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2005.04.30
▼ヒデ、ベンチスタート確実▼
本日(日本時間明日午前3時30分)にキックオフされるミラン戦において、ヒデの先発はかなりの確率であり得ない。ゾフ監督は「MF陣はこの前と同じメンバーを使うと思う」と語った。27日の練習試合で単独指令塔に置かれたヒデは先発の可能性もわずかながらにあったが、首位タイの強豪を相手に指揮官は「冒険せず」の判断を下した。29日付の地元紙もすべてヒデのベンチスタートを予想。ヒデは前日の練習でも控え組でプレーした。
 
▼最終調整▼
29日午後に行なわれた最終調整には、アンドレア・デッラ・バッレ会長も参加し、ウォーミングアップの後、ピッチ前面でのゲームを行なった。
 
▼予想フォーメーション▼
≪FIORENTINA≫
(4−4−2)
GK:セハス
DF:マッジョ、ウィファルシ、ヴィアリ、キエッリーニ
MF:アリアッティ(ディ・リービオ)、ドナデル、マレスカ、ヨルゲンセン
FW:パッツィーニ、ミッコリ
 
≪MILAN≫
(4−3−1−2)
GK:ジーダ
DF:カフー、スタム、ネスタ、コスタクルタ(パンカロ)
MF:ガットゥーゾ、ルイコスタ、セードルフ
MF:カカ
FW:シェフチェンコ、トマソン
 
▼ゾフ監督会見▼
「マッジョがディフェンス・ラインに復帰する以外、フォーメーションは7日前とさほど変わらないよ。ピッチで、我々はできる限りの事をするつもりだ。結果の重要さを考慮し、出場する選手は全力を尽くすだろうし、私のチームがいいゲームをすると期待している。見知らぬ土地で試合を始めるわけではないんだ。多くの観衆の支えも非常に期待を寄せられる。ミランの強さは誰もが知っている。そして我々にとって重要なゲームだ。我々はチャンスを作るように努力するし、始まる前から恐れることはない。降格は避けなければならないし、残留できると確信をもち続けているべきだ。マッジョが復帰する。ボジノフは精神面で本調子とは言えないようだが、ミッコリは絶好調のようだよ。ミランが高度な技術を備えた選手を擁しているのは明らかだ。だから、一流選手やテクニシャンを揃えたチームを相手に結果を出すことは厳しいだろう。勝ち点を取る必要に加えて、チーム内に、前半戦での結果(6-0の敗戦)を払拭したいというさらなる後押しも存在していれば良いと思う。ミランの特徴を消すためだけに、いくつかの作戦を用意するつもりはない。コンパクトにプレーし、ウチからも攻撃できるように、彼らの思惑通りプレーさせないよう可能な限りスペースを消す。ダイネッリに関してはいささか腹を立てているよ。なぜなら相手に対するダメージはゲームでのみ与えるべきだからね。」
 
▼ルッケージGMコメント▼
ルッケージGMは29日、「明日の試合は難しい。しかしまだ結果は出ていない」とコメントした。
 
▼主審はデ・サンティス氏▼
フィオレンティーナVSミランの試合を裁くのはデ・サンティス氏に決まった。同氏は今季フィオレンティーナの試合をホームで2度担当しており、対インテルとの引き分け(1−1)、対ボローニャでの勝利(1−0)という結果になっている。以下、デ・サンティス主審の今季データです。( )内は通算。
◆担当試合数:17(137)
◆ホームチーム勝利:8(66)
◆引き分け:4(41)
◆アウェーチーム勝利:5(30)
◆PK:2(53)
◆退場:5(57)
◆平均採点:6.09
◆フィオレンティーナ担当試合:6勝6分け1敗
◆ミラン担当試合:9勝9分け5敗
 
▼データいろいろ▼
◆キエッリーニは今夜のミラン戦でプロ通算100試合を迎える。その内訳はセリエA32試合、セリエB47試合、セリエC18試合、イタリア杯10試合、セリエC1でのカップ戦で2試合となっている。デビューは2001年1月14日。
 
◆ゾフ監督は5月に強い:ゾフ監督はこれまでの監督キャリアで5月に26試合で13勝7分け6敗という好成績を残している。1試合平均獲得勝ち点は1.77となっている。最後に負けたのは1993年5月23日で、それ以来負けておらず、8勝3分けとなっている。
 
◆勝ち星から遠のく:フィオレンティーナはここ6試合勝利なしの4分け2敗。最後に勝ったのは3月6日のレッジーナ戦だ。
 
◆交代選手の得点が少ない:フィオレンティーナの途中出場選手が得点を挙げたのは、リガノとマッジョのわずかに2回。ボローニャ、パレルモと同じく今季セリエA最低である。
 
◆上位チームに勝利なし:フィオレンティーナは今季上位8位のクラブ(ミラン、ユベントス、インテル、サンプドリア、ウディネーゼ、パレルモ、リボルノ、メッシーナ)に勝利したことがない。8分け7敗の成績だ。
 
◆ミランは18試合連続得点中:ミランは公式戦18試合連続で得点を挙げている。その得点数は30。最後に無得点に終わったのは1月30日のボローニャ戦だ。
 
◆アウェー11勝でタイ記録:ミランは今季ここまでアウェーで11勝を挙げており、1949/50, 1950/51, 1963/64, 2003/04シーズンのクラブ記録と並んでいる。
 
◆フェアプレーのミラン:ミランは33節を戦って警告が55と少ないフェアプレーのチームだ。
 
◆トスカーナ地方に弱いミラン:ミランはフィオレンティーナのホームであるトスカーナ地方での最近2試合、リボルノ戦とシエナ戦をいずれも落としている。
 
▼観客動員記録更新なるか?▼
今夜のミラン戦には少なくとも45000人が観戦に訪れるとされており、4月9日のユベントス戦の45614人を越えるかもしれない。
 
▼ダイネッリの2試合出場停止が確定▼
イタリアサッカー協会訴訟委員会に対するダイネッリの処分軽減を求める上訴は却下された。
 
▼名誉市民▼
バティストゥータとディ・リービオがフィレンツェの名誉市民になったそうです。
 
▼アンチェロッティ監督会見▼
「水曜の試合(チャンピオンズ・リーグ)のことを考える余地はない、決戦の地はフィレンツェで、これは非常に重要な一戦だ。フォーメーションを組むにあたって、警告数でリーチがかかっている選手もそれを考慮はしないつもりだ、といってもネスタ、セードルフ、ルイ・コスタの3人だけだが。クレスポ?前線の選手はみんな火曜の試合でよく動いていたし、クレスポは、私があの試合で彼に望んだ通りのプレーをした。ベストな調子にあったとは言えないかもしれないが、彼は、戦術通りゴール前深くまで攻め入って、いい動きをみせていた。」
一方、ミランvsユベントス戦は、イタリア時間5月8日15時のキックオフが決まった。そのスケジュールについては…。
「ルールがあって、それに従った結果こうなった。20時30分からのほうがやりやすかったけれど、5時間の差が我々の動きを左右するとは思わない。この時期の試合時間は一定のルールによって厳しく決められていて、それに従わなければならない。」
また、チェルシーvsリバプール戦については。
「リバプールの策が勝った一戦だった。リバプールはスペースを与えないようにプレーをして、実際に敵にほとんどそれを与えなかった。こういう展開になると私は思っていたよ。魅せるサッカーという意味では、ミランvs PSV戦のほうがこのロンドンでの一戦よりも上だったね。」
 
2005.04.29
▼ヒデのベンチスタート確実▼
現地時間30日の20時30分(日本時間1日の午前3時30分)にキックオフされる第34節ミラン戦でのヒデのベンチスタートは確実のようだ。ガゼッタ紙によると、予想システムは4-4-2。ヒデがこのシステムで起用されるであろうボランチにはマレスカが確定、もう一人はオボドとドナデルで争われるという。また、右MFは今週調子が良いディ・リービオの起用が予想されている。予想スタメンは以下の通り。
GK:セーハス
DF:マッジョ、ウイファルシ、ヴィアリ、キエッリーニ
MF:ディ・リービオ、マレスカ、オボド、ヨルゲンセン
FW:ミッコリ、パッツィーニ
 
▼28日の練習▼
フィオレンティーナの28日午後の練習は、ウォームアップの後、ボールを使った練習、技術面や戦術の確認を行い、その後、コートの4分の3を使ってのミニゲームで汗を流した。ミニゲームではウイファルシが得点を挙げた。29日は最終調整が行なわれる。一方、対戦相手のミランは戦術練習の後、8対8のミニゲームを行なったようだ。ミランは午前に最終調整を行い、アンチェロッティ監督の会見の後、午後早くにフィレンツェ入りする予定。
 
▼ダイネッリの処分への異議は却下▼
スポーツ規律委員会は28日、DFダイネッリに対して科した2試合の出場停止処分について、フィオレンティーナ側の処分が重過ぎるとの申し立てを却下したことを明らかにした。しかし、この決定を受けたフィオレンティーナは直ちに訴訟委員会(イタリアサッカー協会・CAF)へ上訴する構えを見せている。
 
▼ヨルゲンセン会見▼
「特に、順位において重要なゲームだ。僕らには白星が必要だし、どこと対戦するかなんてあまり気にするべきじゃないよ。僕たちはあまり勝ち点を計算せずに勝ちに行くよ。最近の4試合では、内容が不安定なためにうまくいく時もあればそうでない時もあった。僕自身のデキもやや安定性を欠いていた。ミランがシエナやリヴォルノに負けたように、トスカーナ地方で3度目の敗戦を喫するよう期待している。当然のように、ミランは多くのレベルの高い選手を擁し、控え選手も豊富だ。つまり、このような完璧なチームと対戦するのは簡単な事ではない。仮に、チャンピオンズ・リーグの1戦目を終え、フィレンツェでの試合に集中力を欠き、PSVとの第2戦目の方へ気が取られる方が良かったとしても、彼らはそのような事にも慣れている。土曜日のゲームに対し、特別言いたいことは無いよ。多数の試合をこなす手段として、ミランは控えの選手中心で挑んでくるのかどうか、まだ、わからない。フィオレンティーナはミッコリ、ボジノフ、パッツィーニのアタッカー3人を並べる事も考えられるし、選手を入れ替えはするものの、攻撃の形は維持するかもしれない。現時点では、ホームでの直接対決2試合で6ポイントが必要だ。キエーヴォ戦では、順位によっては、勝ち点1でもアリだと思う。」
 
▼パッツィーニのコメント▼
FWパッツィーニが28日、地元テレビに出演して以下のように語った。
「危機脱出の秘策?分からないよ。でも、間違いなく、労力だろうね。最近でのワーストゲームは、リヴォルノ戦だろうね。ボローニャでは、(引き分けて)とにかく、順位を動かした。まだ残留争いの真っ只中にいる。ロスタイムで追いつかれたメッシーナ戦で失った勝ち点2が足りないよね。幸運にも、僕らにはまだ、直接対決が残っている。最後の最後まで苦しまずに済んだら良かっただろうけど、残念ながらそうはならないだろう。指揮官の度重なる交代が影響した?もしかしたらそうかもしれない。継続性がなかったことは、もしかしたらミスだったかもしれない。でも、チームをこの困難な状況から脱出させなければいけないのは、僕たちの選手の仕事。僕にとって、フィレンツェは到着地点であってはならない。まだ僕は若い。僕にとってはスタート地点だ。でも、ここで長くに渡ってプレイしたい。チームがA残留を果たし、そしてここで何か重要なものを構築できるよう、僕は願っている。チームが残留争いすべきことに気付くのが遅かった?例えそうであっても、まだそれに成功する時間はある。この状況から、みんな一緒に脱出すべきだ。出来る可能性は十分にある。だって、僕らはホームで2つの直接対決と、アウェイでキエーヴォ、そしてすでに残留を決定させたラツィオとの対戦を残しているからね。カレンダーは僕らの味方だ。これからは僕らの番だよ。ミランの欠場選手?僕らに有利に働くだろう。でも、ミランは素晴らしい選手を多く揃えている。土曜日はいずれにせよ、ベストのフィオレンティーナが必要だ。ボジノフ?調子は上がっていると思うよ。でも、2ヶ月も戦列を離れていたんだ、すぐにトップコンディションを取り戻すのは難しいよ。あまり責任を押し付けるべきでないね。ミラン戦で、僕らはファンをがっかりさせることは出来ない。ユヴェントス戦のような試合をすべきだろう。」
 
▼ルイ・コスタがエール▼
ミランMFルイ・コスタが、30日に対戦する古巣フィオレンティーナにエールを送った。フィオレンティーナ退団以来、敵選手として初めてアルテミオ・フランキでプレイすることが濃厚なルイコスタは、コリエレ・デッロ・スポルト紙に「フィオレンティーナはファンのサポートのおかげでA残留を果たすだろう」と語った。ちなみにルイ・コスタがACミランに移籍した1年目のフィオレンティーナ戦は2戦とも欠場。そして翌年、フィオレンティーナはC2へ降格した。つまり明日はルイ・コスタが4年ぶりにフィレンツェのピッチに立つことになる。
 
▼予想オッズ▼
イギリスのブックメーカー、ウィリアムヒルによるミラン戦の予想オッズは、ミランの勝利に1.72倍、フィオレンティーナの勝利に4.33倍とミラン有利を予想している。引き分けは3.20倍。また、SNAI社は、ミランの勝利には1.80倍、フィオレンティーナの勝利には4.00倍とこちらもミラン有利と予想した。引き分けは3.20倍としている。
ところで、ウィリアムヒルではいろんな予想が行なわれています。その中で、明日のミラン戦で最初にゴールするのは誰かという予想では、ヒデに26倍の掛け率が設定されています。
 
2005.04.28
▼ヒデ、残留に強い意志▼
欧州クラブを訪問していた田嶋幸三技術委員長に対して、ヒデ自身が「チームをセリエBには落とさない」と強い意思を示したという。
 
▼ヒデ、練習試合でアピール▼
27日午後、フィオレンティーナはプリマベーラとの混合チームで練習試合を行なった。ヒデはFWミッコリ、ボジノフの2トップ下に位置。ゾフ監督の下では初の布陣となる4-3-1-2の単独指令塔でプレーし、軽快な動きで首脳陣に猛アピールしていた。ミラン戦での出場を目指すばかりでなく、ユベントスのガーナ代表MFアッピアら来季のライバル候補獲得も報じられる中、得意の位置でアピールしたいところだ。
 
▼27日の練習▼
27日は午前、午後の2部練習が行なわれた。午前は室内でフィジカル中心の練習を行ない、午後はプリマベーラと混合で練習試合を行なった。なお、ヨルゲンセン、アリアッティ、ヴィアリ、マレスカ、キエッリーニ、ウイファルシ、ドナデル、パッツィーニの主力は練習試合には参加せず、技術練習とシュート練習を行なった。サヴィーニは合流したが、別メニューで調整した。
 
▼練習試合▼
フォーメーションは以下の通り。
オレンジ組:ルパテッリ、マッジョ、サルヴァドーリ、パッチャーニ、ムッチ、ディ・リーヴィオ、エルゲラ、オボド、スピネッティ、ファンティーニ、リガノ
緑組:セーハス、サンティーニ、デッリ・カッリ、ダイネッリ、バロンチーニ、ベッラッツィーニ、中田、ピアンジェレッリ、ギグー、ボジノフ、ミッコリ
 
得点者:ボジノフ2、リガノ3、ベッラッツィーニ、スピネッティ2
 
▼ディ・リービオ先発も?▼
27日のガゼッタ紙によると、次節ミラン戦でのディ・リービオの先発の可能性が浮上しているという。この日行なわれた練習試合で、ハットトリックのリガノとともにプレーが光ったのはディ・リービオだったらしい。ゾフ監督はまだ決めていないようだが、アリアッティを右サイドバックに下げ、ディ・リービオを右MFで起用するかもしれない。
 
▼ドナデル会見▼
「ミラン戦では運動量とアグレッシブさが必要だ。それが終われば、キエーヴォ戦と直接対決に頭を切り替える。ボローニャで3ポイント獲得していれば楽になっていただろう。でも、僕らのスピリットは間違っていなかった。というのも、ゴールを奪われなかったし、試合の主導権も握っていた。土曜日のミラン戦ではユヴェントス戦でのような最高のプレーが求められるだろう。ユーヴェ戦では3つのゴールを許し、引き分けに終わった。しかし、ミラン戦では失点をせずに、相手より1点多く取るよう考えなければいけない。キエーボとのゲームは勝ち点を得るために、負けないことが重要になってくるだろう。その後、ホームでのアタランタとブレシアとの直接対決が待っている。ダイネッリの出場停止は受け入れるべきだが、決定には統一性が必要だ。今はビデオ判定によるシステムに最大の注目が集まっている時期で、大げさなジェスチャーはビデオカメラに収められ、後で検証される。シーズンを通してこのようなシステムは取り入れられていなかったし、全ての状況に同じ基準で裁定されてもいなかった。僕等は下位で争いを続けている他チームよりも何か特別なものを持っていると思う。技術面や、現在の置かれている状況からくる悔しさといったところでね。全試合が重要なのは言うまでもない。僕たちの前後にいるチームの誰もが勝つために全力をつくすだろう。特に、勝ち点5ポイント差の中でこんなにも多くのチームがひしめき合っている。昨日、ミランの試合を見たんだ。掴んだチャンスをモノにするのがうまいね。でも、PSVは運動量とアグレッシブさを持ってアンチェロッティのチームを苦しめていた。僕たちもこのような戦術で臨むよ。」
 
▼累積警告状況▼
前節を終えて、出場停止にリーチがかかっているのはミッコリとサヴィーニ。両選手とも、次にイエローカードをもらうことで自動的に出場停止となる。
 
▼ダイネッリの出場停止に対して抗議へ▼
ボローニャ戦での暴力行為により2試合出場停止となったダイネッリの処分に対して、ルッケージGMは「重すぎる処分だ」としてスポーツ規律委員会に抗議する考えを示した。
 
2005.04.27
▼ヒデ、キリン杯出場無理!▼
ヒデのキリン杯(5月22、27日)出場が困難となった。欧州各クラブとの交渉のため渡欧していた田嶋幸三技術委員長が26日に帰国し、報告した。ヒデの日本代表合流はキリン杯後となり、6月に再開されるワールドカップアジア最終予選にはぶっつけ本番となる見込み。一方、中村俊輔は最終節(5月29日)前の第37節(5月22日)までに残留が決まれば、それ以降に合流できるという。小野伸二、高原直泰、稲本潤一は5月27日のキリン杯第2戦前に合流できる予定だ。ヒデのバーレーン戦の出場は微妙となるかもしれない。田嶋委員長は「どのクラブも非常に友好的で有意義な視察だった」と語ったものの、川淵キャプテンは「クラブ側からファンや周囲の与える影響が大きいので、代表に出すわけにはいかないと言われたようだ」と、国内リーグ最終戦前にヒデがチームを離れることに難色を示したことを説明した。 
 
