来そうだ。
 
▼MF獲得へ▼
9日付けコリエレ・デロ・スポルト紙によると、元イタリア代表MFシモーネ・ペロッタ獲得案が再浮上した。また、マヌエル・ブラージについても、ユヴェントスとの話し合いを再度、試みるだろうとしている。ユヴェントスは以前、フィオの300万ユーロ(約4億2千万)の申し入れに対して、倍額となる600万ユーロ(約8億4千万円)を要求している。またブラジル人MFモザルトの線もまだ完全には消滅していない。その他、コンゴ出身のベルギー人MFガビー・ムンディンガイについても、ここに来てラツィオ、レッジーナ、カリアリもその獲得に名乗りを挙げているとはいえ、まだ完全に消えたわけではない。
 
▼ブリーザス移籍の可能性▼
FWブリーザスのパナシナイコス移籍の可能性が具体化している。昨季スペインのセルタ(昨季1部昇格)でプレイしたブリーザスはすでにこのギリシャのクラブと話し合いを行い、そしてレギュラーポジションを保証されているという。ここ数日で交渉成立のための両クラブ間の接触はさらに度が増すことになるだろう。
 
▼CALCIO2002▼
フィオレンティーナのジャパン・ツアーが雑誌CALCIO2002にて4ページにわたって紹介される。ヒデを中心とした記事内容となっており、日本でのヴィオラの生活を追った記事や選手のコメントや写真が掲載されるもよう。また、ジャパン・ツアーを記録したDVDも発売される見通しだ。
 
▼年間シート予約数が14.800席に▼
9日午後17:30までに年間シート予約席販売数が14.800席を越えた。昨シーズンの同時期の販売数は10.000席以下で、昨年の同時期に比べると今シーズンは5.000席も上まっている。
 
▼ボジノフは代表招集されず▼
ボジノフが、17日のトルコとの親善試合を行うブルガリア代表の招集メンバーから外れた。ストイチコフ代表監督がボジノフのコンディションを考慮して今回の招集を見送ったとされている。
 
2005.08.09
▼”ヒデ出場機会なし”について▼
イタリア杯1回戦でヒデの出場機会がなかったことについて、関係者のコメントです。
チームドクター・マネッティ医師「日本遠征の疲れもあり、休ませるための措置」
コルヴィーノSD「ポジションは自分自身で奪わないといけない」
 
▼不穏な動き?▼
ヒデの去就についてクラブ内で不穏な動き???今季就任したコルヴィーノSDは、昨季までの前任者の“色”を払拭するため、ヒデを放出したい考えを持っており、複数のクラブと水面下で交渉を進める動きもあるとの報道がある。次戦、イタリア杯2回戦のセリエB・リミニ戦では“抵抗勢力”の動きを阻止するためにも、ヒデには活躍が求められるが、出場機会はいかに?
一方、親会社の高級靴ブランド『トッズ』の日本進出を進めるディエゴ・デッラ・バッレ名誉会長は、あくまでヒデの残留を希望している。
 
▼ヒデの移籍問題▼
ヒデには数クラブから身分照会が届いているようだ。ただ正式オファーはなく、中田サイドも現状では交渉に値する話はないとの見解。そんな中、英国のクラブから正式なオファーが近日中に届くことが7日、関係者の話で明らかになった。関係者によれば、トルコの名門フェネルバフチェとギリシャのパナシナイコス、オーストリアのクラブなど4チームからオファーを受けたが、ヒデ本人の意向で拒否したという。現在はイングランド・プレミアリーグのチャールトン、同チャンピオンシップ(2部に相当)のノーウィッチ、シェフィールド・ユナイテッド、以前から興味を示していたシュツットガルト(ドイツ)、PSV(オランダ)が移籍先の候補に挙がっている。
コルヴィーノSDは7日、「中田に興味を持つクラブは全くない。オファーも全くない。中田はフィオレンティナでプレーしてもいいと思っているだろう」と移籍を全面否定した。
 
▼MF2人の獲得は今週か▼
7日、イタリア杯1回戦ロディジャーニ戦を観戦したアンドレア・デッラ・バッレ会長は「チームにはまあまあ満足している。来週、新しいポジティブなニュースがある」と話し、今週中にも新たなMF2人の獲得が決定する見込みだ。
 