▼26日の練習▼
26日午後、現地時間15:30からフィオレンティーナの練習が始まった。日曜日の試合に先発出場した選手たちは疲れを取るためのトレーニングを、一方、ヒデを含めた残りのメンバーはミニゲームを行う前に、有酸素運動や技術的な練習をこなした。明日は午前と午後の2回(10時半、15時半)の練習が予定されている。
 
▼ゾフ監督の真意は…▼
ゾフ監督はヒデの起用について、「考慮すべき選手の一人」と微妙な言い回しに終始。次節の出場は今後のアピール次第となるが、厳しい立場が続きそうだ。ゾフ監督の真意はいかに。
 
▼アリアッティ「落ち着きと確信が必要な一週間だ」▼
26日、アリアッティが定例会見に出席した。「ミラン戦を控えてのフィオレンティーナの精神状態は、落ち着き、確信、そして、不本意な順位に甘んじていることからくるプレーへの重圧だよ。敵地、ボローニャでの引き分けは納得のいく結果だった。残り5試合で勝ち点を42まで伸ばさなければいけないし、僕たちは毎週日曜日勝ち点3を奪える力がある。おそらく、ボローニャ戦では試合を決めるためのツキが足りなかった。負けることは許されなかったので、相手にスペースを与えないためにも、がむしゃらに攻撃を仕掛けようとはしなかった。でも、チャンスをしっかりと作ったよ。ピッチでの出来事やビデオによる判定について、選手は適切な模範を示さなければいけない。ピッチの外で起きた事に関してもね。問題はビデオ判定によっても様々な判断材料となり、処分が下されるということだ。同じ判定基準でさまざまなチームを裁くことが重要だよ。ミランとの一戦目はひどい敗戦を喫した。これはピッチにさらなるねばりと怒りを持ち込む動機になるだろう。残留するための勝ち点はリーグ戦を勝ち抜くものよりも重たいんだ。いい試合ができるかはわからないけど、全員で勝ち点を取るために努力すると確信している。これが僕たちの目標だ。」
 
▼ヨルゲンセンのコメント▼
「選手を見れば、降格するには僕達はあまりにも良すぎる。不幸にも僕達はチームとして上手く働けなかったし、3人の監督交代によって自然にお互いを助けることができなかった。僕達は僕達自身で落ち着くことができる可能性を持っている。僕達がキエーボ、アタランタ、ブレシアに勝つと思える。」
 
▼アントニオーニ▼
フィオレンティーナの伝説、1982年のW杯を制したジャンカルロ・アントニオーニが、降格を避けようとして選手が団結することを呼びかけた。「すべての人が同じ方向に向かって船を漕ぐ時間だ。今からシーズンの最後まで彼等がユベントスと3−3の引き分け試合を行なったような試合を見たい。」 」とかつてのプレイメーカーは語った。
 
▼ダイネッリが2節出場停止!▼
フィオレンティーナのダイネッリが前節ボローニャ戦で行なった暴力行為をビデオ裁定した結果、ダイネッリは2試合の出場停止処分になった。また、次節の対戦相手のミランはマルディーニ、アンブロジーニ、カラーゼが累積警告による出場停止となっている。
 
2005.04.26
▼合宿終了、25日は休養▼
ゾフ監督は「合宿は終わった」とメッシーナ戦前の18日から続いた合宿を打ち上げたことを明言。次戦のACミラン戦(30日)に敗れれば再び強制合宿に突入する可能性はあるが、今後はフィレンツェで調整を行うことになった。25日は完全オフとなり、本日26日より練習が再開される。
 
▼イタリア各紙はゾフ批判▼
24日のボローニャ戦に0−0で引き分け、降格危機から脱せなかったゾフ監督に、批判が噴出。エースFWミッコリが交代策への不満を爆発させるなど、“更迭”への機運が高まってきた。「あの交代策で、勝利は逃げた」。25日付のイタリア各紙は、ボローニャ戦でエースFWミッコリに代えて、体調不良のFWボジノフを起用したゾフ監督の作戦を批判。0−0引き分けを、ミッコリの不在が原因とした。
ミッコリも、監督に対して両手を振り上げるなど、怒りを隠そうともしなかった。「ミッコリは疲れを見せていたからだ」とは監督の言い訳だが、チーム内の不満が表面化したのは確か。最近6試合で勝ち星なく、最下位アタランタに勝ち点3差に詰められる苦境から、地元紙も監督更迭の可能性も報じている。
 
▼マッツォーネ監督コメント▼
ボローニャのマッツォーネ監督は試合後、「勝ちには行ったのだが、終盤にかけ勝ち点1を狙いにいってしまった。フィオレンティーナと互角な試合だったと思う。この結果が相応しい内容だった」と振り返ったが、ヒデについて、「私の息子が苦しんでいるのが残念」と語り、中田に出場機会を与えれば復活できることを証言した。
 
▼ゾフ監督コメント▼
「前半はいいプレーができたが、後半はやや落ちた。選手たちは疲れている。失点をしなかったというのはいい傾向だが、ゴールを決めることもできなかった。いつもこうだ。だが、よくまとまったボローニャを相手に、チームとしていい動きをすることができた。ミッコリ?ボジノフと交代させたのは疲れていたからだ。最後まで戦い続けなければならないから、これでいい。自信を持って進んで行くしかない。残留争いは最終節までもつれるだろう。」
 
▼ダイネッリの処分は?▼
ボローニャ戦の前半、ボローニャのDFトリージに暴力行為を犯したとされるダイネッリの処分が気になる。ビデオで検討されているようだ。
 
▼フィオ、ユーヴェMFアッピアーに興味▼
フィオレンティーナがユベントスMFステファン・アッピアー(24)に興味を示している。ユベントスとの共同保有となっているキエッリーニと入れ替えにフィオレンティーナにやってくるかもしれない。アッピアーに対してはプレミアリーグのバーミンガムとミドルスブラが興味を示している。
 
2005.04.25
▼スコアレスドロー▼
アウェーで行なわれた第33節ボローニャ戦は0−0のスコアレスドローに終わった。ヒデは4試合連続で出場機会がなかった。フィオレンティーナは7勝13分け13敗の勝ち点34。残留争いをしているアタランタ、ブレシアが勝利、キエーボが引き分けたため、順位は1つ上がって17位タイとなったものの、いっそう混戦状態となった。下位の順位は以下の通り。
Bologna 40
Roma 39
Reggina 39
Lecce 38
Siena 36
Chievo 35
Fiorentina 34
Brescia 34
Parma 34
Atalanta 31
 
▼ヒデに拍手▼
試合会場となったレナト・ダッラーラに姿をあらわしたヒデにボローニャのサポーターから昨シーズンの貢献に対する拍手が送られた。
 
▼ブランキーニ氏▼
試合後、ヒデ代理人のブランキーニ氏がクラブとの契約問題について「中田が残留することは問題ない。デッラバッレ名誉会長もそう思っている。フィオレンティーナがセリエAに残留できれば素晴らしいが、それ以降のことはリーグ戦が終わってから考える」と話した。またディエゴ・デッラ・バッレ名誉会長も日本の報道陣に対し、ヒデの今後について話す機会を持つことを示唆した。
 
▼試合詳細▼
試合開始30秒、まずはパッツィーニが前線でボールを奪い、シュートを放つもゴール左にそれた。その後はボローニャがフィオレンティーナの急造左サイドを起点に攻勢をかける。3分、ベッルッチのクロスからこぼれ球をロカテッリがボレーシュート。これはバーを越えた。フィオレンティーナはキエッリーニ、ミッコリらの個人技で持ちこたえ、次第にボールを支配。15分以降は流れるような攻撃が見え始めた。18分、ミッコリからのパスを受けたパッツィーニが胸トラップから反転してシュートを放つも、キーパーにキャッチされる。27分、ゴール正面で得たFKをミッコリが直接狙うがキーパー正面。28分、ミッコリ、パッツィーニとつなぎ、オーバーラップしたウイファルシが強烈なミドルシュートを放つもパンチングでかわされた。ボローニャも一時的に押し返し、FKからチャンスを得たがセーハスが寸前のところでクリアした。再び攻勢にでたフィオは37分、ミッコリのスルーパスからパッツィーニが折り返し、中央のアリアッティへ。アリアッティがエリア内で倒れたが笛は鳴らなかった。41分、ミッコリが左から切れ込みミドルシュートを打つが、キーパーにパンチングで逃げられた。43分、アリアッティからのスルーパスに反応したミッコリがキーパーと1対1になるが、体半分のオフサイドだった。前半はフィオレンティーナがゲームを支配し、スムーズな攻撃を見せたが得点を挙げることはできなかった。
後半も出だしはフィオが攻勢に出た。後半5分のミッコリのFKはまたしてもキーパーにセーブされ、後半15分コーナーキックからダイネッリが頭で合わせたがバーを越えてしまう。後半19分にパッツィーニがディフェンスに競り勝ちキーパーと1対1になる。軽いタッチでゴールを狙ったがキーパーの体に当ててしまう。後半21分、アリアッティがパッツィーニとのワンツーからシュートを打つが、ヒットせずキーパーにキャッチされる。以後、オボド、ボジノフ、ディ・リーヴィオと選手を交代し、局面の打開を図るが噛みあわず、フィオレンティーナの攻撃は影を潜めた。とりわけボジノフは全くと言っていいほどボールに触ることができず、ピッチ上をウロウロするだけだった。後半22分、ボローニャがベッルッチが頭で落としメグニがフリーでボレーシュートを打つがバーを越えた。その後はボローニャが圧倒的にボールを支配したが、見所もなく試合終了した。
 
フィオレンティーナ:
GK:セーハス
DF:ウイファルシ、ヴィアリ、ダイネッリ、キエッリーニ
MF:アリアッティ、ドナデル、マレスカ(54分オボド)、ヨルゲンセン(76分ディ・リービオ)
FW:ミッコリ(61分ボジノフ)、パッツィーニ
 
(ボローニャ−フィオレンティーナ)
得点:0−0
オフサイド:3−2
枠内シュート:1−8
コーナーキック:4−8
支配時間:28分30秒−25分47秒
 
▼ミッコリのコメント▼
途中交代に不満をあらわにしたミッコリは、「監督は今週の練習でボジノフの調子が良かったから起用したのだと思う。今日は勝ち点1を取れてよかった。ボジノフは2ヶ月ぶりにプレーしたのだから上手くプレーできなくても当然だと思う。僕も足は100%の状態ではないけれども、今日は具合が良かったからやっぱりピッチにもう少し残りたかったね。僕達は美しいゲームをしたけれども、最後まで続けることはできなかったね。他のことは考えずにポイントを重ねるだけだよ。」とコメントした。
 
▼ゾフ監督コメント▼
「我々は前半、良いプレーをした。後半はあまり良くはなかった。ゴールを挙げることはできなかった。終盤は少し疲れたね。ミッコリはは疲労が見えたのでボジノフと交代させたが、ボジノフが感情面や責任の面から貢献できなかったのはがっかりした。我々は最大限に最後まで戦うよ。来週土曜日(ミラン戦)には様々な見地からファンタスティックな試合がまっている。ユベントス戦のようにプレーしたい。」
 
▼fiorentina.itの採点▼
セーハス:6 ウイファルシ:6+ ヴィアリ5.5 ダイネッリ:4 キエッリーニ:5 アリアッティ:6− ドナデル:5 マレスカ:5 ヨルゲンセン:5.5 ミッコリ:6.5 パッツィーニ:6 オボド:4 ボジノフ:4 ディ・リービオ:6 ゾフ監督:4
 
▼アンドレア・デッラ・バッレ会長のコメント▼
「状況は易しくない。しかし私は信じているよ。ゲームを支配したけど得点を挙げることはできなかった。順位表では先週から困難な状況だが、私は信じ続ける」
 
2005.04.24
▼遠征メンバー入り、ベンチスタート▼
ヒデは本日行なわれる第33節ボローニャ戦の遠征メンバー入りしたが、ベンチスタートが確実だ。本日出場機会がなければ、4戦連続となる。ゾフ監督はヒデの出番について「結果を追求する中で選手の体調を見ながら考慮する」と明言を避けた。 また、地元紙がチームで活躍しなかった選手としてMFギグーらとともにヒデの名前も挙げた。
 
▼マッツォーネの皮肉▼
ヒデの古巣ボローニャのマッツォーネ監督は「オレたちはツイてるよ。あいつら(フィオレンティーナ)はヒデの使い方を知らないからな」と皮肉なエールを送った。
 
▼最終調整▼
フィオレンティーナは23日、合宿地のモンテカティーニで最終調整を行なった。サヴィーニ以外の全選手が参加して、ウォーミングアップの後、スピードトレーニング、ミニゲームを行なった。
 
▼予想先発▼
2つのパターンが予想される。1つは出場停止の右DFマッジョの穴埋めで、右MFアリアッティが右DFに入り、空いた右MFをディ・リービオが務めるパターン。もう一つは右DFにウイファルシ、センターDFの2人はヴィアリとダイネッリが務めるパターンだ。前節欠場したキエッリーニが復帰する。また、ボランチのドナデルの代わりにピアンジェレッリが起用されると見られている。FWはボジノフはベンチスタートで、ミッコリとパッツィーニでスタートすると予想されている。リガノは太腿裏の屈筋の疲労により招集メンバーから外れた。
 
▼ゾフ監督会見▼
「好調な3人のアタッカーがいるので、試合中に彼らを使うつもりだ。ミッコリ、パッツィーニ、そしてボジノフの3人はこの数日間の練習でいい動きをしている。彼らをどのように配置するかは後で決めるよ。恐れることなく戦わなければいけないんだ。絶対に勝ち点が必要だ。ダッラーラ(試合会場)では勝利を期待している。ここで勝たないわけにはいかない。残念ながら、出場停止や出られない選手がディフェンス陣にも及んでいるため、代わりのふさわしい選手を何人か選ばなければならない。ボローニャがどのように臨んでくるのかわからないが、今までと大きな違いは無いだろう。私はチームがこの困難な状況から抜け出せると確信している。ボローニャ戦は今後の行方を左右する決定的な試合だ。」
 
▼名誉会長が「勝たせてくれ」▼
ディエゴ・デッラ・バッレ名誉会長がボローニャ戦を前にこう語った。「今のボローニャにはわれわれのような問題はない。明日は勝たせてくれてもいいだろう。来年その借りを返すから…。」この発言は他クラブの関係者を激しく怒らせる結果となってしまったようだ。
 
▼雑誌ネタ▼
週刊現代4月30日号に『ヒデと俊輔「両雄は並び立つのか」−日本代表の2人をジーコが語った』という記事があります。
 
▼残留争い・他チームの結果▼
土曜日に行なわれた第33節の試合で、残留争いをしているパルマ、シエナが敗れた。本日の結果次第だが、フィオレンティーナが勝利すると15位シエナに並び降格圏を脱出する可能性が出てきた。現時点での下位10チームの試合数、勝ち点は以下の通り。
Bologna 32 39
Roma 32 39
Reggina 32 39
Lecce 32 38
Siena 33 36
Parma 33 34
Chievo 32 34
Fiorentina 32 33
Brescia 32 31
Atalanta 32 28
 
2005.04.23
▼ヒデ、アピール▼
21日、出場機会に恵まれないヒデは7人対7人のミニゲームに出場。3得点を挙げるなど、懸命にアピールを続けた。地元紙はミニゲームでゴールを決めるなど軽快な動きを見せているヒデやFWボジノフらの先発復帰を示唆していた。一方、遠征メンバーから外れるとの予想もあり、不透明な部分も多い。
 
▼田嶋氏、ルッケージGMと会談▼
21日、日本サッカー協会の田嶋技術委員長はフィオレンティーナのルッケージGMと会談。「残留争いをしている忙しい時期なので、日本代表の招集についてより、中田の状況を話してもらった。スケジュールは届けてあるので、今後やりとりしていく」と話した。
 
▼22日の練習&予想先発▼
フィオレンティーナは22日午後、モンテカティーニで合宿2日目の練習を非公開で行なった。最初の30分はフィジカルトレーニングを行い、その後は攻撃陣と守備陣の2つのグループに分かれて戦術練習、そして最後にミニゲームを行った模様。ゾフ監督は戦術練習で、累積警告により欠場するマッジョの位置にアリアッティを試した。一方、アリアッティの本来のポジション、右MFにはディ・リービオが入った。またFWはボジノフのスタメン復帰が濃厚とされ、もうひとつのポジションをミッコリとパッツィーニが争っているという。また、戦術練習では3バックにシステムを変え、ヒデを先発組のボランチに据える作戦も試されたそうだ。サヴィーニは練習を休んだ。一方、ガゼッタ紙は、パッツィーニの先発が確定で、ミッコリとボジノフでもう一つのFWの席を争うとしている。また、ボランチもドナデルとオボドの争い、右サイドバックはデッリ・カッリもしくはアリアッティと予想。そしてダイネッリの出場は足首の状態次第だろう。ガゼッタ紙の予想先発は以下の通り。
(4-4-2)
Cejas
Delli Carri
Ujfalusi
Dainelli
Chiellini
Ariatti
Donadel
Maresca
Jorgensen
Miccoli
Pazzini
 
▼ボジノフ復帰へ▼
ボジノフが次節のボローニャ戦で復帰することがほぼ決定した。ディノ・ゾフ監督が明らかにした。一般紙「ラ・ナツィオーネ」のインタビューに、「ボジノフは出場できるはずだ。先週、とてもいい練習が出来た。彼に頼ることが出来ると思っている」と語った。先発か途中出場かは明らかでないが出番がありそうだ。
 
▼ゾフ監督コメント▼
ゾフ監督はA残留について、「あきらめることは一度も考えていない。私は仕事に没頭するタイプの人間、いつも全力を尽くしている。降格に対する恐怖はない。残留できると思う。チームにはそれができるだけの戦力も整っていると思う。チームに起こることのすべてに対して私には責任がある。私がここでやったことはわずかだが、どんな問題もやがて解決されるだろう」と話した。
 
▼ルッケージGM会見▼
「状況はデリケートだが、悲劇的ではない。たとえ、このような順位に甘んじ、戦いを難しくしてしまってもね。リヴォルノ戦はあまり機能しなかったものの、水曜日のゲームは見違えるような成長を見せた。みんなが目にしたように土壇場で追いつかれるという不運に見舞われた。これからは全ての試合を最終戦のような気持ちで戦う。ベルティーニは多くの経験を積んだ審判だし、彼はベストを尽くすと確信している。しかし、我々は誰を評価するわけでもない。ピッチでは審判と同じく選手のミスも存在するからね。誰かよりも有利に立ちたいというわけでもない。単に多くの不可解なジャッジの一般的理解を求めたいだけなんだ。水曜日の夜、ヌチーニはキャリアの中でジャッジした最高のゲームだったようには思えない。非常に激しいゲームの中でイエローカードが続出し、2枚のレッドカードが出された。ボジノフの復帰というニュースは間違いなく明るいものだ。ゾフはチームにさらなるバリエーションを持たせることができるだろう。アウェーで結果が出ていないと数字が表しているが、今はどこで、どのようにゲームをするのかなんてことは重要じゃない。大切なのは勝ち点を得ることだ。メッシーナ戦終了後、できる限りのことをすると説得し、残留に向けてさらなる努力をすると再確認するため、サポーターと直接、話し合いの場を持った。我々はこの困難な状況から抜け出さなければいけない。指を立てたり責任を押し付けたりしてもそれほど気にはしない。重要なのはひとつにまとまり、チームの近くいることだ。」
 
▼本日の予定▼
本日は現地時間10時から最終調整をおこない、午後にボローニャに向けて出発する予定。
 
▼主審はベルティーニ氏▼
ボローニャのレナト・ダッラーラで行われるボローニャvsフィオレンティーナの一戦は、ベルティーニ主審が笛を吹くことになった。この主審がジャッジした試合では、ボローニャは2勝2分け2敗、フィオレンティーナはここ5試合は全敗で、通算2勝5敗の成績だ。今季はアウェーでのインテル戦とリボルノ戦で笛を吹いている。
 
▼データいろいろ▼
◆ボローニャはホームでここ5試合勝利していない。2月3日にパルマに勝利した後、3分け2敗。
◆ボローニャは最近の5節勝利なしの3分け2敗。
◆ボローニャは今季30失点。残り6試合を8失点で乗り切ると、1シーズン39失点のクラブ記録を更新する。
◆フィオレンティーナは過去アウェーの11試合で獲得したポイントはわずかに3。
◆フィオレンティーナは過去アウェーの13試合で25失点。
◆フィオレンティーナは過去16試合で29失点。
◆フィオレンティーナがアウェーで無失点に抑えたのは10月3日の第5節パルマ戦までさかのぼる。
◆ヨルゲンセンはキャリア通算34得点を挙げているが、対ボローニャでは3得点を挙げている。(対レッチェ、対ペルージャも3得点)
 
◆ゾフ監督対マッツォーネ監督はゾフ監督の7勝3分け2敗。
◆マッツォーネは対フィオレンティーナ13勝11分け20敗。
◆ゾフは対ボローニャ4勝2分け1敗。
 
◆ボローニャ対フィオレンティーナ、アウェーではフィオの15勝22分け26敗、77得点83失点(対戦通算:46勝41分け38敗、162得点141失点)

▼掛け率はボローニャ有利▼
英ブックメーカーのウイリアムヒルの予想オッズは、ボローニャの勝利が2.00倍、引き分けが2.87倍、フィオ勝利が3.60倍となっている。またSNAIによる予想ではボローニャ勝利2.10倍、引き分け2.75倍、フィオ勝利3.70倍となっている。
 
▼PSGシセに興味▼
フィオレンティーナはパリ・サンジェルマンのMFエドゥアール・シセ(27)に興味を持っているようだ。シセは昨シーズン在籍したモナコでチャンピンズ・リーグ準優勝に貢献した選手だ。シセには、アトレチコ・マドリードも興味を持っているようだ。
 
2005.04.22
▼ヒデのインタビュー▼
ヒデが20日の対メッシーナ戦後、現地サイトFiorentina.itに対して以下のようなコメントをした。
「僕らは間違いなく、決して容易でない状況に置かれている。Aに残留できると信じている。僕はやる気に満ちている。ここのところずっといい練習ができている。このチームのためにもっと何かしたい。チームがピッチ上でガッツに欠けたことはない。でも、ユーヴェ戦だけにいい試合をして、そして続いてリヴォルノ戦でのような無様な姿を晒すことだけはいけないよ。チームは、フィジカル面では状態はいい。皆が全力でのプレイを心掛けている。ときには空回りしているように見えるけどね。もっとやるべきことを確実にこなす必要がある。ファン?今以上に、彼らに何かを要求することは出来ない。でも、彼らにはブーイングするのではなく、この状況下でもチームをサポートすること、そして少しの忍耐力を持ってもらいたいと思う。次節のボローニャ戦?ボローニャは守備が上手で、それと同時にボールポゼションにも長けたチーム。僕らはこういったタイプのチームに苦戦する。チームワーク?これまで以上に一体となっている。この状況下で、さらに結束が固まった。何が上手くいっていないのか、これまで以上のものを引き出すためにどうすべきか、僕らは何度も話し合った。デッラバッレ兄弟の僕らに対するメッセージもまさにそうだった。彼らはチームが一致団結することを再度、要求した。彼らも同様、僕らの傍にいる。」
 
▼川淵氏、ヒデの早期合流を望む▼
日本サッカー協会川淵三郎キャプテンが20日、自身がホストを務めるニッポン放送「キャプテン川淵の行こうぜ!オレたちのニッポン」の収録(5月2日放送分)で、セリエA残留争いの早期決着を懇願した。現在、MF中田英が所属するフィオレンティーナが残留争いを展開中。セリエAは最終節が5月29日に予定されているが「早く残留争いがひと段落すればクラブは中田英を出してくれるかもしれない」と遅くとも最終前節22日までの決着、そして5月中旬から合宿に入る日本代表への中田英、レッジーナMF中村の早期合流を願った。
また、フィオレンティーナがその前にセリエBに落ちてたらどうするか?という問いに対しては、「そんなこと言えないね」と冗談を交えて話した。 さらに同キャプテンは、6月3、8日のW杯アジア最終予選バーレーン、北朝鮮のアウエー2連戦での出場権確保を厳命。「バーレーン戦が天王山。勝てば95%、W杯へ行ける。最悪でも引き分け。負けたら厳しくなる。予選の過去3戦から選手がコミュニケーションを取る材料はたくさんある。6月3日に、きっといい試合をしてくれる」と勝利を確信していた。
一方、フィオレンティーナvsメッシーナを視察に訪れた日本協会・田嶋技術委員長は「今のフィオレンティーナの状況では、こちらから何か頼むのは難しい」と早期帰国が難しいとの見通しを語った。中田英は、5月29日のリーグ終了後の代表合流が確実になった。
 
▼フィオ、日本遠征計画▼
フィオレンティーナが今年7月に来日。日本国内で異例の3連戦を行う予定であることが報道されている。関係者によると、フィオは7月25日に来日。オファーを出していた浦和には固辞されたが、8月1日の東京V(味の素スタジアム予定)を筆頭に、大分、C大阪と計3試合を行う予定らしい。ただ「中田が本当に出場できるかどうかが焦点」とあるJリーグ関係者は危惧する。しかし、他クラブに移籍時にも、フィオレンティナの一員として試合に参加する条項が契約に盛り込まれているという。セリエB降格時には、親善試合開催も危機的状況に陥ることになる。
 
▼D・デッラ・ヴァーレ名誉会長のコメント▼
フィオレンティーナのディエゴ・デッラ・ヴァーレ名誉会長はメッシーナ戦後、「今日ののゲーム内容こそ、まさに我々が選手から望んだものだった。ただ、試合開始前に結果をすでに決定していた一人の人(ヌチーニ主審)がいた。あの主審がいなければ3ポイントを獲得できていただろう。この結果について話すのはよそう。今は、勝つことのみを考える必要がある。私はB降格だなんて考えもしないよ。このチームを中心に、我々はしっかりしたことをすべきだ。今後の試合でどういうジャッジをされるのか、よく注意して見ておかなければならない。そして依然我々はゾフ監督を信頼している。」とコメントした。
 
▼ガッリ強化部長のコメント▼
フィオレンティーナのジョバンニ・ガッリ強化部長はメッシーナ戦後、「今日、我々がチームに対してとがめるべきことは何もない。試合の結果はピッチ上で下されたのではない。私はこうとだけ言う。それぞれ視点が違う。フィオレンティーナは全力を尽くした。もし選手たちが今日のようなゲームをこれからの試合でできたなら、私は楽観的でいられる。リボルノでのゲーム内容は怒りをもたらすものだったが、今日は違う。他チームの結果を見るべきではない。我々は自身のことだけ考えるべきだ。ひとつの部屋に閉じこもって、そして仕事する必要がある。でも、繰り返しになるが、選手は今日、全力を尽くした。結果は他が決定した」とコメントした。
 
▼軟禁状態▼
ドローに終わったメッシーナ戦後、サポーターがスタジアムを取り囲み、関係者が深夜0時まで“軟禁”される騒ぎになったそうだ。
 
▼ゾフ監督に抗議の横断幕▼
フィオレンティーナ対メッシーナ戦の開始前にクルバ・フィエーゾレに掲げられた横断幕には、「時代遅れのゾフ、出て行け」と書かれていた。フィオレンティーナのサポーターは、現在の成績不振の責任はディノ・ゾフ監督にあると考えているということだ。さらに熱狂的なサポーターは「ゾフよ、目を覚ませ」というコールで監督に抗議していた。同じゴール裏には「これが計画なのか?」というクラブに向けての横断幕も掲げられていた。
 
▼ムッツィ監督コメント▼
「最後の10分間をよく戦った。クロスバーに一度当て、最後はゴールを決めた。今シーズンはこの時間帯で不運が続いていただけに、ようやく結果が出せてよかった。6分のロスタイムでも足りなかったと思う。フィオレンティーナはゴールを決めてから過剰なほど時間稼ぎをしていた」
 
▼メッシーナ、フランザ会長のコメント▼
「我々にとってこの試合は、少なくとも勝ち点1を獲得することが重要だった。他会場の結果を考慮すると、きょう獲得した勝ち点1は貴重だ。残留決定?まだ決定はしていない。最後の最後までしっかりプレイする必要がある。審判のジャッジ?取り立てて言うほどのことはないと思う。ウチの選手もエリア内で2度、引っ張られた。でも、審判のジャッジに文句を言うのは無駄なことだと思う。7つの警告。我々も2選手を(累積警告による出場停止で)次の試合で失う。その点では、両チームとも被害を受けた。決して美しいゲームではなかった。フィオレンティーナは怖がっていた。我々は同点を狙った。失点を喫したあとにやっと、前に出た。ツキにも恵まれた」
 
▼メッシーナDFレザエイ(イラン代表)のコメント▼
「フィオレンティーナの先制点の場面では、主審は正しいジャッジを下したと思う。DFに対するファールはなかったからね。僕らは同点を期待していた。でも、決していいプレイをしたわけではない。失点後にようやく目を覚ました。その後はいい攻撃を仕掛けられた。僕らにとってこの勝ち点1は、金にも値する貴重なものだ。僕らには2つのPKが与えられてもおかしくなかった。そこでは、主審はいい判断を下せなかったかもしれない。でも、審判の判定は常に、尊重しかるべきだ。フィオレンティーナは昨季と比べどうかって?昨季はセリエBだった。ゲーム内容は違った。僕の見解では、彼らがA残留を果たすためには、もっといいプレイをすべきだ思う。カルチョは予想できないものだ」
 
▼ゾフ監督会見▼
モンテカティーニでの合宿に入ったフィオレンティーナ・ゾフ監督は練習に先立ち記者会見を開いた。
「過去の事は気にしない。確かに、状況はいいものではないが、昨日は勝つためにできる限りのことをした。だが、白星を得ることはできなかった。残念なことに、ゲームを早く決めることができず、最後に追いつかれてしまった。我々は恐れなど抱いていないよ。ガッツでこの状況と立ち向かうんだ。しかし、残念ながら、昨日のような好ましくない状況が続いている。昨日、言い訳をする者は誰もいなかった。だが、チームはいい戦いをしたし、他に言う事など何も無いよ。昨日は試合後にコメントをする気になれなかった。昨夜はサッカーの話をするような心理的状態じゃなかったんだ。」
 
▼21日の練習▼
合宿地モンテカティーニにおいて、昨夜の試合に出場した選手は21日午後、疲労を取り除く練習に専念した。いっぽうで、ヒデなど出場がなかった選手は、技術練習とハーフコートでのミニゲームを行なった。足首を捻挫したダイネッリは休養をとった。怪我の程度もたいした事はなく、日曜日のゲームに出場するため治療が進められていく模様。次節の対ボローニャ戦で欠場の可能性もある。試合中に太ももの後ろ側の筋肉に痛みを訴え、ピッチを後にしたサヴィーニもまた、大事を取って休養したが、筋肉が攣っただけで、心配はないという。アキレス腱の怪我から回復中のミッコリも同じく練習を休んだ。一方、キエッリーニは膝に違和感を覚えることなく密度の高い練習をこなした。
 
▼ボジノフ、ベンチ入りへ▼
21日のガゼッタ紙は、次節ボローニャ戦でボジノフが少なくともベンチ入りするだろうと予想している。
 
▼予想スタメン▼
21日のガゼッタ紙は次節ボローニャ戦の予想スタメンをまだ不透明な部分があるものの、掲載した。出場停止のマッジョが務めていた右SBにはアリアッティが一列下がって入り、右MFにはディ・リービオを予想している。また、怪我のダイネッリに代わりヴィアリ、膝の問題が癒えたキエッリーニが左SBに入りそうだ。このところ評価点が上がらないボランチのドナデルに代わり、オボドを予想している。ヒデの名前はない・・・。予想スタメンは以下の通り。
(4-4-2)
Cejas
Ariatti
Ujfalusi
Viali
Chiellini
Di Livio
Obodo
Maresca
Jorgensen
Miccoli
Pazzini
 
▼呆れる記事▼
本日最後に呆れる記事『中田英寿がJリーグに復帰する!?』を読んでみませんか?まさしく「失笑」です。こちら
 
2005.04.21
気の重い1日の始まりです(T_T)まずはヒデメールの紹介から・・・
▼ヒデメール▼
昨日付けで「強制合宿 第2弾!!」が到着しています。新しい法王の決定、最近読んでいる村上龍の「半島を出よ」、合宿必需品、お気に入りのお菓子の紹介などです。
 
▼痛すぎるドロー、ヒデは出番なし▼
第32節ホームでのメッシーナ戦はロスタイムに追いつかれて1−1のドローに終わった。ヒデはベンチ入りしたが3試合連続で出場機会がなかった。フィオレンティーナは7勝12分け13敗の勝ち点33。順位は18位で変わらず。キエーボが負け、パルマ、ブレシア、アタランタが引き分けていただけに勝ちきれなかったのは痛い。降格圏から逃れるチャンスを逸した。順位は以下の通り。
Juventus 70
Milan 70
Inter 59
Sampdoria 52
Udinese 50
Palermo 48
Lazio 41
Cagliari 40
Livorno 40
Messina 40
Bologna 39
Roma 39
Reggina 39
Lecce 38
Siena 36
Parma 34
Chievo 34
Fiorentina 33
Brescia 31
Atalanta 28
 
▼試合詳細▼
強制合宿後のフィオレンティーナは立ち上がりからボールを支配。開始直後、ヨルゲンセンが相手をかわして右サイドからクロスを挙げると、ゴール正面でフリーになっているミッコリにわたる。しかしミッコリのボレーシュートはバーを越えた。その後もゲームを支配し、15分ヨルゲンセンのミドルは左にそれる。18分にはドリブルで上がったマレスカがアリアッティとのワンツーからシュートを打つが左にそれる。19分にはパッツィーニがこの試合初の枠内シュートを打つがキーパーにセーブされた。23分メッシーナがようやくチャンスをつかんだ。右からのフリーキックにザンパーニャが飛び込むが、ボールは大きく枠をそれた。26分、マッジョのクロスからミッコリがワンタッチで相手をかわし、角度のないところからシュートを打つが左ポストをかすめた。35分、メッシーナはこぼれ球をザンキがミドルシュート。セーハスが難なくセーブした。前半は危険な場面もなくフィオレンティーナペースだったが、9本のシュートのうち枠内に飛んだものは2本とシュート精度を欠いた。後半開始直後からフィオレンティーナは人数をかけて攻めに出るが、最終ラインを崩すことはできなかった。そして後半15分。ミッコリの右からのフリーキックをダイネッリがフリーでヘディングシュート。鮮やかに決まり先制した。相手デフェンスをひきつれる他選手の動きも良かった。後半20分、角度のない左からのフリーキックをミッコリが直接狙う。ボールはファーポスト内側を叩き、惜しくも追加点はならなかった。試合は終盤にかかり波乱を呈してくる。左SBマッジョ、CDFダイネッリが立て続けに足を傷め交代。アリアッティを左SBに入れるスクランブル体制となった。メッシーナは交代出場した柳沢が魅せた。後半35分、フィオDF3人をかわしてスルーパス。ディ・ナポリにわたったがシュートはバーを直撃した。フィオレンティーナにとっては冷汗もんのワンプレーだった。フィオレンティーナも後半43分、右CKからオボドがヘディングシュート。惜しくも左にそれた。そして表示されたロスタイムは6分。まずはマッジョがシミュレーションでイエロー。文句を言って退場となる。続いてパッツィーニが相手に押されたがこれもシミュレーションの判定。この日、ミッコリをはじめ、両チームにシミュレーションの判定が多く出されていたこともあってか、口論になった場面でメッシーナのゾロがこの日2枚目のイエローで退場。悪夢はその直後に起こった。メッシーナが中盤から入れたロングボールをラファエルが頭で流す。ディ・ナポリがエリア内で受けてワントラップシュート。マークについていたファンティーニとキーパーをかわしゴールに突き刺さった。そして試合終了の笛。スタジアムはブーイングさえも出ず、シーーーンと静まりかえり、ダメージの大きさを物語っていた。
 
◆フィオレンティーナ:セーハス、マッジョ、ウイファルシ、ダイネッリ(ヴィアリ、後半39分)、サヴィーニ(オボド、後半30分)、アリアッティ、マレスカ、ドナデル、ヨルゲンセン、ミッコリ(ファンティーニ、後半20分)、パッツィーニ
◆イエローカード:ドナデル、ミッコリ、サヴィーニ
◆レッドカード:マッジョ、ゾロ(イエローカード2枚により)
◆得点:ダイネッリ(後半15分)、ディ・ナポリ(後半ロスタイム)
 
▼fiorentina.it採点▼
セーハス:5.5 マッジョ:5 ダイネッリ:6.5 ウイファルシ:6 サヴィーニ:5 アリアッティ:6 ドナデル:5 マレスカ:6 ヨルゲンセン:5.5 ミッコリ:6- パッツィーニ:5 ファンティーニ:5 オボド:5.5 ヴィアリ:採点なし ゾフ監督:5
 