▼フィオ、2日間の休養▼
フィオレンティーナのメンバーに8日、9日と2日間の休息が与えられた。そして10日からまた新たに開幕に向け準備を再開させる。10日の12時半に再集合し、そして第2次合宿地レッジェッロへと出発する予定。
 
▼年間予約席▼
フィオレンティーナの05/06シーズン年間予約席が8日現在で13700席売れている。
 
2005.08.08
▼ヒデ、はみ出す?▼
6日付のコリエレ・デロ・スポルト紙によると、チーム再建を目指すディエゴ・デッラ・バッレ名誉会長が数週間以内に中盤2選手を補強することを決めたため、ヒデは必然的にはみ出すことになったという。同紙は移籍先として、イングランド1部リーグ(2部相当)のノーリッジとシェフィールド・ユナイテッドを挙げている。
 
▼出番なし!▼
イタリア杯1回戦・ロディジャーニ戦が、7日、ホームで行なわれたが、ヒデはベンチ入りしたものの出番はなかった。後半42分、ポジション争いのライバルであるフィオーレと交代したのは、ヒデ同様に昨季は不本意なシーズンを過ごしたエルゲラだった。ゲームを観ていないので流れ的なものは分からないんですけど…。
 
▼初戦突破▼
イタリア杯1回戦、対ロディジャーニは4−0でフィオレンティーナが勝利した。開始早々の6分にフィオーレがエリア外から右足でミドルシュートを突き刺し先制、13分にはトーニが左足で追加点をあげた。前半は他にも決定機を多く作ったが、2得点のみだった。後半終了間際の42分にヨルゲンセンのポストプレーから途中出場のパッツィーニがヘディングで得点を挙げ、44分にはボジノフがPKを決めた。出場メンバーは以下の通り。
 
GK:フレイ
DF:ウイファルシ、ヴィアリ、サヴィーニ、パンカロ(後半30分バチス)
MF:ブロッキ、ドナデル、フィオーレ(後半42分エルゲラ)
FW:ボジノフ、トーニ(後半35分パッツィーニ)、ヨルゲンセン
 
得点者:フィオーレ、トーニ、パッツィーニ、ボジノフ(PK)
 
▼次戦は1週間後▼
初戦を突破したフィオレンティーナは、1週間後の14日に2回戦を戦う。対戦相手はRimini(リミニ)。
 
▼プランデッリ監督コメント▼
「良いスピリットで良い前半を戦えた。アグレッシブな精神は私が望んだものだ。ヨルゲンセンは我々にとって重要なプレイヤーだ。ウイファルシにも満足している。彼はサイドのポジションを理解しているし、成長している。」
 
▼フィオーレのコメント▼
「自分のプレーについて話すことはないよ。周りが私を評価してくれればいい。フィオレンティーナの10番を身につけることを誇りに思うよ。サポーターの熱狂をすぐ近くに感じたよ。」
 
▼ブロッキのコメント▼
「試合の質には満足しているよ。ユヴェントスに挑んでサポーターに満足を与えたいね。」
 
▼ヴィアリとファンティーニが移籍か▼
7日付けガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、フィオレンティーナが、トレヴィーゾからMFマッシモ・ゴッビ(24)の保有権半分を獲得したと報じた。同選手の保有権はこれまでカリアリとトレヴィーゾが二分していたが、フィオレンティーナがその半分をトレヴィーゾから獲得したかたち。ただ同選手は今季も昨季同様、トレヴィーゾでプレイすることが濃厚だという。またトレヴィーゾにはフィオレンティーナからDFウィリアム・ヴィアリ(30)、FWエンリコ・ファンティーニ(29)が移籍することになる模様。
 
2005.08.07
▼ヒデメール▼
昨日付けで「日本遠征!!」が到着しています。日本での試合を重ねるたびにコンディションが上がってきたこと、最近の飛行機事情などについて語っています。こちらからどうぞ。
 
▼プレミア移籍の可能性▼
日刊スポーツによると、ヒデのイングランド移籍の可能性が浮上したらしい。プレミアリーグのチャールトン、チャンピオンシップリーグ(2部に相当)のノーリッジ、シェフィールドUと交渉を行っているものとみられ、日本遠征中には中田サイドが同じく遠征中だったボルトンの関係者と接触したという情報もある。クラブ側が放出に積極的とされており、移籍の実現性は十分にあるとのこと。フィオレンティーナがパルマからヒデを獲得した際の移籍金は格安の約2億円だが、さらに値を下げる可能性もありそうだ。今回の移籍候補先の中では、ロンドンに本拠地を置くチャールトンが有力視される。チャールトンも02年に日本代表DF三都主の獲得に動いた経緯があり、日本人選手獲得に関心を示している。昨季6位と健闘し、UEFA杯に出場するボルトンも可能性がある。チャンピオンシップの2クラブは可能性が低い。
 
▼まだ2人補強へ▼
フィオレンティーナの移籍市場の動きはまだ終わっていないようだ。アンドレア・デッラ・バッレ会長は、「現時点ですでに競争力のあるチームだが、まだあと2人の選手を獲得したい。ほとんどの選手構成はできているが、まだ完璧とは言えない」と明言した。ヒデのレギュラー獲得はさらに厳しいものになりそうだ。
 
▼イタリア杯、先発微妙▼
ヒデは7日、今季公式戦初戦となるイタリア杯1回戦・ロディジャーニ(C2)戦をホームで迎える。5日午後の練習で先発組の中盤に入ったのはフィオーレ、ブロッキ、ドナデルの3人。6日付のイタリア各紙の先発予想にもヒデの名前はなかった。6日の練習は先発&控え組に分けずに行われ、先発かどうかは、限りなく黒に近いグレーといったところか。プランデッリ監督は「中田ら昨季は実力を出し切れなかった選手は、今季こそ挽回できるようにさせてやりたい」と語っていることもあり、途中出場はあるかもしれない。
 
▼招集メンバー発表▼
プランデッリ監督はイタリア杯1回戦に向けた招集メンバー21名を発表した。DFパンカロが復帰したが、DFダイネッリは筋肉の状態が思わしくなく非招集となった。DFの枚数が不足です。招集メンバーは以下の通り。
Bacis, Bojinov, Brocchi, Cejas, Donadel, Fantini, Fiore, Frey, Guigou, Helguera, Jorgensen, Nakata, Pancaro, Pazzini, Rigano, Rizzo, Savini, Toni, Ujfalusi, Viali, Vryzas.
 
▼プランデッリ監督コメント▼
「ロディジャーニ戦では決まりごとを守り、ガッツ溢れるプレーを見せて欲しい。ハードなトレーニングを課しているためキレのいい動きは出来ないのはわかっているよ。ゲームを読み、全体的には個人のプレーが目立たないことを期待したい。明日、苦戦するのは必死だろう。ロディジャーニは多くの若い選手を擁しており、彼らは失うものなどなく激しいプレーで挑んでくるだろうね。我々の目標はリーグ戦だ。やはりリーグ戦の準備をかなり重要視している。しかし、いい動きができないとしても、戦いを突破することは大事だ。私の理想とするサッカーは、戦術に適った戦いをすることで、独自の判断でプレーするものではない。移籍市場について?それに関して私は心配していない。クラブはすばらしい働きをしてくれたし、このチームは非常に競争力のあるチームだ。もし、移籍してくる選手がいればしっかりと能力を見極め、すんなりとチームの中に入れるつもりだよ。我々の下ではサイド・バックを務めているウイファルシは重要な戦力だ。彼は成長していくために多くのトレーニングを積むべきだとわかっているし、彼にとってもそのポジションは多くの満足感を与えるものだろう。ヨルゲンセンと中田は、昨年は苦いシーズンを過ごしたが今は調子を取り戻したようだし、そのために我々は練習しているんだ。」
 
▼イラン戦、日本代表は国内組▼
日本代表・ジーコ監督は、“消化試合”となる8月17日の06年ドイツW杯アジア最終予選最終戦・イラン戦について「今いるメンバーで戦おうと思う」と東アジア選手権大会と同じく国内組だけを招集する意向を明かした。10月上旬の欧州遠征2試合については「欧州組中心で」とし、11月の強化試合は「集大成としてベストで戦いたい」とベストメンバーを編成することを明かした。
 
▼ザッカルド▼
フィオレンティーナ移籍が噂されるパレルモのDFクリスティアン・ザッカルド(23)について、元チームメイトのトーニは、「僕は彼をよく知っているし、プライヤーとしての彼を尊敬しているよ。もし彼が僕たちのチームに加わるならうれしいことだね。しかし、これは明らかにクラブが決めることだよ」と語った。
 