▼次節のディフェンスは…▼
今季最終ラインで出場した選手は7人。マッジョ、ダイネッリ、ウイファルシ、ヴィアリ、デッリ・カッリ、キエッリーニ、サヴィーニだ。このうちマッジョは次節出場停止、ダイネッリ、サビーニは今日の試合で故障、キエッリーニは左膝に問題を抱えて今節は欠場している。アウェーでのボローニャ戦を凌ぐことができるだろうか。。。ミッコリの足の状態も心配だ。
 
▼ティフォージと話し合い▼
ダメージの大きい引き分けに終わったアルテミオ・フランキスタジアムの外で、ディエゴ・デッラ・バッレ名誉会長、アンドレア・デッラ・バッレ会長、ルッケージGMがティフォージと話し合っているそうだ。詳細はまだ入ってきていません。また、試合後のフィオレンティーナ選手のインタビューはない模様。
 
2005.04.20
▼合宿初日▼
フィオレンティーナは19日午後に合宿中のコベルチャーノで最終調整を行ない、フィジカルメニューの後、主力組と控え組が紅白戦を行なった。膝の外側に張りを訴えているキエッリーニはグループとは別にピッチの脇でボールを使わず練習を行った。本日のメッシーナ戦へ出場可能かは当日に判断されるだろう。またディエゴ・デッラ・バッレ名誉会長、アンドレア・デッラ・バッレ会長が合宿先を訪問し、カツを入れた。
 
▼ヒデ、1ゴール1アシスト▼
最終調整の紅白戦で、ヒデは控え組に入った。リガノへのアシストの後、自身が得点を挙げアピールした。試合結果は3−2で控え組が勝利。得点は主力組がミッコリとパッツィーニ、控え組はリガノ、中田、ヴィアリがそれぞれに決めている。
 
▼先発予想▼
メッシーナ戦も前節同様のフォーメーションで臨む見込みだ。意見が分かれる点は左サイドバックのキエッリーニの代役とボランチの一人だろう。ガゼッタ紙はキエッリーニの代役にサヴィーニを予想しているのに対し、コリエレ紙は左SBにアリアッティ、右MFにディ・リービオの起用を予想している。ボランチはドナデル、マレスカ、オボドの間で争われるだろう。ガゼッタ紙のベンチ入りメンバーにヒデの名前がないのは…誤植か?以下、ガゼッタ紙とコリエレ紙の先発予想です。
ガゼッタ紙
(4−4−2)
GK:セハス
DF:マッジョ、ウィファルシ、ダイネッリ、サヴィーニ
MF:ディ・リービオ、ドナデル、マレスカ、ヨルゲンセン、
FW:パッツィーニ、ミッコリ
 
コリエレ紙
(4−4−2)
GK:セハス
DF:マッジョ、ウィファルシ、ダイネッリ、アリアッティ
MF:ディ・リービオ、オボド、マレスカ、ヨルゲンセン、
FW:パッツィーニ、ミッコリ
 
▼ゾフ監督会見▼
「今回の合宿も、前回のときと同じような良い予感をもたらしている。順位は見てのとおりだ。悩む前に頭から取り除くことだ。でも上昇する可能性はある。それに向け全力を尽くす。リヴォルノでは、試合へのアプローチは良かったけど、ゴールは決められなかった。ボールを支配した中でゴールを奪うに至るまでの力が欠けていた。しかし、ゲームを支配したのは我々だった。彼らの先制点のあと、状況は複雑になった。フォーメーション変更?大きな変更点はないと思う。とにかく、各人のコンディションをじっくり判断することになるだろう。しかし、体力的に疲労しているということではない。私に対する抗議の横断幕?これはリヴォルノ戦の結果のみがもたらしたものではないと思う。各々自分の好きなようにする権利がある。でも、私は辞任を考えたことはない。これは私次第の決断だけで決まるものではないがね。私はリヴォルノ戦でのチームが、決してメンタル面、フィジカル面で問題があったとは思っていない。なぜなら、我々は常に、敵陣でゲームをしていたからね。彼らは素晴らしかった。逆に我々は、敵をエリア内に侵入させてしまった。リガノ、ディ・リービオ?状況を見てみよう。とにかく、ミッコリとパッツィーニはいい状態にある。一方、ボジノフは時期尚早だ。ボジノフはチーム練習に参加し始めたばかりだ。今はプレーへの欲求と気合に満ちてると期待している。チームの反動に期待している。デッラ・バッレ会長との会談はチームに役立ったと思う。彼らは相応しいことを言った。明日は、勝つだけを考え、他のことは考えないことにしよう。メッシーナはいい選手で構成された、キレのあるチームだ。メッシーナ戦では決定力を高めなければいけない。とにかく、どの試合にも危険は潜んでいるものだ。他人に頼るのではなく、道は自分たちで切り開くべき。A残留は最終的に、多くのチームで争われるだろう。ファン?皆がみな、同じ方向に向かって漕がなければいけない。DF陣のミス多発?ミスは皆が犯すものだ。」
 
▼誰もがB。逃げ出せない▼
ヒデが、チームが降格した場合もセリエBでプレーする可能性が出てきた?クラブのルッケージGMが18日の会見で「B降格の場合は全員に責任がある。選手みんなでBに落ちて、みんなでBで戦う」と明言したもの。20日付の地元紙には「誰もがB。逃げ出せない」と見出しがついた。降格してもどこかへ移籍すればいいという甘い考えを持つ選手たちへ、クラブ側が厳しい態度を示した形でもある。同GMは「今は全員が団結していなければならない時だ。誇りとメンツを取り戻し、残留に向け戦ってほしい」と話した。また、ゾフ監督の去就については「ゾフの解任を検討してはいない」と一蹴。「今季を通して最悪の時期。選手みんなに責任がある。今後は何も話をさせず練習に集中させる」と取材規制を敷く考えをも示した。
 
▼騒いでいるのは日本人だけ▼
フィオレンティーナvsメッシーナ、かつて「サムライ・ダービー」と話題になった日本人対決もいまや話題性はゼロ。地元紙は「騒いでいるのは日本人だけ」と掲載した。(あまり騒いでいないけどね・笑)
 
▼ミッコリ、ユーべ敗退を喜ぶ▼
ミッコリは、チャンピオンズ・リーグのリバプール戦(総得点1-2)でユベントスが敗れたことに喜んだと明かした。ミッコリは「リバプール戦は見なかったよ。4時間のレスリング中継でも見ていた方がマシだ。でも僕が望んだ通りの結果になってうれしいね」とコメントした。
 
▼データいろいろ▼
◆ゾフ監督就任後の成績は2勝3分6敗の勝ち点9。平均獲得勝ち点は0.82ポイント
◆フィオレンティーナは15節連続失点中。その間の総失点は28。
◆ディ・リービオはキャリア通算32得点のうち3得点をメッシーナ戦で挙げている。
◆メッシーナは本日のフィオレンティーナ戦でセリエA通算100試合目(3シーズン)となる。ここまでの通算成績は26勝27分46敗。
◆今季メッシーナの控え選手(交代選手)が挙げた得点は1得点のみ(アモルーゾ)。
◆メッシーナは前節ウディネーゼ戦の勝利で今季10勝を挙げており、これまでのクラブ記録である9勝(63/64シーズン)を上回っている。また、総得点も34でこれまでのクラブ記録である26得点(64/65シーズン)を上回っている。
◆フィオレンティーナvsメッシーナの通算成績は、フィオの4勝2分け2敗。総得点12、総失点6とフィオレンティーナが優位。アルテミオ・フランキでの試合に限れば1勝1分け1敗、3得点2失点とほぼ互角だ。
 
▼ブックメーカーはフィオ有利▼
英ブックメーカーのウィリアムヒルによる予想では、フィオ勝利が1.66倍、引き分けが3.10倍、メッシーナ勝利が5.00倍となっている。また、SNAI社による掛け率でも、順に1.65倍、3.30倍、4.80倍となっいる。
 
2005.04.19
▼ヒデがピンチ!ゾフ監督が戦力外発言▼
ヒデは17日のリボルノ戦で2戦連続で出番なしに終わり、最近6試合では5度目の出番なしだった。そして試合後、ゾフ監督からは戦力外とも取れる発言が飛び出した。試合後、日本人MFを起用しなかった理由を問われ「他の選手が調子がいいので、彼のプレースタイルを考えると、起用するスペースを見つけるのは難しい」と厳しく一言。司令塔としてはMFヨルゲンセンが好調、ボランチはMFドナデル、MFマレスカがポジションを固めている状況だ。また、ルッケージGMからは「今、大切なことはチームがセリエAに残留すること。そこに集中している。すべての選手の今季のトータルのプレーを振り返って、決定する」と来季の去就に関しても明言を避けられた。このまままではセリエAが終了する5月29日まで丸2か月、試合に出られないかもしれない。セリエA7年目で自身初のB降格をベンチから見届けることになるのか。降格なら200万ユーロ(約2億8000万円)の高額年俸ゆえ、移籍問題に発展する可能性も低くはない。日本代表での起用にも影響が出てきそうだ。一方、これまで散々、ヒデを批判してきた地方紙『ラ・ナツィオーネ』も「そろそろゾフは中田、ディリービオを当てにしてもいい」と論調を変えてきている。ヒデが切り札になってのA残留−。フィレンツェ市民は、こんなシナリオにすがりたいのかもしれない。
 
▼ファンが抗議▼
フィオレンティーナの選手が18日、ファンからの抗議を受けた。前日に行われたリボルノとのダービーに0−2で敗れ、降格ゾーンに転落したフィオレンティーナ。その翌日の18日、150人近いファンは練習に向けスタジアム横にある練習場へと姿を現した選手に対して、まずは皮肉の意味を込め握手。そして同リボルノ戦のチケットを見せ、払い戻しを要求した。また抗議は練習中にも引き続き行われた。
 
▼ゾフ解任論浮上、モンドニコ監督の復帰は?▼
今季初めてセリエB降格圏となる18位に転落したフィオレンティーナ。この惨状に、地元サポーターは“暴動”を起こすなどゾフ監督解任論が噴出。モンドニコ元監督の復帰の可能性まで浮上する騒ぎになった。フィオレンティーナをを3季ぶりセリエA復帰に導き、今季も開幕から指揮したモンドニコ氏は自らの希望でヒデを獲得し、右足付け根痛からの復活を模索する中で、カップ戦を含む9試合中7試合で出場させた人物だ。17日夜の人気サッカー番組『コントロカンポ』で、同氏は「私はビオラの大ファン。また呼んでくれるなら喜んでいく」と発言するなど、あり得ない話でもなくなっている。地元テレビでは「ゾフは玉がある(男)なら自ら身を引け」との声が上がるなど、監督更迭論が一気に沸き起こってきた。しかし一方、クラブ幹部は、非公式ながらモンドニコ氏の指揮官復帰を否定。ルッケージGMはマイクを通さずその可能性を完全否定したという。モンドニコ氏は2−2のドローに終わった第7節の対ウディネーゼ戦のあと、クラブ側に対して自らの辞任を奨励する発言を敢行。結局、そのことに端を発し解任されたが、クラブ側はそのことに大激怒し、現在、サラリーの支払いを巡り法廷で争っているという。
 
▼18日の練習▼
17日にリボルノ戦を戦ったばかりのフィオレンティーナだが、20日の対メッシーナ戦に向け休みなしで練習を再開させた。リボルノ戦に出場した選手はクールダウンを行ない、出場しなかった選手はフィジカルトレーニングの後、技術練習、ミニゲームを行なった。
 
▼1週間の強制合宿入り▼
フィオレンティーナが18日から、フィレンツェ郊外にある代表トレセン、コベルチャーノで強制合宿入りすることが決まった。メンバーは18日19時30分にコベルチャーノに集合した。またメッシーナ戦後の木曜日からは、日曜日のボローニャ戦に向けてモンテカティーニで引き続き合宿が行われる予定だ。
 
▼残り試合ノルマ▼
「ラ・ナツィオーネ」によると、フィオレンティーナがA残留を果たすには残り7試合で勝ち点11を獲得する必要があるという。フィオが残す7試合の内訳は、ホームのメッシーナ、ミラン、アタランタ、ブレッシャ戦、アウェイのボローニャ、キエーヴォ、ラツィオ戦。同紙はホームゲームで3つの白星、アウェイで2つの引き分けが必要と予測している。決して楽ではない、いや、今までのパフォーマンスを考えれば厳しい数字だろう。
 
▼ボジノフ合流、メッシーナ戦ベンチ入りも▼
ボジノフが、20日の対メッシーナ戦でベンチ入りすることが濃厚となった。ホームの対ウディネーゼ戦で先制点をもたらした直後に内転筋に肉離れを引き起こし、しばらくの間、戦列を離れていたが、先週別メニューながら練習を再開させると、18日の練習からはチームに合流、ようやく復帰への準備が整った。
 
▼キエッリーニはメッシーナ戦欠場も ▼
キエッリーニが、20日のメッシーナ戦を欠場する可能性が出てきた。17日のリヴォルノ戦で膝を痛めたため。18日に行われた検査では軽症とされているが、同メッシーナ戦の出場は厳しい見込みだ。キエッリーニは18日の練習も欠席した。
 
▼ルッケージGM会見▼
「昨日の試合の結果と現在の状況に怒りがこみ上げてくる。今はとにかく、監督やチームを立て直す時期だ。練習終了後、チームはコヴェルチャーノへ向かい、水曜日まで合宿を行うという結論を我々は出した。また、試合の翌日は結果に関係なく合宿に戻り、今度はモンテカティーニで行う。状況は厳しく、力の限り全てをピッチで表現する必要がある。全選手が危機感を感じなければいけない。選手のみならず、チームの未来にとって、この数日間の努力が重要になる。ユーヴェ相手に善戦したため、我々には力があると思い上がってしまった。リーグ戦で何度も繰り返しチームは様々な原因でミスを犯しているのは明らかであるにもかかわらずにね。流れを変えるためにこのような措置を採らざるを得ないことに怒りを覚えるんだ。というのも、選手たちは本来の力を発揮できていない。グループはひとつにまとまり、この状況から脱出しなければいけない。理論的にチーム力や個々のレベルが高いと言ってもそれだけでは駄目だ。ピッチに注ぎ込む何かがもっと必要なんだ。昨日のことを考えるのはもういい。リヴォルノはゲームらしいゲームすらできなかった。さらにこの事が悔しいね。なぜなら、気迫を持って我々のゲームを披露していたのに勝てなかったから。」
 
▼主審はヌチーニ氏▼
20日に行われるフィオレンティーナvsメッシーナの一戦は、ヌチーニ主審が笛を吹くことに決まった。
 
2005.04.18
▼ヒデ出番なし、チームは降格圏▼
第31節アウェーでのリボルノ戦、フィオレンティーナは0―2で敗れた。ヒデはベンチ入りしたが2試合連続で出場機会がなかった。この敗戦でフィオレンティーナは7勝11分け13敗の18位となり降格圏に入った。順位は以下の通り。
1 ユヴェントス 70
2 ACミラン 67
3 インテル 56
4 サンプドリア 51
5 ウディネーゼ 49
6 パレルモ 47
7 ラツィオ 40
8 ASローマ 39
9 カリアリ 39
10 リヴォルノ 39
11 メッシーナ 39
12 ボローニャ 38
13 レッジーナ 38
14 レッチェ 37
15 キエーヴォ 34
16 シエーナ 33
17 パルマ 33
18 フィオレンティーナ 32
19 ブレシア 30
20 アタランタ 27
 
▼試合詳細▼
フィオレンティーナは開始2分にヨルゲンセンのクロスからアリアッティがヘディングシュートでゴールを狙ったがふわりと浮いたシュートは惜しくも枠をそれた。前半12分、アリアッティが相手ペナルティエリア内でプロッティーを倒し、PK献上。これをC・ルカレッリが決めてホームのリボルノが先制した。その後もボールを完全に支配し、両サイドからのクロス、フリーキック、ミドルシュート等で局面の打開を図るが、引いて守るリボルノを崩せなかった。そして前半42分、リボルノのカウンターを浴びる。右サイドでパスを受けたC・ルカレッリがエリア内で切り替えしてダイネッリをかわしてシュート。これがゴール左隅に決まり2−0となった。フィオレンティーナは後半開始からミッコリ、ドナデルに代えてファンティーニ、オボドを投入。後半20分にヨルゲンセンに代えてリガノを投入して高さを生かそうとするが、リボルノの固いDFを崩すことはできなかった。引いて守って鋭いカウンターを仕掛けたリボルノの完璧な戦術の勝利だった。
 
▼fiorentina.itの採点▼
セーハス:5.5 マッジョ:5.5 ダイネッリ:4.5 ウイファルシ:6 キエッリーニ:5.5 アリアッティ:4.5 ドナデル:5 マレスカ:5 ヨルゲンセン:5.5 ミッコリ:5+ パッツィーニ:6.5 オボド:5.5 ファンティーニ:5.5 リガノ:5 ゾフ監督:4
 
▼”ゾフ出て行け”の垂れ幕▼
この試合のフィオサポーターが陣取るスタンドに”ゾフ出て行け”の垂れ幕がかかった。チームの不振にサポーターはいよいよ我慢ならないようだ。一方、マレスカは試合後、ゾフ監督を擁護するコメントを残していた。
 
▼ゾフ監督コメント▼
「あのアルテミオ・フランキでのユベントス戦と比べると、見劣りのする試合だった、残念ながら今回もまた失点を避けることができず、これは現在、我々に常についてまわっている問題だ。我々はよく動いたが、これといった脅威を与えるに至らなかったし、そして残念なことに、我々は先制されるとさらに苦戦する傾向にあり、つまり敵が自陣に退いてしまうと突破口を見つけるのがより困難になる。ファンの失望は理解しているが、我々も失望している。」
 
▼マレスカのコメント▼
「先週土曜日のようにはプレーできなかった。60分間くらいゲームを支配したけど、これについてはあまりいいたくない。リボルノは2本のシュートで2得点を挙げたけど、我々はゼロだった。15本のシュートを打ってもサッカーではカウントされないんだ。水曜日の試合はとても重要だ。絶対にポイントを得なければならない。」
 
▼リボルノ・ドナドーニ監督コメント▼
「選手達はよくやってくれた。勝利するためのチームの団結心を褒めてやりたい。いつもホームで彼等の特徴を証明してくれる。我々は戦術的に試合を行うことができた。フィオレンティーナがボールを支配したが、目立ったリスクはなかった。フィオレンティーナは残留争いで厳しい状況だが、今日のプレーはこの状況を脱する可能性を感じた。」
 
▼麻薬撲滅運動に参加▼
ヒデは試合前日の16日、宗教団体サイエントロジー主催の麻薬撲滅運動にマレスカらと参加した。
 
2005.04.17
▼会長、ヒデの残留を示唆▼
フィオレンティナのデッラ・バッレ会長は、15日の練習後に来季に向けた補強に関する報道陣の取材に応じ、「中田は来季残留か」という質問に対し、「そうなると思う」とヒデの来季残留を示唆した。加えて同会長は、「今はすべての選手がテストされている状態。犠牲的な精神とフィオレンティーナののユニホームを背負うのにふさわしいプレーをみせてほしい。来季も多くの選手を獲得する」と積極的に補強を行うことも明言した。
 