2005.08.06
▼再始動!▼
ヒデは4日午後、チームに合流し、フィレンツェのホテルで行なわれたミーティングに参加した。5日は2部練習に参加。午前はダッシュ、1000m持久走などフィジカルトレーニング、午後は戦術練習を行なった(画像2枚)。まずは7日のイタリア杯・ロディジャーニ戦での先発を目指す。
 
▼2部練習▼
フィオレンティーナは5日、約100名のファンが見守る中、フランキ・スタジアム近くの練習場“カンピーニ”で2部練習を行なった。午前10時半から行なわれた午前の練習では、ダッシュや筋肉内乳酸レベルを測定しながら1000m×5本の持久走を実施した。午後18時から行なわれた午後の練習にはアンドレア・デッラ・バッレ会長も訪れ、プランデッリ監督の指導のもと、戦術練習に終始した。ディフェンスと中盤の選手が動きを確認、その間、フォワード陣はボールコントロールとシュート練習を行なった。
 
▼怪我人▼
この日からピッチに戻ると思われていたDFパンカロ、全治2週間の足首の故障を負っているガンベリーニ、十字靭帯再建術後のマッジョは別メニューをこなした。
 
▼年間予約席▼
フィオレンティーナの05/06シーズン年間予約席の売り上げが12000席に達した。(5日19時半現在)
 
▼トーニ会見▼
5日、FWトーニが公式会見に応じた。「フィオレンティーナでのシーズン最初の時期には非常に満足しているよ。僕はボジノフやパッツィーニどちらともプレーできる。その他のフォワードでも問題ないよ。リーグとイタリア杯に向けて準備を続けることが重要だね。とりわけ7日のイタリア杯には集中しないといけないね。」と語った。
 
▼プランデッリのデータ▼
フィオレンティーナは、プランデッリ体制になってからの今季公式戦初戦・イタリア杯1回戦・ロディジャーニ(C2)戦を明後日に控えている。プランデッリ監督の公式戦通算成績は以下の通りである。
セリエA:47勝
セリエB:37勝
イタリア杯:10勝
ヨーロッパカップ戦:5勝
(アタランタ、レッチェ、ヴェローナ、ヴェニス、パルマ)
プランデッリ監督の公式戦初勝利は、1993年12月19日、セリエAでアタランタがジェノアを2−1で下した試合です。
 
▼イタリア杯データ▼
フィオレンティーナはイタリア杯、ホームでのゲームに248分間無失点を継続中である。2004年9月15日のブレシア戦、52分にディ・ビアッジョに得点を奪われたのが最後である。その試合の残り38分間、対パルマ90分間、対ローマ(延長を含む)120分間の合計248分間失点を喫していない。7日のロディジャーニ戦で、この記録を338分間に延ばしたいところだ。
 
2005.08.05
▼練習再開▼
日本ツアー終えイタリアに戻ったフィオレンティーナが、4日夕より練習を再開させた。この日は軽く体を動かす程度だった。5日はアルテミオ・フランキ横の練習場、通称カンピーニで午前、午後の2部練習を行う予定。6日はイタリア杯初戦・対チスコ・ロディジャーニに向けて午前に最終調整を行ない、夜の試合に臨む。
 
▼ガンベリーニは伊杯欠場▼
DFガンベリーニが、7日にフィレンツェのアルテミオ・フランキで行われるイタリア杯・第1戦を欠場する可能性が出てきた。日本遠征の最終戦、対東京ヴェルディ1969戦で痛めた足首の故障が原因。スタッフによると回復に2週間を要すと見られている。
 
▼パンカロはOK▼
サンフレッチェ広島戦のアップ時に筋肉を痛めたDFパンカロは本日の練習からピッチに戻ってくる予定だ。
 
▼サヴィーニの移籍が消滅▼
DFサヴィーニのナポリ移籍が、消滅したことが明らかとなった。ラツィオ州行政裁判所がナポリの異議申し立てを却下したことで、ナポリのB昇格がほぼ絶望的になったため。なおサヴィーニにはセリエAのキエーヴォ、Bのバーリなども興味を示している模様。
 