▼予想先発▼
セリエAでは48-49シーズン以来となる今季2度目のトスカーナダービー。その予想先発について、フォーメーションは前節と同様の4-4-2が予想されている。唯一の疑問点は、ミッコリとファンティーニのどちらが先発するかという点だ。ガゼッタ紙は「ミッコリはこの1週間、良いトレーニングを行ない、完全に回復した」として先発を予想している。以下、ガゼッタ紙の予想先発です。
(4-4-2)
GK:セーハス
DF:マッジョ、ウイファルシ、ダイネッリ、キエッリーニ
MF:アリアッティ、ドナデル、マレスカ、ヨルゲンセン
FW:ミッコリ、パッツィーニ
(ベンチ:ルパテッリ、サヴィーニ、ヴィアリ、ディ・リービオ、中田、オボド、リガノ、ファンティーニ)
 
▼ゾフ監督会見▼
「ミッコリは調子がいいよ。しかし、ファンティーニも最近の試合でいい動きをしていたので、リヴォルノとのゲームで2人の内、もう1人のアタッカーを誰にするかはまだ検討しなければいけない。GKはセーハスだ。今後、ユーヴェ戦で見せたようなフィオレンティーナの姿がずっと必要になってくる。技術だけじゃなく、強いハートを持って必死に戦い、勝利が要求される試合が待ってる。だから、我々のプライドを捨てる必要があるよ。暴力事件の予測や恐れがある時には何も起こらない。誰も予期しない時にこういったことが起こりやすいんだ。人間としてドナドーニの事は知っている。ピッチで敵としてあたった事は一度も無いが、彼には最大の敬意を払う。フィオレンティーナのアウェーでの数字を見てみると、勝利に値するゲームでも勝ち点を稼げていない。今は勝ち点を得なければいけないんだ。チームには大きなポテンシャルを備えたパッツィーニのような頼れる最高の選手がいる。彼を一流選手にさせる前に、彼はこの一定のレベルをキープしながら自信を持ち続けなければいけないだろう。さらに、復帰に向けて練習を積んでるボジノフがまもなく戦列に戻ってくると思う。」
 
▼ピアンジェレッリ離脱▼
MFピアンジェレッリが軽い筋肉系(ふくらはぎ)のトラブルで離脱した。リボルノへの招集メンバーからも外れた。
 
▼最終調整▼
16日午後、フィオレンティーナは最終調整を行なった。ウォーミングアップの後、戦術練習を行なったようだ。
 
▼ボジノフのインタビュー▼
ボジノフはトスカーナ州の地元紙のインタビューに応じ、自身のキャリアについて話した。「僕はソフィアで育ち、スクールサッカーを始めたんだ。13才の時にマルタに引越ししたけど、そこには2ヶ月間だけ滞在したんだ。その後レッチェに移り住んだんだ。僕の親はブルガリアに戻ったけどね。幼少期の僕のアイドルはストイチコフだった。今はゴールを挙げる選手が好きだよ。シェフチェンコ、アドリアーノ、イブラヒモビッチ、バロシュ、そして偉大なバティストゥータもね。」そして復帰の時期についても言及した。「今、僕は非常にコンディションがいいんだ。水曜日のメッシーナ戦で復帰したいね。少なくともベンチ入りしてピッチの空気を感じたいんだ。」ボジノフの復帰はもうすぐのようだ。
 
2005.04.16
▼ヒデベンチスタート確実▼
どうやらスタメンは前節同様のようです。従ってヒデはベンチスタート確実です。唯一の疑問点はFW。ミッコリのコンディション次第だが、ファンティーニが予想されている。16日は最終調整の後、16時45分にリボルノへ向かう予定。ガゼッタ紙の予想先発は以下の通り。
(4−4−2)
GK:セハス
DF:マッジョ、ウィファルシ、ダイネッリ、キエッリーニ
MF:アリアッティ、ドナデル、マレスカ、ヨルゲンセン、
FW:パッツィーニ、ファンティーニ
 
▼15日の練習内容 ▼
フィオレンティーナは15日午後に練習を行った。短いフィジカルトレーニングの後、ミックスでのミニゲームを行なった。なおアキレス腱に軽い痛みを訴えたピアンジェレッリは別メニュー、近いうちの復帰が見込まれるボジノフも別メニューを消化した。アキレス腱痛から復帰間もないミッコリは全体練習を問題なくこなし、元ウルグアイ代表MFギグーは軽いランニングを行った後、ピッチを後にしている。また、アンドレア・デッラ・バッレ会長が練習を手伝った。
 
▼リガノ、X線検査の結果▼
練習試合中に接触プレーで左足首を打撲したリガノは、X線検査の結果、怪我の具合は重いものではなかった。しかし練習は限定される模様。
 
▼キエッリーニ会見▼
昨年のリボルノのセリエA昇格の立役者であり、その街の出身者であるキエッリーニが記者会見を行なった。
「リヴォルノとの試合は僕にとって非常に特別なものだよ。とても重要なダービーだ。残留争いにおいて非常に貴重な勝ち点がかかっているので僕たちは勝たなくちゃいけない。ホーム・ゲームにめっぽう強いリヴォルノは好調をキープしているクリスティアーノ・ルパテッリという頼れる選手がいる。しかし、僕はイゴール・プロッティの存在が怖い。チームや試合の流れを変えられるプレーヤーだ。さらに、新聞に書かれているようにパッソーニが試合に間に合わないとは思っていない。それどころか、怪我から復帰して試合に出場すると思う。とても集中する必要があるし、リヴォルノでプレーするのは決して簡単なことではないよ。このスタジアムに帰ってくるのは興奮するね。たとえ、アウェー・チーム用のロッカールームに入るとしても、ぞくぞくするよ。でも、ピッチではフィオレンティーナのことだけに集中する。スタジアムでの暴力事件が多発していることや新しい規則に関して、僕たちサッカー選手はプレーでそそのかさないように、自分たちの役目を果たすべきだと思う。僕たち次第というわけでもないけどね。このシーズンを最高の形で終わる事だけを考えている。いいプレーができているし、イタリア代表にも入ることができた。しかし、今は20歳で、サッカー選手としてはまだまだだ。この先、もっと成長できるし、うまくなりたいよ。」
 
▼リボルノ戦データいろいろ▼
◆アウェーでの対リボルノの成績(過去14試合)は、2勝6分6敗と負け越し。
◆リボルノFWプロッティはここまでキャリア通算225得点を挙げているが、その26.2%にあたる59得点を春(4月に30得点、5月に29得点)に挙げている。一方、フィオレンティーナのFWパッツィーニはキャリア通算18得点のうち4得点を4月に挙げている。両チームのチームのFWに注目だ。
◆フィオレンティーナは14節連続失点中。ここ14試合での総失点は、試合数のほぼ倍の26。無失点試合は昨年12月19日のキエーボ戦までさかのぼる。また、ここ最近のアウェー10試合で得た勝ち点は、わずかに3ポイント。アウェー過去12試合で23失点、アウェーで無失点に抑えた試合は昨年10月3日のパルマ戦までさかのぼる。
◆フィオレンティーナは選手交代が最も少ないチームです。今季30試合を消化して90人分の交代枠のうち、73人しか使っていません。(ASローマと同じ)
 
▼主審はベルティーニ氏▼
リヴォルノvsフィオレンティーナの一戦はベルティーニ主審が務めることになった。以下、今季のベルティーニ主審データです。( )内はキャリア通算の数字。
◆担当試合数:18試合(76)
◆ホームチーム勝利:6試合(37)
◆引き分け:8試合(23)
◆アウェーチーム勝利:4試合(16)
◆PK:ホーム1、アウェー2の計3個(27)
◆退場:ホーム2、アウェー1の計3人(26)
◆平均採点:5.78
◆リボルノ:1勝1分1敗
◆フィオレンティーナ:2勝4敗
 
▼ブックメーカー予想はリボルノ有利▼
英ブックメーカーのウイリアムヒルの掛け率は、リボルノ勝利が2.30倍、引き分けが2.60倍、フィオ勝利が3.25倍となっている。また、SNAI社の掛け率でもリボルノ有利で、リボルノ勝利が2.40倍、引き分けが2.30倍、フィオ勝利が3.35倍となっている。
 
▼マレスカ、キエッリーニはユーヴェへ?▼
マレスカのフィオレンティーナ残留に疑問符が付けられている。フィオレンティーナと同選手の所有権を二分するユヴェントスのルチアーノ・モッジGMが、「マレスカ?フィオレンティーナが彼をチームに引き留めるかも疑わしい」と語ったため。なお同じく所有権を二分するイタリア代表DFキエッリーニに関して同GMは先日、「呼び戻すだろう」と来季からのユヴェントス復帰を示唆している。
 
▼垣内さんのパッツィーニ評価▼
垣内一之さんの「若手有望株パッツィーニの武器」はこちらから。
 
2005.04.15
▼Number625号▼
Number625号に掲載された西部謙司さんの『ナカタというベストポジション。』がこちらで一部読むことができます。
 
▼nakata.netTV▼
昨日放映された「nakata.netTV 4月号」では、村上 龍氏と対談。久々の再会を果たした2人が、3月末に行われたW杯最終予選の核心に迫りました。そして、青山スパイラルホールで行なわれたTalk Live!では、イラン戦、バーレーン戦について振り返っていました。また、キエッリーニのインタビューもありました。
 
▼ヒデ、控えだがリラックス▼
ヒデは14日行なわれたプリマベーラとの練習試合で控え組。16日の“トスカーナ州ダービー”リボルノ戦での2試合連続ベンチスタートが確実になった。ただ、ヒデ自身は開き直っている様子で、ある同僚は「ヒデ自身は逆にリラックスしている。もうこれ以上、下はないから、元気で明るいよ」と前向きな姿勢を評価していた。
 
▼練習試合は4−0。ヒデは控え組▼
14日行なわれたプリマベーラとの練習試合は4−0で勝利。前半はキエッリーニとアリアッティ、後半はリガノとオボドが得点した。
ゾフ監督はユーヴェ戦と同様のメンバーで前半を戦った。主力が出場した前半のメンバーはセハス、マッジョ、ダイネッリ、ウイファルシ、キエッリーニ、アリアッティ、ドナデル、マレスカ、ヨルゲンセン、ファンティーニ、パッツィーニ。
ヒデは控え組として後半に出場した。ミッコリも後半に出場したが目立った活躍はできなかった。次節の先発は前半のメンバーが有力です。FWはパッツィーニがほぼ確定。もう一人はファンティーニとミッコリの間で争われる。
 
▼リガノ負傷▼
リガノが左足首を故障。本日医学的検査が行なわれる。
 
▼ミッコリ会見▼
「アキレス腱の状態はいいし、心配はしていないよ。そして治療してくれた医療スタッフに感謝しているよ。コンディションが許せばリボルノ戦には先発でプレーしたい。僕達はユーヴェ戦で見せた決意を持ってピッチに出なければならない。アウェーでも残留するためにポイントを失うことはできない。」
 
▼日程変更▼
5月1日にホームで行なわれる予定だった第34節ミラン戦は、4月30日(土)20時30分キックオフに変更された。
 
▼フィオがレデズマ獲得へ▼
コリエレ・デッロ・スポルト紙は、フィオレンティーナがレッチェのアルゼンチン人MFクリスチャン・レデズマ(22)の獲得に乗り出したと報じた。チーム強化に向け来るオフに更なる投資が見込まれるフィオレンティーナだが、同紙によると、その第一獲得目標とされるのが、このレデズマだという。また今季終了後にフロント入りが見込まれるディノ・ゾフ監督の後任候補として同紙は、ウディネーゼのルチアーノ・スパレッティ監督、現在夫人の健康問題を理由に休養中のチェザレ・プランデッリ氏の2人に絞られたと報道。その他、同紙はフロント陣の入れ替えも予想。ファブリツィオ・ルッケージGMの退団およびレッチェのパンタレオ・コルヴィーノ強化部長の招聘の可能性を報じている。ジョバンニ・ガッリ強化部長はユース年代の統括部長に就任する模様。
 
▼コッラーディも?▼
昨夏スペインのヴァレンシアに移籍した元イタリア代表FWのベルナルド・コラーディ(29)のセリエA復帰が濃厚なようだ。復帰先にはサンプドリアもしくはフィオレンティーナの名前が挙がっている。
 
▼GKも?▼
フィオレンティーナは今夏にゴールキーパーを獲得する見込みがあるようです。ルパッテッリはシーズン開幕当初は安定したプレーを見せていたが、このところ安定感を欠き控えにまわっている。もう一人のキーパーであるセーハスは、先日のユーヴェ戦で決定的なミスを犯した。フィオレンティーナのジョバンニ・ガッリ・スポーツディレクターは「我々は彼等と契約する時にミスを犯していない。2人とも優秀なキーパーだ」と語っているが、来季は新しいキーパーを獲得すると予想されている。インテルのトルド、パルマのフレイ、ウディネーゼのデ・サンクティスの名前が挙がっている。
 
2005.04.14
▼ここ最近のヒデ▼
昨日、一昨日のヒデはいつも通り精力的に練習をこなしたようです。練習では、「精力的に攻撃参加し、復調をアピールした」とのレポートがある反面、「周囲とかみ合わない」などの情報があります。こればかりは現地で練習を見てみないと分かりませんね。
 
▼13日の練習▼
13日は午前、午後の2部練習が行なわれ、12日に練習を休んだマレスカも参加した。一方、ボジノフは別メニューをこなした。午前の練習は、フィジカル中心のメニューを行ない、午後は3つのグループに分かれてクロスなどの攻撃練習を行なった。現地情報によると、ミッコリの動きが良く、完調を印象付けたそうです。ゾフ監督は次節のGKを決めかねているようです。
 
▼ボジノフ、ボローニャ戦で復帰か▼
ボジノフが4月24日のボローニャ戦で復帰を果たせる可能性が出てきた。別メニューながらすでに練習を再開、12日に受けたエコグラフ検査でも順調な回復が認められた。この調子でいけば来週始めにも全体練習に復帰し、20日の対メッシーナ戦でベンチ入り、そして24日のボローニャ戦で復帰を果たせる見込みだという。
 
▼マレスカ会見▼
「ヴェントス戦のことはもう考えず、前を向く必要がある。さもなければ、今シーズン頻繁に繰り返したミスを、僕らはまた犯すことになるだろう。つまり、いいゲームした次の試合でのミスだ。リヴォルノでは勝ち点を稼がなければいけない。
僕がフル出場したのは、ホームの対ローマ戦にまで遡る。つまり、3か月前のことだ。完全復帰できて嬉しいし、今のチームのプレイにも満足している。残りの試合も、今回のユヴェントス戦のように戦わなければいけない。1試合、1試合、大切に戦う必要がある。これこそが、A残留を勝ち取る唯一の方法だ。
スタジアムのバイオレンス問題?イタリアがイングランドのようになるのは、不可能だよ。ここ最近は一身上の問題で、そういった問題についてまったく情報を得ていなかったとはいえね。暴力的なエピソードが起こったのは知っている。でも、僕がそれについてコメントすべきではない。イタリアでスタジアムのフェンス排除を考えるのは、まだ早すぎる。イタリアには間違ったメンタリティがある。僕らイタリア人にはスポーツマン精神が欠けている。サッカーはしばしば、ピッチ以外での問題が大きくなる。
ユーヴェ戦でのスタジアムは、素晴らしい雰囲気だった。でも試合を振り返ると、満足というよりは、怒りがこみ上げてくる。だって、いいゲームをしたということは、チームにはポテンシャルがあると言うことだからね。ならば、その力を最大限に活かし、継続的に結果を出すべきだ。でもそれが出来ていないということは、僕らが偉大なチームでもなく、さらに偉大なプレイヤーでもないことを示しているのではないか。順位表もそう言っているね。
リヴォルノ?精神面でとても強いチームだ。ホームではいい結果を残している。僕らとしては、ユーヴェ戦と同じメンタリティで試合に臨む必要がある。さもなければ、すでに危うい状況が、さらに酷くなるだろう。ダービーということでも、この試合は重要だ。とにかく、僕らはすべて試合で、同じ気合で臨む必要がある」。
 
▼パルマDFボネーラを狙う▼
ラ・ナツィオーネ紙によると、フィオレンティーナがパルマのイタリア代表DFダニエレ・ボネーラ(23)獲得に向けすでに準備を進めているという。GKルパテッリの譲渡+650万ユーロ(約9億円)での獲得が噂されている。また同紙によると、フィオレンティーナはパルマの所属の元イタリア代表MFマルキオンニ、元フランス代表GKフレイ両選手にも興味を示している模様。
 
▼垣内さんのセリエAレポート▼
「フィオ、A残留のカギはメンタルケア」はこちらから進んでください。
 
2005.04.13
▼選択肢は中田英以外にない▼
某メルマガに掲載されたコラムです。
Text by Michael Church
中村俊輔か、中田英寿か? そんな議論があること自体、実は僕にも不思議でならない。
中村はテクニックがあって、夜中のスポーツ番組では見栄えもするが、本物なのは中田英だ。ここがイギリスなら、中村とアジアの年間最優秀選手に2度も輝いている中田英では比較にならない、そう言われるのがオチである。
理由はこうだ。中村はFKとCKの場面では間違いなく切り札だが、サッカーにはほかにもいろいろな要素がある。もちろん、セットプレーは試合における重要な要素で、ジーコに至っては戦術の核にしている。しかし、ワールドクラスのチームが相手にダメージを与えるのは、流れのなかでのプレーからである。俊輔を代表チームのキーマンにするなら、日本はいつまで経っても世界のトップチームと渡り合えるようにはならない。
なぜなら、流れのなかでのプレーについては、中村は世界基準に達していないからだ。スピードは足りないし、あまりに華奢で、次のプレーの選択に要する時間も長すぎる。というのも、いつでも得意な左足を使いたがるためだ。FKやCKなら、どこにボールを出すか、じっくり考える時間があるが、流れのなかではそうはいかない。
結果として、かつては日本の大きな武器のひとつだったプレースタイルは影を潜めている。トップクラスのテクニックを使い、スピーディーなゲーム展開を可能にするパスを出す、電光石火の攻撃。それこそが相手にダメージを与える、日本の武器だった。
そういうプレーをするうえで、頼りになるのが中田英である。フィジカルが強く、動きはダイナミック。クレバーで、スピードに乗った状態でも両足を使える。ジーコ監督にとって、中田英以外に司令塔の選択肢はないはずだ。
仮に中田英が試合後の記者会見で、記者たちを愚弄したとしても、何が問題だと言うのか? 下らない質問をすれば、馬鹿にされるのは当然だ。残念ながら、日本のメディアには、自らの罪深さを分かっていない人が少なくない。
一方、中村はマスコミを重んじて、記者全員と話す時間を割いているため、新聞紙上ではアイドル扱い。つねに世論が求めるものを提供したいと考えているジーコのもとでは、メディアや大衆受けのよさだけを取っても、チーム内での居場所を十分に確保できるのかもしれない。
ただ、現実にはそれだけではダメなのだ。俊輔の力量では、十分とは言えない。すべてを兼ね備えた完璧な存在により近いのは中田英の方で、中村はまだまだである。実際、日本のなかで数少ないワールドクラスの選手として、中田英の領域に迫っているのは小野伸二だけだ。
この話題は、もうこのくらいにしよう。日本には、中田英しかいないのだ。もしジーコがそのことに気付いていないのなら、リオ・デ・ジャネイロ行きの飛行機に乗って、日本にはもう戻らないことをそろそろ本気で考えた方がいいだろう。
 
Michael Church
マイケル・チャーチ。1972年、北アイルランドに生まれる。地元紙のスポーツ記者などを経て、95年から6年間『AFC NEWS』の編集に携わる。同誌編集長を務めたのちも、『footballasia.com』の編集を担当するなど、アジアを中心に取材活動を重ね、2003年2月に来日。現在は『Daily Yomiuri』に勤務し、Jリーグ、および日本代表を取材している。好きなチームはマンチェスターU。好きな選手はジョージ・ベスト
 
▼ベンチ外の危機▼
ヒデが17日のリボルノ戦でベンチから外れる可能性が出てきた。オボドが出場停止明け、ボジノフがベンチ入りした場合には登録選手枠の関係で招集されない可能性もある。もし、怪我以外でベンチ外となれば、パルマ時代の02−03年シーズン以来、2年ぶりの事態となる。また、ベンチ入りしたとしても、ユベントス戦の先発メンバーがそのまま起用される可能性が高く、出番のなかったヒデは今週も苦しい立場に立たされそうだ。また、デッラバッレ名誉会長が地元ラジオ局の取材に対応。

▼ディエゴ・デッラ・バッレ名誉会長▼
フィオレンティーナのディエゴ・デッラ・バッレ名誉会長がイタリア国営ラジオRAIで「東洋の市場は、われわれにとって重要だ」と表明。来季の日本人選手獲得に関することなのか、ヒデの経済価値に関することなのか読み取れないが、ヒデのチーム残留にも影響する発言だ。また、ヒデを含めた今季の補強や監督交代について「いくつかのミスはあったが、過去に戻っても同じ選択をするだろう」と本意が読みにくいコメントを残した。チームプランについては「あと2年でUEFA杯に出場したい」と明らかにした。
 
▼12日の練習▼
2日間の休養が明けて、12日の練習は、フィジカルコーチの指導のもと筋力トレーニング、エアロバイクなどを行ない、引き続きゾフ監督のもと戦術練習、ハーフコートでのミニゲームを行なった。マレスカは練習を休んだが、クラブによると特にに身体的問題はないとのこと。ミッコリは全てのメニューをこなした。
 
▼ボジノフ間に合わず▼
FWボジノフはX線検査による診断を受け、内転筋の状態はまだ完全でないものの、回復に向かっているとの審査結果がでた模様。内転筋腱部分が不完全らしい。ボジノフは怪我部分を補強する特別なトレーニングを続けながら、時を見計らってチーム練習に合流する予定だ。12日はフィジカルトレーニングをチームメイトと共に行なったが、その後の練習は別メニューとなった。これにより次節リボルノ戦の復帰は見送られることとなった。
 
▼パッツィーニ会見▼
「僕達は厳しい残留争いに集中し続けなければならない。次のアウェーでのリボルノ戦のことを考えるべきだ。リボルノはルカレッリを擁した素晴らしいいチームだ。土曜日のゴールは本当に美しかったよ。ユーヴェに対して最高のプレーができたよ。不幸にもユーヴェは僕達のミスをついてきた。それにキーパーのミスはサッカーの一部だよ。もうすぐボジノフが戻ってくるけど、メンバーはゾフ監督が決めることさ。残留争いは易しくない。僕達はアタランタ、ブレシアとの直接対決を残している。リボルノとの戦いも非常に難しいものだよ。重要な勝ち点を得るためにも土曜日のような戦いをしないとね。」
 
2005.04.12
ヒデのニュースがありません(T_T)
▼アンドレア・デッラ・ヴァッレ会長▼
11日朝のラジオ番組でアンドレア・デッラ・バッレ会長はユヴェントス戦ついて答えた。
「信じられないほど興奮した忘れられない一日だった。土曜の夜は街全体が3年以上もの間待っていた祭典だった。ビッグ・クラブとの大一番で、我々が勝利を手にするのも可能だったスペクタクルなゲームだったね。だが、今は降格しないように残留を果たすための戦いが待っている厳しい現実に戻らなければいけない。3年前の夏に我々がここにやってきた時には机ひとつなかった。それどころか、再出発する拠点すら無かったんだ。しかし、今はこの先の事について考え、できるだけ早く残留を果たさなければいけない。フィオレンティーナの初代会長だったエンジニアのジノ・サリーカと共にセリエC2のカテゴリーからゼロの状態で全てを建て直した。今は不安の中、街じゅうが待ち続けたゲームを戦っている。いつも、ガッツや固い決意が我々グループを目立たせた。そして、現在、最初の目標はセリエAに残り続けることだよ。」
 
▼フィオレンティーナ練習予定▼
フィオレンティーナは本日15時30分(現地時間)より練習を再開させる。また、定例会見はパッツィーニが行なう予定。水曜日は午前、午後の2部練習を行なう予定。
 
▼キエッリーニのユーヴェ復帰は?▼
ユベントスのモッジGMはフィオオレンティーナ戦について「スペクタルなゲームだった」と語り、共同保有のキエッリーニの復帰については「決断は6月まで出さない」と語った。
 
▼3トップ?▼
内転筋を故障しているFWボジノフが水曜日にエコグラフィー検査を受けることになった。11日付けのガゼッタ紙は、もしOKサインが出れば次節のリボルノ戦で3トップ(ミッコリ、パッツィーニ、ボジノフ)の布陣を組む可能性があることを示唆している。
 
2005.04.11
▼パルマに抜かれて16位▼
セリエA第30節の全ての日程を終えて、フィオレンティーナは16位に後退した。下位チームの結果は、アタランタがキエーボに3-0で勝利。シエナはレッチェとドロー、パルマがアウェーで3−1とレッジーナを下した。この結果、降格ラインまでわずかに2ポイント、最下位とは5ポイントに縮まった。下位10チームの順位は以下の通り。
11 ラツィオ 37
12 リヴォルノ 36
13 メッシーナ 36
14 レッジーナ 35
15 パルマ 33
16 フィオレンティーナ 32
17 キエーヴォ 31
18 シエーナ 30
19 アタランタ 27
20 ブレシア 27
 
▼コメント詳細▼
◆ダイネッリ:「勝ちたかった。ユーヴェ相手に3度もリードを奪った後は、皆がそう期待した。勝っていたらより士気も上がっただろし、順位にもとても重要だったはずだ。自身のフィオでのベストゲーム?いいゲーム内容だったよ。ユーヴェ戦ということでその価値はより一層、高い。ユヴェントス戦は本当に特別な味わいだよ」
◆セハス:「まず言うべきは、試合は素晴らしかったということだ。僕らはとても意気込んでいた。結果に対してはちょっと残念。でも重要なのは、ファンを楽しませたこと、そしていいゲームが出来たことだ。きょうは、僕自身が会見に出ることを望んだ。なぜなら、ミスをしたときこそ、(隠さず)顔をさらけ出す勇気を持つ必要があるからね。残念だよ。だって、DF陣は素晴らしいプレイをしたから。2つの失点シーンでの責任は、僕がすべて負うよ。でも、後ろを顧みることなく、前を向く必要がある。A残留を果たさなければいけない。このスピリットで練習を続ける必要がある」
◆ボジノフ:「これほど素晴らしくアグレッシブなチームを見たのは初めて。チームメイトのプレイにはとても満足している。これは僕に、A残留に向け大きな期待を抱かせてくれるものだ。チーム合流はいつ?一週間後になると思う。今行っている別メニューで僕の体がどう反応するか」
◆パッツィーニ:「きょうの試合は、僕のフィオでのベストゲームだった。引き分けたのは残念。だって、勝てていたら、僕らは素晴らしい満足感を得ることが出来ただろうからね。それでも、チームは最高のゲームをした。ファンの存在は僕らにとって大きな武器だった。これは、今後にポジティブな影響を及ぼすと思う」
 
▼ゾフ監督コメント▼
「勝ち点2を失った?そう言えるだろうね。なぜなら、我々は3回もリードを奪ったわけだからね。残念だよ。いつも同じようなミスを犯している。全く満足していない。セハス?GKはとてもデリケートなポジション。とにかく、ゲーム内容には満足している。もちろん、悔いは残るがね。ファンはいつものように最高だった。だから勝ってぜひ、彼らファンに感動を与えたかった。そうなれば、こんな素晴らしことはなかっただろう。選手たちにプレッシャーをかけすぎないようにして、戦争に行くわけじゃない、と説明した。実際に、試合では必要以上に熱くなる場面はなかった」
 
▼ルッケージGMコメント▼
「我々はもっとツキを得て、勝ち点3を獲得できたはずだ。我々はそれに値した。これからもこのようなプレイを継続する必要がある。ユヴェントスのようなカンピオーネが揃ったチーム相手には、素晴らしいプレイで失点を喫するのもあり得ること。とにかく、この一戦はチームの今季ベストゲームだったと思う」
 
▼カペッロ監督コメント▼
「3回も追いついたことは、今後チームに与える心理面で大きい。チームの力と意欲を証明するものだ。このフィオレンティーナには驚かなかった。試合前の会見でも、インテル戦のフィオレンティーナは素晴らしかったと言っていた。セハスのミス?決して容易なボールではなかった(最初のゴールについて)。あのタイプのボール(アディダス社の銀と黒のボール)は、決してフィオレンティーナGKの助けにならなかった。ミランはあのボールで決して試合したがらなかったと記憶している。パッツィーニ?本当に素晴らしいゴールを決めたよ。あれは決して止められないシュートだ。キエッリーニをチームに呼び戻す?(キエッリーニの所有権はフィオとユーヴェが二分する)もうちょっとしたら会見場にモッジが来るだろうから、それは彼に聞いてください。ハーフタイムでの交代は正しい選択だと思っている。勝つためにはリスクを背負わないといけない。そして、後半、我々は良いプレーをした。イブラヒモビッチは、エリア内にいるときは非常に大きな脅威となるわけだからね、だから私は怒ったんだ。彼がなぜパスを受けるために中盤まで下がらなければいけないのか、私にはまったく理解できなかった。まあでも、実のところ、彼はできるだけボールに触ること、できるだけ多くプレーに絡むのが好きなだけなんだ…」
 
▼元VIOLA選手アントニョーニのコメント▼
「ヴィオラのサポーターは非常に素晴らしかった。感謝したい。私はいつも近くに感じているよ。3対3はフィオレンティーナにとっては良い結果だと思う。いつもこのように戦えば残留争いは問題ではない。パッツィーニは非常によいプレーをした。有能な若者だよ。でも、今日は選手みんなが良いプレーをしたね。残留の可能性は大きいよ。ホームでの大事な直接対決が3試合ある。フィオレンティーナはポテンシャルの面から見ても優位だと思うよ。」
 
▼ブッフォンのコメント▼
「僕にとって輝かしい時間ではなかった。この2試合(リバプール戦、フィオレンティーナ戦)で5ゴールを許しているからね。パッツィーニのゴールは素晴らしいゴールだったよ。フィオレンティーナはいつもアドバンテージを取る。そして僕等を困難に陥れるんだ。ミランが引き分けただけに3ポイントが欲しかったんだけどね。3失点は今季初めてだけど、フィレンツェでの出来事は単に不幸であったことを願ってるよ。」
 
▼練習は火曜から▼
フィオレンティーナは火曜日から練習再開の予定。
 
2005.04.10
▼ヒデ出場機会なし▼
現地時間9日、第30節ユベントス戦が行なわれたが、ヒデの出場機会はなかった。
 
▼痛いドロー▼
ホームで行なわれた第30節ユベントス戦は3−3のドロー。フィオレンティーナは3度のリードを守りきれなかった。この結果、勝ち点1を加え、勝ち点32となった。フィオは通算7勝11分け12敗で暫定15位。明日の結果次第では降格圏に飲み込まれるかもしれない。
 
▼試合詳細▼
因縁のユベントス戦、試合前の観客席には鮮やかなイメージが浮かび上がった。観客のボルテージも高く、好ゲームが期待された。
開始2分、フィオレンティーナはCKからダイネッリがヘディングシュートを試みるが、ユベントスDFに体を寄せられ大きく枠をそれた。
続いて前半5分、ヨルゲンセンが左角度のないところからシュートを狙うがブッフォンがパンチング。しかし、クリアが小さくパッツィーニが直接頭で狙ったがこれも枠をそれた。
その後ユベントスはボールを支配。前半14分、ユベントスの左CKをカンナバーロが頭ですらし、枠をとらえるが、セーハスがきわどく掻き出した。ラインを割っているようにも見えたが…。
その直後、ドナデルが自陣右サイドから中央のファンティーニにパスを通す。ユベントスの中盤はファンティーニをフリーにしていた。ファンティーニはすかさず左エリアすぐ外にいるパッツィーニに繋ぐと、DFをかわして右足シュート!鮮やかな先制ゴールが右スミに決まった。
しかし、22分、カモラネージが左にいるデルピエロへスルーパス。ウイファルシの足に当たり、絶好の角度でデルピエロが受け、ニアサイドにシュート。GKセーハスは手には当てたが、逆を付かれたようで同点ゴールを許してしまう。
前半30分、中央を駆け上がったヨルゲンセンから右サイドのスペースにパスが出る。走り込んだアリアッティはシュート体制に入ったが、軸足が崩れてシュートを打てなかった。しかし、前半35分、再びリードを奪う。右CKがニアでクリアされ、CKを蹴ったヨルゲンセンにわたる。ヨルゲンセンは絶妙なクロスを上げ、ゴール前でフリーになっていたキエッリーニが頭で合わせて2−1とする。ユベントスはCKをクリアしてからマークのズレが生じていた。
前半39分、デルピエロがFKから同点ゴールを狙ったがセーハスがパンチングではじく。
前半ロスタイム、ファンティーニが頭で前線に流したボールをパッツィーニがDFに挟まれながらシュート。ブッフォンの指先にセーブされてしまった。そのまま前半は2対1で終了した。
後半、カペッロ監督はマークが甘かった右サイドバックのビリンデッリ、ボランチのペッソットの2人を入れ替える。
後半6分、右からのFKをブッフォンがクリアしきれず、逆サイドのヨルゲンセンがダイビングヘッド。しかし、ブッフォンはすかさず戻りキャッチした。
後半8分、イブラヒモビッチがミドルシュートを放つが、きわどく左にそれた。続いて後半9分、マッジョが左サイドへ大きくクロスを入れ、走り込んだアリアッティが頭で合わせるも、体が流れてしまいブッフォンにキャッチされてしまう。
後半14分、信じがたい光景だった。ゴールキックをヘディングですらしたボールがエリア前に転がる。キエッリーニは相手をブロック。しかし、連携が上手く取れずセーハスは小さくクリアしてしまう。拾ったのはイブラヒモビッチ。そのまま無人のゴールに流し込み同点。
後半20分、フィオレンティーナの右からのFKはトリックプレー。中央フリーの選手へ流し、前線へ。しかしパッツィーニの胸トラップは流れてしまいブッフォンにキャッチされてしまう。これまでのフィオレンティーナには見られないトリックプレーだった。また、この時間帯は最終ラインからワンタッチで繋いで攻め上がる場面もいくつか見られた。後半25分、パッツィーニに代わりミッコリが投入される。しかし、パッツィーニのプレーは良かったのだが…。
後半30分、フィオレンティーナが三度目のリードを奪う。ミッコリが倒されて得たFK。ドナデルが蹴ったFKはドンピシャリでダイネッリの頭に合い、3−2と勝ち越した。
後半32分、ヨルゲンセンとデッリ・カッリが交代。左サイドのディフェンスを強化する。残り15分でゾフ監督は逃げ切る体制に入った。
しかし、後半37分、イブラヒモビッチからパスを受けたアッピアーがヒールで流すと走り込んだイブラヒモビッチがゴール!交代したデッリ・カッリが残っておりオフサイドを取れなかった。フィオはすでに攻め手を失っていた。ボールを繋げないまま、ミッコリは孤立してしまう。
後半42分、ミッコリのFKが惜しくも右にそれた場面が精一杯の攻撃だった。
首位ユベントス相手に3ゴールを奪ったことは評価できるが、勝ち点3を取れたゲームだったと言うのが正直な感想だ。
 
得点者:パッツィーニ、キエッリーニ、ダイネッリ、デルピエロ、、イブラヒモビッチ(2)、
(フィオ−ユーヴェ)
枠内シュート:6/10−6/8
オフサイド:1−2
コーナーキック:6−5
支配率:44%−56%
イエローカード:ドナデル、マレスカ、モンテ−ロ
 
▼fiorentina.it採点▼
セーハス:4 マッジョ:6.5 ダイネッリ:7.5 ウイファルシ:6.5 キエッリーニ:7 アリアッティ:6.5 ドナデル:7 マレスカ:6 ヨルゲンセン:7− ファンティーニ:6 パッツィーニ:8 ミッコリ:採点なし デッリ・カッリ:採点なし ゾフ監督:6
 
▼管理人採点▼
セーハス:デルピエロのゴールは防げたはずだ。2失点目のクリアミスはレーマン(アーセナル)かと思ったほどだ。4
マッジョ:いくつかいいクロスが見られた。ユベントスの左サイドを押さえ込むまでには至らなかった。6
ダイネッリ:ディフェンスリーダーであることを改めて印象付けた。彼の挙げたチーム3点目でスタジアムは爆発した。7
ウイファルシ:やはりセンターバックの選手だ。6.5
キエッリーニ:この試合、わがままドリブルは影をひそめていた(笑)ディフェンスでもまずまずの貢献。セーハスとの連携ミスが痛い。ユーヴェから奪った得点は格別だろう。7
アリアッティ:よく動いた。攻め入った時のツメの甘さは仕方ないか。6
ドナデル:1点目の起点は彼から。3点目のFKもそうだが、いいボールを蹴っていた。2番目に良かったプレイヤー。7
マレスカ:前半は消えていた。フィードがやや雑な印象。後半はスルーパスなどで見せ場も作ったが、ユーヴェに一泡吹かせることはできなかった。5.5
ヨルゲンセン:少なくともミッコリよりはいいCKを蹴る。相手陣内で果敢に攻めた。6.5
ファンティーニ:ダイナミックに動いた。しかし、FWとしては危険な存在ではない。6
パッツィーニ:鮮やかなゴール、ポストプレーもよくこなした。私的にはFWのファーストチョイスだ。交代が悔やまれる。7.5
ミッコリ:採点なし
デッリ・カッリ:採点なし。しかし、スタメンをはれる選手ではない。
ゾフ監督:今日のベストプレイヤーであるパッツィーニの交代には疑問が残る。ミッコリを上手く使うてだてがなかった。5.5
 