▼ベルギー人MFに興味▼
フィオレンティーナが、トリノのベルギー人MFガビー・ムンディガイ(23)に興味を示しているようだ。セリエAの他チームも獲得に名乗りを挙げているようだが、現時点ではフィオレンティーナが一歩リードしているという。現所属先のトリノは現在、税金未納問題でセリエB降格が濃厚、降格となれば所属選手は全員自由契約扱いとなり、移籍金は一切発生しない。
 
▼ボネーラ獲得に再び動き出す▼
フィオレンティーナは、残留すると思われていたパルマDFボネーラ獲得に再び動き出したようだ。フィオレンティーナはボネーラの獲得に350万ユーロ(約4億8千万円)を提示。しかしパルマサイドは460万ユーロ(約6億3千万円)を要求しているという。
 
▼ブラージにオファー▼
コリエレ・デロ・スポルト紙によると、フィオレンティーナは、ユヴェントスMFブラージの獲得に300万ユーロ(約4億2千万円))を提示したようだ。しかし、ユヴェントスは倍の値段を要求。コルビーノSDはトーニをパレルモから獲得した時のように時期を伺っている状況だという。
 
▼第2次キャンプ予定▼
リーグ戦開幕に向けた最終段階の準備を進めるため、チームは8月10日から19日までフィレンツェのレッジェッロで第2次キャンプを行う予定だ。
 
2005.08.04
▼ヒデ離日▼
ヒデが3日、成田空港発の日航機でイタリアに戻った。ヒデは都内でリラックスしたようだ。この日はTシャツ、ジーパン、雪駄と軽装で、飛行機の出発30分前に空港に到着し、わずか10分間で搭乗するなど扱いはVIPクラスだった。
 
▼プランデッリ▼
プランデッリ監督が、1週間に渡って開催された日本遠征に満足感を示した。同監督はラ・ナツィオーネ紙に対し、「日本遠征には満足しているよ。なぜならチームは日本で直ぐに自分達のキャラクターを披露したからね。選手はみな、私に指示に忠実にプレイしてくれた。チームは完成に向け大きく前進したよ。足りない点?そうだね。でもその点については、クラブがしっかり動いてくれている。信頼して待っているよ」と語った。
 
▼リッピがフィオを賞賛▼
イタリア代表のリッピ監督が、フィオレンティーナを再度、賞賛した。「フィオレンティーナは今季、周囲に驚きをもたらすチームとなるだろう。フィレンツェにはトーニだけでなく他の選手を観るためにも行くことになるだろう。興味深い選手が他にもいるからね。クラブはいいチーム作りをしたよ」と語った。
 
▼ペルージャ2選手▼
フィオレンティーナ移籍でほぼ合意しているペルージャの2選手、DFディロレートとFWド・プラドのチーム加入が、あと1週間ほどずれ込むことが濃厚となった。現所属先クラブのペルージャが税金未払い問題で裁判中であることが原因。8月10日に行われる予定の国務院でペルージャの異議申し立てが拒否されれば、翌日にもチームに合流する運びとなっているという。
 
▼リガノは現時点で残留▼
レギュラーポジション獲得の道が閉ざされていることを考えると、リガノはフィオレンティーナからの移籍が最も有力視されている選手の一人である。しかし、『ヴィオラネットワーク』のインタビューを受けた代理人は、「彼の将来ははっきりしない。多くのクラブが彼に興味を持っている。新しい動きは一切ない。今のところリガノはフィオレンティーナの選手だ」と語った。
 
▼ファンティーニも残留か▼
ファンティーニの代理人は、「現時点では彼はフィオレンティーナの選手だが、トレビーゾが興味を持っている。我々は交渉の余地はあると思っているが、トレビーゾがセリエAに昇格する場合だけだ」と語った。
 
▼モザルト▼
獲得が噂されるレッジーナのブラジル人MFモザルトだが、フィオレンティーナの他にもユヴェントス、パレルモ、フェネルバフチェ(トルコ)が興味を持っているようだ。このうちユヴェントスは、この夏の早い時期から興味を示していたにもかかわらず、交渉の具体化に失敗したと報じられている。トルコに移籍する可能性も低いと思われ、パレルモとフィオレンティーナの争いになりそうだ。
 
▼イタリア杯▼
イタリア杯1回戦、フィオレンティーナVSチスコ・ロディジャーニは7日の日曜日21時(現地時間)にキック・オフと正式発表された。会場はフィオレンティーナのホーム、アルテミオ・フランキ・スタジアムだ。
 
▼年間予約席▼
4日正午現在(現地時間)で年間予約席は9.500枚を売り上げている。
 
2005.08.03
▼ヒデは別行動▼
チーム関係者によると、ヒデの離日は3日の予定。イタリアでの練習が2日間オフのため、日本で1日休暇をとってから出発することになったそうだ。そして4日にフィレンツェで再開するチーム練習に合流し、7日の今季公式戦初戦・イタリア杯1次リーグ・ロディジャーニ(セリエC2)戦の先発出場を目指す。
 
▼チームはフィレンツェに到着▼
成田空港から出発したフィオレンティーナは乗り継ぎ空港のフランクフルト空港に14:30に到着したようだ。そして、16:45にフランクフルトを飛び立ち、18:55にフィレンツェに到着した。チームは4日午後より練習を再開させる。
 
▼やはり気になるヒデの去就▼
やっぱり気になるヒデの去就。さまざまなメディアから関係者の声を拾ってみた。
所属事務所の次原悦子社長は「移籍話があればチームは聞く耳を持つというが、チームでの中田英の状況も変わってきている」と話し、チーム内でヒデの立場が改善されていることを明かした。
フィオレンティーナのメンクッチ代表取締役は「移籍はない。我々と一緒に戦うよ。中田がいいプレーをすれば上位を狙える」と絶賛、移籍を否定し、チームの浮沈を預けるほどの信頼度を見せている。
一方、2日付けコリエレ・デロ・スポルト紙は、「中田は出ていく運命にある。イングランドに行くだろう」と掲載し、イングランド移籍の可能性を報じた。ただしチームのコルビーノ強化部長は「記者が勝手に書いているだけ。イングランドからのオファーはない」と完全否定している。1日付の同紙は「今季の中田はまったく別」と題し、好調ぶりを報じたのに(笑)
 
▼ヒデのコメント▼
「コンディションが上がってきた。チームでできる事とできない事が分かった。いい練習試合になった。抱負? 特にない。自分のペースでやれればいい。」
 
▼来年もツアー?▼
フィオレンティーナのメンクッチ代表取締役は「機会があったら、また日本に来たい」とツアーの継続を示唆した。
 
▼プランデッリ監督のコメント▼
プランデッリ監督は、「5日間で3試合を戦ったが、選手たちの気持ちの面では良かったと思う。満足している。フィジカルコンディションはまだ万全ではないし、戦術面でも問題が明らかになったが、一つのまとまったチームになりつつある。日本に来る前には戦術面でもフィジカル面でも準備ができていなかった。今は経験という大きな荷物を持って、イタリアに帰ることができる。気持ちの面ではいい状態になった。(東京V戦の敗戦について)選手たちの反撃しようという気持ちは、今後に大きな期待を抱かせるものだった。中田もまだ体調が整っていないにもかかわらずいいプレーをしていた。非常に厳しい試合だったが、戦術的にはどこがまだ機能していないのか確認することができた。今後のトレーニングには自信を持っている」とコメントした。
 
▼年間予約席▼
8月2日現在で05/06シーズン・フィオレンティーナの年間予約席が7900枚売れている。
 
2005.08.02
▼初黒星▼
JAPANツアー3戦目となる東京ヴェルディ戦は2−1で敗戦。ツアー初黒星を喫した。試合は、前半半ばに林のヘディングで先制点を許したが、その後はトーニのシュートがバーを叩くなど同点に追いつくチャンスを作る。だが、気温が高く、フィオレンティーナの選手たちに疲れも見えていたところに(6日間で3試合目)、追い討ちをかけるかのようにガンベリーニを足首の捻挫で失うことになってしまった。後半に入ると、トーニの頭にボールを集めるもマウスをとらえることはできず、逆に、町田にエリア内での散漫なディフェンスの隙を突かれて見事な右足のシュートを決められてしまった。その後、フィオレンティーナはこの日2枚目の警告を受けたドナデルが退場となり10人というさらなる劣勢を強いられたものの反撃を試みて何度かチャンスを作った。しかしながら、試合終了3分前のパッツィーニのゴールで1点返すのがやっとだった。
 