▼パッツィーニのコメント▼
「引き分けは残念だけど、フィレンツェに来てからの僕のベストゲームだ。キャリアのうちでも美しいゴールだったよ。これは未来に向けての出発点だよ。交代について?モンテ−ロとぶつかって倒れたんだ。でもすぐによくなったから入ろうとしたんだけど、ゾフ監督の選択だから議論はしないよ。」
 
▼ボジノフのコメント▼
試合を観戦したボジノフは「いままでこんなにアグレッシブなフィオレンティーナを見たことがなかった。」とコメントした。
 
▼セーハスのコメント▼
「引き分けは残念だけど、美しいショーだったよ。チームが良いプレーをしたことが重要だ。僕はミスをしてはいけなかった。二つの失点場面は僕の責任だ。でも、今日のスピリットを持って前を向いていかなければならない。」
 
▼ダイネッリのコメント▼
「勝利を願っていた。ユベントスに対して3度のリードを奪ったのだから、順位表の意味でも勝ちたかった。僕のベストゲームだよ。」
 
▼デッラ・バッレ会長コメント▼
「選手とサポーターに感謝したい。我々は偉大なチームを止めたんだ。ブッフォンは今季3点も失ったことはなかったが、我々は奪った。フィオレンティーナは9月に設立されたチームだし、最初の年だと考えている。」
 
2005.04.09
休日出勤で更新が遅れましたm(__)m週末はいつも遅いんだけどね(^_^;)
▼4月3日はワイナリー▼
久しぶりの休日となった4月3日、ヒデはワイナリーに出かけたようです。「nakata.netTV」の番組対談のためにフィレンツェを訪問している村上龍さんも一緒だったようです。ということは、nakata.netTV 4月号は村上龍さんとの対談かな。
 
▼最終調整▼
8日午後、フィオレンティーナは最終調整を行った。最終調整にはアンドレア・デッラ・バッレ会長も訪れ、練習を手伝ったようです。
 
▼ヨルゲンセンのコメント▼
ヨルゲンセンがラ・ナツィオーネ紙に以下のように語った。
「僕らは降格ゾーンから抜け出すために、勝ち点を獲得すべきだということを考えないようにしなければいかない。もしそれが出来たら、僕らの思うようなゲームが出来るだろう。だってホームゲームでは、力強いファンが味方についているいしね。けが?このことをはっきりさせよう。対インテル戦で、僕はそれほど状態は悪くなかった。金曜日にすでに足に問題を抱えていた。金曜日も決して状態は良くなかった。一方、土曜日はすでに問題はなかった。でも、日曜日に再び痛みを感じたんだ。ボールを蹴ることが出来なかった。だからプレイしなかったんだ。その直後に代表でプレイしたのは奇跡?奇跡ではないよ。マッサージ師のお陰で完治したんだ。今はプレイする準備が出来ている。それだけのこと。ユーヴェ戦のポジション?こう言うことにしよう。部分的に僕の好きなポジションでプレイする、とね。どの選手に期待?誰かひとりの名前を挙げるのは容易ではなし、正しくないと思う。とにかく、誰かひとりの名前を挙げなければいけないとしたら、僕はウィファルシの名前を挙げるよ。見た感じ、彼は好調のようだ。ケガから完全に復活したようだね。意気込みを感じる。それに、彼がもし主役を演じるとなれば、それはユヴェントスがゴールにあまり接近できなかったということになるだろうからね」
 
また、7日の会見では以下のように語った。
「この街では今度のゲームだけに注目が集まっている。だから、僕はこのゲームが待ち遠しくてしかたないんだ。ヴィオラ・サポーターや街全体にとってのビッグイベントになるだろうね。いろんな意味で非常に大きな価値のあるこのゲームを待つため、緊張感の高いこの一週間を過ごしてきた。今シーズンは怪我のために多くの期間を棒に振った。でも、今は残り9試合、持続性を持ちながらいい形でプレーできるよう願っている。何よりもまず、ユヴェントス戦でいいプレーがしたいね。強くて、組織力があり、組み立てのうまいチームだ。彼らはリヴァプール戦を終えたばかりだという有利を僕たちは生かし、チャンピオンズ・リーグの第2戦目を来週の水曜日に控えた彼らが何人かの選手を休ませ、多くのエネルギーを費やさないよう期待している。とはいうものの、彼らだってこの試合にかける意気込みはすごいだろうから勝利以外は何も考えないようにしておこう。カギとなる戦術はどれなのかという事だけが重要ではない。いずれにしても、おそらく両チームとも4−4−2の布陣で臨む事になるだろう。なかでも、両サイドでの争いが多くなるだろうね。このゾーンで優位に立った方のチームがゲームをモノにできるんじゃないかな。ここ最近はミッコリの姿をあまり見かけていないけど、彼がゲームで活躍できる事を願う。短時間の出場に留まった昨日の練習試合を見ても、90分間フルでの出場は無理だろう。だが、少なくとも30分間いてくれれば彼の攻撃力や、フリーキックのような彼の武器は頼りになるよ。」
 
▼ゾフ監督コメント▼
8日、ゾフ監督が会見で以下のように語った。
「今週、ミッコリはあまり練習に参加できなかった。ベンチからスタートさせ、後半のリズムが出てきた時点、相手ディフェンスが疲れてきた時点で彼を投入するのが当然の起用方法だろう。しかし、決定するまでもう一日必要だと思う。彼を最初から使わなかったとしたらファンティーニに任せるよ。大きな満足感を与えてくれる一戦だ。しかし、ミスをなるべく減らしてゲームを進めていかなければならない。街全体がこのゲームを待ち望み、いい意味での緊張感が張り詰めている。ユヴェントスはチャンピオンズ・リーグの試合の影響が出たり、何人かの選手を休ませるとは思わない。ユヴェントスのような力のある相手では苦戦するだろう。もし、彼らが何人かのレギュラーを欠いたとしても、代わりの選手が十分にその役割を果たすに違いない。3週間の休みが吉と出るか凶と出るかは分からない。予想が私たちにとって不利だと出ているのは間違いないが、そうは言っても、ホーム・ゲームであることと我々の勝利への欲求がそれを覆させるのも事実だよ。」
 
▼観客動員新記録▼
今夜のユベントス戦の入場チケットが45,614枚売れているようだ。動員順位については4月2日付けの記事を見てください。
 
▼フィオ、ユーヴェ徹底比較&データいろいろ▼
4月1日、2日付けの記事を見てください。
 
▼SNAI予想オッズ▼
イギリスブックメーカーのSNAIによると、フィオレンティーナの勝利は4.30倍、引き分けは3.10倍、ユベントスの勝利は1.75倍となっており、圧倒的にユベントス有利だ。また、ウイリアムヒルによる予想は順に、5.00倍、3.00倍、1.70倍となっている。
 
▼ボジノフ▼
内転筋の怪我で戦列離脱中のFWボジノフが7日、約1月半ぶりにランニングを再開させ、順調に回復していることをアピールした。
 
▼カペッロ監督コメント▼
「トレセゲは足首に問題を抱えているから招集しなかった。DF陣に関しても、ちょっとした緊急事態に陥っている。フェラーラとゼビナが故障で起用できない。ここ数日では3バックを試したが、まだ決めかねている。ペソット?起用したときは常にいいプレイをしている。でも、まだフォーメーションに関していくつかの疑問が残っている。残念なことに、代表招集により何人かはそのツケを払わされた。例えば、エメルソンはトップコンディションにない。我々は今、(欧州CLのことは考えず)フィオレンティーナのことだけ考えるべきだろう。この試合は我々にとってとても重要だ。集中力を研ぎ澄ましてピッチに向かう必要がある。リバプールでのミスを繰り返すべきではない。アンフィールドで我々は、ゲームへのアプローチを失敗した。でもイングランドでは、敵意ある雰囲気はなかった。敵ファンは、自らのチームをサポートするだけだった。一方、フィレンツェでは、過去もそうだったように、敵意に満ちた雰囲気が少しはあると思う。チームは今、いい状態にある。いいイメージを持っている。でも、我々は細心の注意を払う必要がある。なぜなら、フィオレンティーナは常に、ビッグクラブに対していいゲームをするからだ。ゾフ?ゾフは私の友人だ。電話もするし、ローマにいるときは頻繁に会った。(サッカー界にとって)重要な人物だ」。
 
▼フィオ名誉会長、代理人ブランキーニが視察▼
フィオレンティーナのディエゴ・デッラ・バッレ名誉会長とヒデの代理人ブランキーニ氏が長谷部(浦和)視察する予定だそうだ。ブランキーニ氏は日本選手に強い興味を示している。来日目的に特定選手の名前は挙がっていないが、東京VのFW森本貴幸(16)ら若手に熱い視線を注ぐことになりそうだ。また、サニーサイドアップの次原悦子社長は「うちは中田英寿に代わる日本のサッカー界を背負って立てる後継者を探している。幸いブランキーニとの関係もある。世界で活躍できるチャンスもある」と若手の発掘をしたい構えだ。さすがヒデが「最も怖い」と言う次原社長だ(笑)
 
▼雑誌ネタ▼
フライデー4月22日号:『W杯アジア最終予選「ジーコ・ジャパンはもうまったく怖くない!」』
AERA4月11日号:『伊東武彦の2006年W杯報告/ジーコ強運もアウエーでは?』
◆週刊ポスト4月15日号:『作家の目/カリスマは何処へ行くのか』
週刊現代4月16日号:『ヒデと俊輔「大ゲンカ」−バーレーン戦、チーム崩壊のピンチ!』
◆読売ウィークリー4月17日号:『サッカー観戦力/バーレーン戦でチームは機能、予選突破の形が見えた』
 
2005.04.08
▼ヒデMail▼
昨日付けで「日本代表…。」が到着しています。代表に関する細かい話は抜きにして、常識的なことを語っています。しかし、一部メディアでは「代表辞退も」という見出しで報道されています。メールはこちら
 
▼雑誌ネタ▼
◆Number625号「創刊25周年特別編集 彼らの証言。W杯最終予選完全詳報」に、宮本恒靖の「ヒデと二人で話したいろんなこと」という記事あり。また、西部謙司氏による「ナカタというベストポジション」という記事があります。
◆SPORTS Yeah!115号の表紙は顔をしかめるヒデです。こちら
 
▼2得点の起点に▼
6日に行なわれたプリマベーラとの練習試合で、ヒデは後半の7得点中、スルーパスで2点の起点となる活躍を見せた。
 
▼スタメン予想▼
明日のユベントス戦、フィオレンティーナは4-4-2システムで臨むようです。出場が期待されたミッコリはベンチスタートとなる見込みで、途中出場でも25-30分間の出場になりそうです。2トップはパッツィーニとファンティーニでしょう。予想スタメンは以下の通り。
(4-4-2)
GK:Cejas
DF:Maggio、Ujfalusi、Dainelli、Chiellini
MF:Ariatti、Donadel、Maresca、Jorgensen
FW:Fantini、Pazzini
 
▼ヨルゲンセン▼
「僕達はチャンピオンズリーグでリバプールが最初の20分間で見せたようなプレーをしなければならない。」
 
2005.04.07
▼5日のヒデ▼
ヒデは、5日の2部練習後にはコーチと約20メートルのロングパスの居残り練習を行って気合を見せた。その横ではヨルゲンセンがFKの練習を行い、ゾフ監督が見つめていた。
 
▼6日の練習試合は控え組▼
ヒデは6日のユース練習試合で控え組のボランチとして後半から出場。次戦9日のユベントス戦(ホーム)でのベンチスタートが濃厚となった。主力組のMF陣にはヨルゲンセン、マレスカ、アリアッティ、ドナデルが入った。
 
▼練習試合結果▼
プリマベーラとの練習試合は13−0で勝利。主力組が先発した前半は6−0だった。得点はオウンゴール、ヨルゲンセン、ファンティーニ、ドナデル、パッツィーニの2得点だった。控え組がプレーした後半はミッコリが出場。特に痛みの訴えもなくプレーしたようだ。しかしミッコリはユベントス戦ではベンチスタートの見込みだ。後半の得点は、リガノの4得点、オボド、ミッコリ、ピアンジェレッリが得点を挙げた。尚、ユベントス戦で先発が予想される主力組みは以下の通り。
 
主力組メンバー:セーハス、マッジョ、ダイネッリ、ウイファルシ、キエッリーニ、アリアッティ、ドナデル、マレスカ、ヨルゲンセン、ファンティーニ、パッツィーニ
 
▼ドナデル会見▼
「街やヴィオラ・サポーターから大きな情熱を感じる注目の一戦だ。ミラノ・ダービーよりも熱くなってるね。ユヴェントスは多くのゲームをこなすことに慣れているから、土曜日の試合にチャンピオンズ・リーグでの試合の影響が出るとは思えないね。昨夜のゲームでリヴァプールが前半の20分間に見せたようなプレーを僕たちもできるかどうかは分からない。僕たちは別のチームだからね。とは言っても、まさしく“レッズ”(リヴァプール)がやったようにリズム良く、アグレッシブに試合を進める必要があるよ。フィオレンティーナ対ユヴェントスはミラノ・ダービーよりも注目度が高いと思う。みんなが待ち望み、サッカー選手なら誰だってゲームに参加したいと思う一戦だ。はっきりしている事は僕たち自身の事だ。このような機会に巡り合えて僕は嬉しいよ。僕は街や環境に心を奪われつつある。しかし、残りは9試合だから残留することだけを考えよう。その後、その他の事を考える時間があるだろう。何人か万全の状態でない選手を抱えながらユヴェントスはフィレンツェにやってくる可能性がある。相手チームで誰を外したい?ユヴェントスではブッフォンを外したいね。なぜなら、ゴールしやすくなるから。」
 
▼リボルノDFバルガスに興味▼
フィオレンティーナはリボルノに所属するDFバルガスをリストアップしていると、5日付の地元紙が報じた。
バルガスは99〜02年途中までレジーナに所属し中村俊輔とともにプレーしていた。身体能力が高く、1対1の守備には定評がある。
 
▼リーベルプレートMFマスチェラーノに興味▼
フィオレンティーナはリーベルのMFマスチェラーノに興味を持っているようだ。マスチェラーノはアテネ五輪でアルゼンチン代表として活躍、コリンチャンスへの移籍話が決裂し、欧州への移籍が噂されている。彼のアイドルがバティストゥータであることもあり、フィオレンティーナに興味を持つことも考えられるが、代理人はスペイン(レアル・マドリー、デポルティーボ)を訪れているとの報道もある。アーセナル、チェルシー、インテル、ユベントスなども興味を持っているようだ。

▼サッカーマガジン▼
週刊サッカーマガジン4月19日号に「緊急チェック-ジーコ監督&中田英寿論」があります。こちら
 
2005.04.06
▼4日のヒデ▼
練習が再開された4日、ヒデは疲れがたまっているのか、9対9のミニゲームでは動きにキレを欠き、パスミスなどを連発したそうだ。
 
▼ヒデの居場所▼
週刊サッカーダイジェスト4月19日号に「中田英寿×中村俊輔-ダブルNの関係&HIDEの居場所」という記事があります。目次はこちら
 
▼5日の練習▼
5日のフィオレンティーナは、午前・午後の2部練習を行なった。午前は室内でフィジカルトレーニングを行い、午後はピッチに出て戦術・技術練習、ミニゲームを行なった。
 
▼本日は調整マッチ▼
本日6日の午後15時30分より(現地時間)、フィオレンティーナはプリマベーラ(19歳以下のチーム)と練習試合を行うことになった。なおチームは同日午前にも練習を行う予定となっている。
 
▼ミッコリ復帰か?▼
アキレス腱を傷めているミッコリが、9日のユヴェントス戦で復帰できる可能性が高まっている。5日朝に回復状態を確認するため再度エコグラフ検査を受けた。結果は同日午後にならないと分からないというが、検査後にはアルテミオ・フランキでチームメイトとともにランニングを再開、午後の練習では別メニューながらもピッチに出て体を動かした。チームドクターは注意が必要と判断しているが、金曜日の最終調整の後に決定が下されるだろう。
 
▼ボジノフ▼
内転筋を傷めているボジノフは回復まで、あと約2週間を要する見込み。現在はピッチ上で別メニューをこなしている。
 
▼ダイネッリ会見▼
「残留レースに勝つためにはできるだけ早く勝ち点40にたどり着かなければいけない。土曜の一戦を前に集中力が欠ける事は絶対にないよ。それどころか、おそらく、すぐにでも試合をする方がよかった。なぜなら、僕たちは戦闘モードに入っていたからね。しかし、ローマ法王に敬意を表してリーグ戦を中止したのは正しい決断だった。ミッコリはプレーしたがってるし、ピッチに復帰するため、また、特別な雰囲気を感じるこの試合に間に合わせるために必死にがんばってるよ。いずれにしても、監督たちは予定外に離脱した選手たちを起用できると計算していないだろう。ピッチに立つ選手は勝利のために全力を尽くす事に疑いは無い。獲得すべき勝ち点3は非常に重要なものとなるだろうね。」
 
▼バッジョが語る▼
かつてフィオレンティーナに所属したロベルト・バッジョが両古巣対決であるフィオレンティーナvsユヴェントス戦についてコメントした。バッジョは5日付けのコリエレ・デッロ・スポルト紙に、「フィオレンティーナvsユヴェントス戦は、フィレンツェの試合だった。フィエーゾレ(熱狂的なファンが集うゴール裏)のみんながそう感じていたし、ユーヴェのファンもそう感じていた。まさにダービーのようだ。だから、試合の予想は不可能だよ」と語った。
 
▼ルッケージGMがローマへ?▼
フィオレンティーナのファブリツィオ・ルッケージGMが、来季から古巣ローマに復帰する可能性が出てきた。ローマの地元紙「イル・メッサジェーロ」が報じるところによると、ローマは現在、フロント陣の再編成を計画しており、00−01シーズンにチームに13年ぶりのスクデットをもたらした同氏を呼び戻すことを画策しているという。ローマは先日、フランコ・バルディーニ強化部長がチームを去ったばかり。なおルッケージGMとフィオレンティーナとの契約は2006年まで。ちなみにルッケージを失う可能性のあるフィオは、後任としてレッチェのパンタレオ・コルヴィーノ強化部長の招聘を狙っている模様。
 