ゴール:(前半22分)林、(後半20分)町田、(後半42分)パッツィーニ
 
東京ヴェルディ:水原、戸川、米山、相馬、(後半46分、上村)、李、山田、林(後半36分、小野)、戸田、小林、ジウ(後半18分、町田)、ワシントン
 
フィオレンティーナ:フレイ、ウイファルシ、ガンベリーニ(前半35分、ヴィアリ)、ダイネッリ、パスクァル、(後半25分、サヴィーニ)、ドナデル、ブロッキ、中田(後半13分、エルゲラ)、ボジノフ(後半13分、パッツィーニ)、フィオーレ(後半13分、ヨルゲンセン)、トニ
 
警告:フィオーレ、戸田、林、米山
退場:ドナデル(イエローカード2枚により)
主審:奥谷
 
▼3戦連続先発▼
ヒデは3戦連続の左MFで先発出場を果たした。今季最長の57分間出場も果たし、7日のイタリア杯へ臨戦態勢は整った。ヒデは前半30分には相手からボールを奪い絶好機となるスルーパスを通し、容赦ない猛タックルを浴びせる元日本代表MF戸田にも涼しい笑顔。57分間出場で存在感を放った。
 
▼レギュラー当確?▼
日本ツアー全3戦で先発の重責を果たしたヒデに、プランデリ監督の気持ちは固まっていた。「この試合の形が今季のベースになると思う」とイタリア人記者に明言した。また同監督は「日本ツアーを終え、戦術面では思った通りになってきている。体力面は問題が残った」と語った。
ヒデの所属事務所関係者は「チームの雰囲気もよく、昨季とは違う」とフィオレンティーナでの復活に手応えを感じているようだった。
 
▼ヒデ、イベント参加▼
ヒデは試合前に国内初のファン参加型イベントに参加。オフィシャルパートナー契約を結ぶコカ・コーラ社の「人と人をうるおすコカ・コーラ」の新スローガンを実践する場として、一般公募された小学生&保護者22組44人と「股抜きPK」などのゲームに興じた。所属事務所サニーサイドアップの次原社長は「ゲーム内容などすべてヒデが考えたんですよ」とコメントした。参加者にサインを贈ったヒデも、普段なかなか見られない満面の笑顔を見せていた。
 
▼離日▼
フィオレンティーナは本日9時45分発の飛行機でフランクフルトを経由した後、同日18:20にフィレンツェ着の予定となっている。
 
▼ミッコリ▼
フィレンツェで1シーズンを過ごし、ユヴェントスに復帰したミッコリのインテル移籍がすでに秒読み段階に入ったと報じられている。
 
2005.08.01
▼31日のヒデ▼
フィオレンティーナは7月31日昼に東京入り。空港からホテルへ昼食を取るため移動し、18時から予定されている練習に備え一時、体を休めた。夕方から江東区夢の島競技場で練習を行なった。ヒデはスタメン組に入って1時間弱の練習を行った。フォーメーション練習では左ボランチながら積極的に中央でプレーしていた。練習後にはプランデッリ監督が「ヒデッ!!」と呼び、付きっ切りで居残りPK練習を行い、9本中6本を決めた。
 
▼ヒデ3戦連続スタメン決定!▼
ヒデは本日の東京V戦(味スタ)に日本ツアー3試合連続で先発することが決まった。ライバルのMFフィオーレを左FWに追いやり、4―3―3の左ボランチを死守する形となった。(水をさすようで申し訳ないのですが、あくまでも日本ツアーでの話ですから…。本当のポジション争いはイタリアに帰ってからでしょう)
 
▼先発メンバー▼
本日19時から行なわれる東京ヴェルディ戦の先発メンバーは以下の通り。
GK:フレイ
DF:ウイファルシ、ガンベリーニ、ダイネッリ、パスクァル
MF:ブロッキ、ドナデル、中田
FW:ボジノフ、フィオーレ、トーニ
 
▼ボジノフのコメント▼
FWボジノフは「レアル・マドリードに勝ったことは驚きだ。難しい試合になるだろうが、ゴールを決めたい」と本日の東京V戦に向けての意気込みを語った。
 
▼背番号『7』について▼
ヒデの背番号が『7』に決まったことについて、チーム関係者は「7番は相性がよく移籍前から希望しており、喜んでいる」とヒデの気持ちを代弁した。
 
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