▼U-20招集▼
フィオレンティーナDFアクィランティがU-20イタリア代表に召集された。U-20イタリア代表は4月12日にロシアと親善試合を戦う。
 
2005.04.05
▼練習再開▼
フィオレンティーナは予定を変更して4日午後15時30より練習再開した。エアロバイクやランニング、筋力トレーニングを行ない、その後にミニゲームを行なった。ミニゲームにはウイファルシ、ヴィアリ、ドナデル、ヨルゲンセン、ピアンジェレッリは怪我を警戒して参加しなかった。9対9のミニゲームのチーム分けは以下の通り。
チームA:セーハス、マッジョ、サヴィーニ、エルゲラ、ダイネッリ、ギグー、中田、オボド、パッツィーニ
チームB:ルパテッリ、ディ・リービオ、アクィランティ、デッリ・カッリ、キエッリーニ、マレスカ、アリアッティ、ファンティーニ、リガノ
 
▼ボジノフ▼
内転筋を故障しているボジノフは別メニューで調整。回復状況はいいようだ。
 
▼ミッコリ▼
アキレス腱痛で戦列を離れているミッコリは、5日に再度エコグラフ検査を受ける予定で、その結果が良好なら練習をすぐに再開させ、ユヴェントス戦出場に向けて調整を行うという。9日の対ユヴェントス戦で復帰を果たす可能性が出てきた。
 
▼審判は変更なし▼
第30節の全10カードが1週間延期されたセリエAだが、各カードの審判団は、すでに予定されていた各氏が務めるという。従って、フィオレンティーナvsユヴェントス戦の主審はコッリーナ氏が笛を吹くことになる。
 
▼ボローニャがヒデと大久保獲得へ?▼
ボローニャが大久保嘉人(マジョルカ)の獲得に乗り出すと4日付のコリエレ・デロ・スポルト紙が報じた。すでに獲得を熱望しているヒデと合わせて、日本人選手2人を同時に狙うのだろうか? 同紙によると大久保獲りに乗り気なのはボローニャの筆頭株主であるジョゼッペ・ガッゾーニ氏。「日本市場でわれわれが誰かを狙っているのは確かだ。日本人獲得はクラブが歩むべき道と確信している。」と明言。また、ボローニャのマッツォーネ監督はかねてからヒデの復帰を希望。移籍金が発生しないレンタルで再び獲得に動くと報じた。しかしEU外選手枠の問題で2人同時獲得は現状では難しいだろう。同紙は「ナカムラやナカタよりも獲得に動いているのはヨシト・オオクボだ」と結論づけた。また、マネージャーのレナート・チポリーニはここ数週間で、イタリアへ招くだけの価値があると思われる7人のJリーガーのビデオを観たという。大久保の他にも、16歳のFW森本(東京V)、U―20日本代表FW平山(筑波大)の名前が挙がっている。
 
2005.04.04
関連のニュースが少ないです。
▼フィオの予定▼
フィオレンティーナの練習は2日間休み。土曜のユベントス戦に向けて、火曜日から練習が再開される。
 
▼サポーター激怒▼
ユベントス戦の延期を知らなかったフィオレンティーナのサポーターが、試合会場のアルテミオ・フランキで怒りをあらわにした。デッラ・バッレ会長は「延期の決定は正しいが、もっと早く決定できたはず」と試合当日に延期を決断したイタリア五輪委を批判した。ユベントス戦は9日に行われることになったが、1週間遅れたことにより、アキレス腱を痛めていたFWミッコリが復帰する可能性が出てきた。
 
2005.04.03
▼セリエA自粛▼
イタリア・オリンピック委員会は2日、ローマ法王の深刻な病状に対して自粛の意を表し、2、3日に予定されていたイタリア国内でのすべてのプロスポーツ大会を延期すると発表した。ジョバンニ・ペトルッキ会長は「最新の容態報告からすると法王の死は避けられそうになく、差し迫っている状況。選手、コーチ、ファンの心情を尊重し、すべての活動を延期するように決めた」と語った。
 
▼ローマ法王死去▼
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世(84)が2日午後9時37分(日本時間3日午前4時37分)、死去した。バチカンのナバロ報道官は「聖なる父が今晩9時37分に召された。我らが愛する聖なる父、ヨハネ・パウロ2世は神の御許に戻った。祈りを捧げましょう」と声明を読み上げた。法王は、キリスト教各派との和解や「異なる宗教との対話」を促進、平和の尊さを説き続けた。旧ソ連や東欧の民主化、平和外交に大きな足跡を残した。哀悼の意を表したいと思います。
 
▼ヒデとローマ法王▼
懐かしい写真です。こちら
 
▼日程変更▼
2日に行なわれ予定だった第30節ユベントス戦は、4月9日20時30分(日本時間10日午前3時30分)にキックオフされることになった。また、第31節アウェーのリボルノ戦は17日15時(日本時間22時)より行なわれる。第32節メッシーナ戦はミッドウィークの20日20時30分(日本時間21日午前3時30分)に行われることになった。
 
▼ディ・リービオのコメント▼
試合中止の決定をうけて、フィオレンティーナのディ・リービオは「グラウンドに出ることを考えるのは不可能だった。五輪委員会は最も正しい決定をしたと確信している」と語り、また、チームを代表して「今はあらゆる人々が心を揺さぶられており、こういう時にスポーツの話をするのは正しいとは思えなかった。法王の健康状態のため、世界中がとても不安な思いで今の時間を過ごしている。それはフィオレンティーナも同じだ」とコメントした。
 
▼その他関係者コメント▼
◆ミラン・アンチェロッティ監督は、1日の段階で「やめるのが正しい」と中止を呼び掛け、「カトリック圏かどうかにかかわらず、世界中が法王のことを心配している。世界をより良くするために本当に多くのことをしてくれた人物のために、試合を中止するのは義務だと言える。賢明な決定だ」と語った。
◆ミラン・主将マルディーニ:「今のような苦しい時期には正しい決定だと思う。ヨハネ・パウロ2世はスポーツとの結び付きがとても強い法王だったし、自身もいくつかのスポーツを経験していた。間違いなく特別な人物だ。喪失感は大きい。いずれにしても、法王はとても落ち着いて、強い気持ちを持ってこの瞬間を迎えたと思う。あらゆる人にとって模範的だ」
◆ユベントス・カペッロ監督:「法王は敬意に値する」
◆ユベントス・モッジSD:「正しい決定だ。だが、昨日のうちに決めるべきだった。法王は偉大な人物であり、人々の敬意に値する。スポーツに親近感を持った法王?彼はいつもあらゆる人々に親近感を持っていた。人類全体のためにすべてをささげてくれた。今回の決定は正しいと思う。」
◆レッジーナ・マッツァーリ監督:「試合を中止するに至った理由には同意する。法王に対する愛情と敬意のしるしとしてスポーツを中止するというのは正しいと思う。競技の面でも、プレーをするのに理想的な状況ではない。試合に向けて、いい準備をしていた。気持ちは高まっていたが、今のように苦しく悲しい時にはそういったことは問題にならない」
◆ラツィオ・パパドプーロ監督:「もっと早く分かったほうが良かったが、中止は妥当だ」とコメントした。
◆ラツィオ・ディカーニオ:「偉大な人物である法王に対して、スポーツ界のとる行動として最も妥当で正しいものだと思う。法王は苦しみながらも人々の道徳的な模範となり、異なっていたものを一つにまとめることで世界にその足跡を残した」
◆カリアリ・アッリゴーニ監督:「中止の決定は妥当だと思う。五輪委員会による決定であり、これでいいだろう」
◆カリアリ・主将ゾラ:「僕らはみんな心を痛めている。祈りながら続報を待っているところだ。スポーツを中止するというのは正しい決定だ。人生にはサッカーより大事な、より優先すべきことがある」
 
▼2日のフィオ▼
試合当日に試合の中止が決まったこともあって、フィオレンティーナの選手は集合していた試合会場で非公開練習を行なった。
 
▼雑誌ネタ▼
ヒデ関連の記事等が掲載されている雑誌です。
Number PLUS≫:25周年傑作写真選に懐かしいヒデの写真が数枚掲載されています。
フライデー4月15日号≫:『ヒデ&俊輔<共存>しか「ドイツでは勝てないっ」』
週刊文春4月7日号≫:『日本代表予選突破の障害はやっぱり「ジーコ」と「中田英」』
SPA!4月5日号≫:『バーレーン戦は、ジーコだけでなく中田にとっても進退を懸けた一戦に』、『今週の顔』にもヒデ掲載。
フラッシュ4月12日号≫:『中田ヒデが吐露した「ジーコの問題点」−イラン戦完敗の原因が判った』
≪週刊現代4月9日号≫:『ジーコよ、ヒデではなく小野でW杯獲れッ−イラン戦の後はバーレーン』
 
2005.04.02
▼最終調整▼
1日、フィオレンティーナは2日のユベントス戦(日本時間3日午前1時)に向けて10時半から最終調整を行なった。ヒデは日本との移動の疲れも見せず、軽いジョギングの後のミニゲームでは控え組に振り分けられたものの、精力的に動きいた。居残りでトレーナーとパス練習をするなど積極性も見せた。
 
▼ゾフ監督▼
ゾフ監督は1日の練習後、ヒデについて「ナカタは紅白戦ではいい動きをみせていた。特別なことがない限り、今日のメンバーで行くと思う。」と話しており、出場機会があったとしても途中出場だろう。
 
▼会長が激励▼
1日の練習にアンドレア・デッラ・バッレ会長が激励に訪れた。同会長は報道陣の質問に「中田はプロ意識の高い選手だ。残り9試合で今までの不調ぶりを挽回してほしい」と奮起を期待していた。また、日本代表のW杯予選の映像を取り寄せたこと明かし「今日の午後に見るよ」と話した。
 
▼予想先発▼
フィオレンティーナはボジノフ、ミッコリの両選手、更にはMFオボドとDFビアリが累積警告のため出場停止だ。各国代表に召集された選手のうち、ウイファルシはセンターバック、ヨルゲンセンは左MFでの先発が予想されている。ヒデは残念ながらベンチスタートとなりそうだ。予想先発は以下の通り。
(4−4−2)
GK:1セハス
DF:25マッジョ、21ウィファルシ、3ダイネッリ、4キエッリーニ
MF:8アリアッティ、16ドナデル、14マレスカ、15ヨルゲンセン、
FW:20パッツィーニ、76ファンティーニ
(ベンチ:22ルパテッリ、33デッリカッリ、19サヴィーニ、44ピアンジェレッリ、10中田、9リガノ)
 
▼トレセゲとザラジェタ両FWが欠場へ▼
ユヴェントスのフランス代表FWトレゼゲとウルグアイ代表FWザラジェタが2日の対フィオレンティーナ戦を欠場する可能性が高まった。両者とも各代表戦で負ったけがが原因。トレゼゲは足首、ザラジェタは腰にそれぞれ問題を抱えているらしい。
 
▼ユベントス予想スタメン▼
(4−4−2)
GK:1ブッフォン
DF:27ゼビナ、21テュラム、28カンナヴァーロ、19ザンブロッタ
MF:16カモラネージ、8エメルソン、20ブラージ、11ネドヴェド
FW:9イブラヒモビッチ、10デルピエロ
 
▼観客動員数記録更新▼
フィオンレティーナが、2日にアルテミオ・フランキで行われる対ユヴェントス戦で観客動員数の記録を更新する可能性が高まった。これまでの記録は2004年11月7日のインテル戦で記録した43708人だが、今回は前売りの売り上げ状況からそれ上回る45000人の動員が見込まれている。以下、観客動員記録順位です。
1位:Fiorentina - Juventus 05年4月2日-45.000人(予想)
2位:Fiorentina - Inter 04年11月7日-43.708人
3位:Fiorentina - Barcellona 96/97シーズン-43.588人
4位:Fiorentina - Perugia 04年6月20日-42. 599人
5位:Fiorentina - Juventus 94/95シーズン-42.512人
 
▼主審はコッリーナさん▼
フィオレンティーナvsユヴェントスの一戦は、ピエルイージ・コッリーナ氏が主審を務めることが決定した。
 
▼データいろいろ▼
◆フィオレンティーナはここ最近の5試合(リーグ、イタリア杯)で9得点を挙げている。無得点は2月20日のシエナ戦以来ない。
◆プロ通算17ゴールのパッツィーニは4月に多くの得点(3得点)を挙げている。(9月、10月も同様)
◆ヒデはユベントス戦で通算5得点。98/99ペルージャ時代に2得点 (Perugia-Juventus 3-4)、00/01ローマ時代に1得点(Juventus-Roma 2-2)、02/03パルマ時代のイタリア杯で1得点(Juventus-Parma 2-1)、03/04パルマ時代に1得点(Juventus-Parma 2-2)
◆ヒデは白黒ユニホームとの対戦は31回を数える。
◆フィオレンティーナは13試合連続失点中。無失点に抑えたのは昨年12月19日のキエーボ戦までさかのぼる。
◆ユベントスのDFフェッラーラは今日出場すればセリエA500試合出場となる。
◆ユベントスは今季、唯一PKを取られていないチーム。PKを取られたのは03/04シーズンの4月4日のインテル戦で、それ以来35試合PKは取られていない。
◆今季ユベントスは退場者を2人しか出していない。(エメルソンとオリヴェイラ)
◆デル・ピエロはここまで8試合で決勝点を挙げており、勝ち点24を稼いでいる。
◆ゾフ監督の4月の成績は通算15勝9分7敗、カペッロ監督の4月通算は21勝22分8敗。平均獲得ポイントはゾフ監督がわずかに上回っている。
◆ゾフvsカペッロは通算4分3敗と圧倒的にカペッロが勝ち越している。
◆ゾフ対ユベントスは通算3勝5分2敗と勝ち越している。
◆カペッロ対フィオレンティーナは通算11勝4分3敗とカペッロが大きく勝ち越している。
◆ホームでのユベントス戦は73試合29勝27分17敗。得点103、失点76と勝ち越している。
◆ホーム、アウェーこだわらなければ、対戦成績はフィオレンティーナの35勝45分64敗。163得点231失点。
◆1998年以来、ホームでユベントスに勝利していない。
 
2005.04.01
もう4月。新たなスタートをきる方もいるのでしょうね。
▼ヒデ離日▼
31日、ヒデがイタリアへ向かった。ジーンズ、革ジャン姿にサングラスをかけ、パリ行きJAL便で成田空港を出発した。空港構内では前方に3人、後方に1人、計4人の警備員が同行した。中田浩と同便だったようです。
 
▼モンドニコ元監督▼
フィオレンティーナの元監督モンドニコ氏は「私にとっては代表で2試合フル出場したことなど当然。本命馬がロバに変わることはありえないんだ」と重用したヒデの実力を再評価するコメントを残した。
 
▼マレスカ会見▼
31日、マレスカが会見を行なった。
「ここ数ヶ月間、僕にとってあまりいい事はなかった。でも、僕はフィレンツェを選んだんだ。今は元気だし、僕に起こったことは強いつながりを築くための痛みにしか過ぎないよ。周りの雰囲気から今度のゲームは非常に特別なものだと感じるね。僕にとっても魅力ある試合だ。他のメンバーと同じく僕は元ユーヴェの選手。しかし、肝心なのは結果を出すことだ。僕は試合で逃げたことなんて一度もないし、今回も絶対にしない。単に、ピッチでチームに貢献したいだけだ。なぜなら、僕は調子も良くなり、100%の状態なら以前のようにベストを尽くせるからね。この数ヶ月間、僕は沈黙を保った。というのも、重要なのはフィオレンティーナで、僕は怪我をしていからね。今は復帰して2週間になり、いいプレーを見せるつもりだ。ユーヴェのオーナーや元チームメイトに挨拶し、感謝するよ。だが、サッカー選手として僕を信用しなかった人にそうするつもりはない。僕はユベントスで幸せだったし、僕なりの貢献をしたと思っている。でも、彼等は約束を守らなかったんだ。僕は悲しかった。僕はもう過去のことは忘れる必要がある。僕はフィレンツェで落ち着いているし、チームのために僕の最高のものを提供したいね。」
 
▼先発予想▼
31日付けのガゼッタ紙によると、ゾフ監督は土曜日のユベントス戦に4-4-2で挑むようだ。DFラインでは代表チームから戻ってくるウイファルシの先発は濃厚。中盤は左右にディ・リービオとアリアッティ、前線のパッツィーニの相棒にはヨルゲンセン、リガノ、ファンティーニのいずれかが起用されるだろうが、スピードの面でファンティーニの先発が有力だと見ている。ヒデはベンチスタートと予想されている。予想先発は以下の通り。
(4-4-2)
Cejas
Delli Carri
Ujfalusi
Dainelli
Chiellini
Ariatti
Donadel
Maresca
Di Livio
Fantini
Pazzini
(出場停止)
Obodo, Viali
 
▼ミッコリ&ボジノフ▼
アキレス腱を傷めているミッコリは土曜日のユベントス戦での出場を希望しているが、復帰は4月10日、第31節のアウェー、リボルノ戦となりそうだ。また、すでにランニングを開始しているボジノフは、その2週間後の4月24日のボローニャ戦の復帰が見込まれている。
 
▼カモラネージのコメント▼
ユベントスMFカモラネージは、「フィオレンティーナは強いチームだ。彼等は前半戦の戦いでそれを見せた。しかし、ミッコリとオボド抜きで戦わなければならない。特にミッコリは素晴らしい選手だ。僕達は彼の不在でアドバンテージを得るだろう。」とコメントした。
 
▼フィオ-ユーヴェ徹底比較▼(フィオ-ユーヴェの順で掲載)
勝ち点:31-66
順位:15-2
1試合平均勝ち点:1.07-2.28
総得点:31-47
1試合平均得点:1.07-1.62
総シュート数:289-364
枠内シュート率:44%-43%
総パス数:10912-12623
パス成功率:75%-78%
総クロス数:688-761
クロス成功率:19%-26%
総失点:40-16
1試合平均失点:1.38-0.55
無失点試合数:6-16
被シュート数:355-300
失点/シュート率:11%-5%
インターセプト数:1150-909
インターセプト成功率:63%-66%
被ファウル数:1308-1348
最多シュート選手:ミッコリ69-イブラヒモビッチ80
最多パス選手:オボド1051-エメルソン1481
最多インターセプト選手:キエッリーニ194-カンナバーロ125
最多被ファウル選手:キエッリーニ65-イブラヒモビッチ102
 
▼ウイリアムヒル予想オッズ▼
イギリスブックメーカーのウイリアムヒルによると、フィオレンティーナの勝利は5.00倍、引き分けは3.00倍、ユベントスの勝利は1.70倍となっており、圧倒的にユベントス有利だ。
 
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